昭和を越えて受け継がれる心

コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、好きな和歌について、記します。

昭憲皇太后「むらぎもの 心にとひて はぢざらば よの人言は いかにありとも」

座右の銘と言っても過言ではないですね。さすが昭憲皇太后の数多い短歌(20,000首以上あります)の中から厳選されて永く残っているこの歌、共感を得ているからだと思います。

簡単に言うと、自信を持ちなさい、です。

そんな私ですが、今でこそ自己肯定感を得まして、割と心身が強くなりました。ただ、かつて、自身の言動を評価しない、よく思わない人に対して、自分を抑え込んで無理に合わせたり、気にしすぎたりしたことがありました。気にしすぎた結果、激怒してケンカになったこともありました。遠い昔の話です。
思い返せば、仕方がないとは言え、ほんの一部しか見えてない自分の視界がすべてだと思ってしまっていたからですね。義務教育期間のあるあるだと思います。
残念ながら、昔の私には、気にしすぎない、他の世界も見ていこうというスキルがありませんでした。

一方、

「気にするな」
「そんなやつらほっとけ」
「自信を持て」
「自分の道を信じて突き進め」

って言ってくれる、ありがたい人たちもいました。特に、親と先生には恵まれていたと思います。ただ、毎日学校で会ったりしていると、そうも簡単にはいきません。

さすがに、大学進学・就職後はそういった機会は減りました。この点は、人生の選択は失敗ではなかったとは確信しています。もし、ずっと三重県から出ないでいたら、人生の納得度は大幅に下がっていたと思います(あくまでも私の場合は、です)。
ただ、世の中十人十色。どんな環境でも、うまが合わない人はいます。

そんなある時、01月01日に明治神宮でおみくじを引きました。明治神宮のおみくじは、吉凶ではなく、大御心という短歌が載る形式です。
すると、「むらぎもの」が出てきたのでした。まさに、神の啓示です。

自分の価値観を他人に強制するのはダメですが、自分自身でいいと思ったら、それでいいのだ!
自己肯定感なのかなと思います。強い武器を得ることができました。

とは言え。少し違うかもしれませんが。
たまに、SNSで同級生の近況を見ると、喜怒哀楽多様な感情が沸き起こります。
特に、哀。ただ、私に直接何かを言ってきたわけではなく、ひとりでへこんでいるだけです。さらに、その同級生も、何らかの努力の結果としての姿があるわけです。
ひとりでへこむだけに抑えましょう。自分が満たされないからって、攻撃することは間違っています。

ただ、その私も、その分できていないであろう経験を代わりにさせてもらっている。独自の方法で楽しめたこともたくさんあります。形はどうであれ、それなりに充実した日々を送ることができています。

私も、同級生も、人生を32年程度生きてきて、与えられた環境に多少の差はあれど、時間は平等(あっても最大8,760時間です)。誰でも、得たものの代わりに、犠牲にしたものがあって当たり前です。
そして、人生は一度きり、自分の力だけではどうにもならないこともある、割り切ることも大切。もし、見下してくるなら言わせておけ、自分がベストを尽くし、納得できていればそれが正解!!

…って理屈ではわかっていても、簡単にはうまくいかないですよね。

そんな時に、思い出してみてください。

「むらぎもの 心にとひて はぢざらば よの人言は いかにありとも」

少々の雑音なら簡単に消し飛ぶ、壮大なスケールの作品です。

素晴らしい和歌を生み出した昭憲皇太后、大御心に選んで残していただいている明治神宮の関係者の方々、本当に感謝です。

人生の主人公は自分しかいない。道は、自分自身で創る。
私自身も、そしてみなさまも、自分で自分の可能性の芽を摘み取ってしまうような行為をしてしまうことが起こらないことを願います。

気にしすぎはよくないぞ!!!

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。