見出し画像

衝動

たまに全身にエネルギーがむくむくと充満して、いてもたってもいられなくなるときがある。

そんなとき、爆発的な行動力や発想力、そして時に長刀で全てをぶった斬るような破壊力がでてくる。

実際、このエネルギーに満ちた時期に、大きな仕事や勉強を前に進めたり、なにかエッセイを寄稿してみたり、ビジネスコンペにでてみたり、人間関係もぐぐっと広がったりする。結果も上々だったりする。

そんなふうにたくさん動いて、エネルギーを外に放出してると、あるときガクッとエネルギーが切れる(切れそうになる)。

そうなると、徐々に動きをスローにしていって、あるいは一人じっとして、エネルギーを蓄えるのである。

だからか、周りの人たちから「いつも忙しそう」「どうしたらそんなエネルギーが湧くの?」などと言われることがある。

きっと、会った時のエネルギッシュさが、会ってない時にも持続してると思っているのかもしれない。

そこで、「たしかにあなたと一緒にいる今はこんなに元気だけど、全くそんな感じじゃないときもあるんだよー」というと驚かれる。

「人からのお誘いも全部ことわって、一人でボーッと本読んだり、なにか書いたり描いたりしてるんだよー」というとさらに驚かれる。

でも本当なんだよね。

こんなふうに、ある周期性をもって、とても元気になったり、あるいは大人しくなったりする人、一定数いるんじゃないかな。

もし、少しでも「そんな傾向があるかもな」と思えて、さらに自分に合った生き方を模索してる人は、精神科医・神田橋條治先生の語録が役に立つかもしれない。

http://hatakoshi-mhc.jp/kandabasi_goroku.pdf

以下引用

我慢するのが向きません。「この道一筋」は身に合いません。ずぅーとではな いにしても、「吾が・まま」で行かないと波が出ます。
頭はにぎやかにして、あっちふらふら、こっちふらふらがよろしい。 やってみて良くなかったら止めたらよいだけです。生活が広がるほど波が小さくなります。
窮屈が いけないのです。一つの事に打ち込まずに、幅広く色んなことをするのが良いでしょう。 そうして色んな人と付き合えば、薬は要らなくなるか減らせます。
資質に合わない努力はしないのが良さそうです。「きちんと」とか「ちゃんと」とかは窮屈 になるから駄目です。
のびのびするためには、今までやったことのないことに色々と手を 出してみて、あれもこれもとちょっぴりかじるだけがよさそうです。そして合いそうな事 だけをするようにしましょう。
ちょっとだけはめを外す事がストレス解消につながります。 気分屋が基本気質ですから、「気分屋的生き方をすると気分が安定する」という法則を大切 にしましょう。コツはまずくだらない事を遊び半分でやることです。
フアン・ファンと生きて、日々目先を 変えるのがよろしい。多彩で幾分賑やかな時を送るようにしてください。生活を万華鏡の ようにしてください。平穏と充実は両立します。しようかと思った事をしないでいるとス トレスになります。
法に触れない事なら何でもしてみましょう。生活が充実してくると波 は小さくなります。充実感があれば薬はもっと減らせます。自分に自信がついてくれば治 ります

元のリンクでは躁鬱病の患者さんに向けて書かれたものだけれども、気分の波をよく感じる人達は一読の価値あると思う。

わたしは今のところ躁鬱病を診断されることはないし、日々心も健やかな日々を過ごしてる。

それはもしかしたら、小さい頃から、気分屋的な生き方を、周りにそして自分に許されてきたからかもしれない。

人は生きてると知らず知らず「こんな人間であるべき」「こんな風に生きるべき」みたいなものをもってる。

それが、属してるコミュニティや周りの人々から受け継いだものなのか、自分の心身の性質からきてるものなのか、分けて考えてみるといいよね。

自分の心身が求めてる、あるいは自身の心身に無理のない、「人としての在り方や生き方」ってどんなんだろう。

それは日々の試行錯誤で見つけてくものなのかもしれない。

もし少しでも何かわかったら、それがたとえ身近な人が歓迎しないものでも、試してみたらいいんじゃないかな。

もし法律や道徳がそれを許さないのなら、それを許してくれる場所にうつってもいい。(法律や道徳を背いたり、人を大きく傷つけたりすると、後々自分がしんどいしね)

世の中には本当に色んな生き方があって、人それぞれの幸せがある。

大人になって、より世の中の多様性を知ると、色んな生き方を自分に許せるようになる。

だからかな、歳を重ねると人生がより軽やかに充実してくる。

thank you as always for coming here!:)