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秋と冬のはざま

急にわけもなく寂しくなるときがある。

諸行無常がとめどなく押し寄せてくるかんじ。

「あぁ、いつまでもこのままで一緒にいれるわけじゃないんだよね〜」

って、目の前の家族、犬、なまず、和紙を貼り付けた鉛筆、楽しい会合、ゆっくり流れる鴨川や街並み、雲の形にたいして思う。そしてさみしくなる。

たとえ大量生産されてる物でも、厳密にいうとずっと同じものない。常に移り変わってる。

まして自分が最もよくわかってる(と思い込んでる)身近な人、つかいこんでる物もそう。

その変化によって、もしかしたらその人やものとの距離や関係性も変化していくかもしれない。

そうやって変化した結果、さらに身近に感じたりすることもあれば、もう取り戻せないくらい遠くに感じることもある。

だから、移り変わっていくことは寂しいんだけど、移り変わる中でも一緒にいられて、心が触れ合えるときがあることこそよっぽど貴重で奇跡に近いのかもしれないね。

そんなことに感謝してたい。

そんなことをちゃんと味わいたい。

秋と冬の狭間には、いつもより寂しさが意識に浮かび上がってきやすいね。

その寂しさによってジワジワと、当たり前にあるものの大切さに気付かされる季節なんだな。

この寂しさは、家族や恋人の有無とは関係なく、生きてる限り、この自然摂理がつづくかぎり、なくならないものなんだと思う。

だからこそ寂しさから逃げずに、そのチクリとするものがもたらす恩恵に意識的でありたい。

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