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意識がなくとも

しっかりと麻酔が入っていて、痛みも恐怖も感じてないとわかっていても、

口からお腹に器具をいれられて、苦しそうに咳き込んだり暴れたりしているのをみると、

いたたまれなくなる。そして「大丈夫だよ」ってぎゅっと手を握りたくなる。

しっかりと麻酔が入っていて、こだわりも記憶もないとわかっていても、

身体に触れるときは敬礼してしまうし、ひとつひとつ大切に扱いたい気持ちになる。

それが外科的手技を正確に早く実行する上で、合理的に必要だとされていないのかもしれないけれど、自分だけの心の中の儀式として、そっと手を合わせて、あるいはそっと手を握って対峙したいと思う。

そんなことをぼんやりと感じながら、内視鏡手術の見学をした。


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