映画『恋と太陽とギャング』

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(画像 U-NEXT)

・出所したての伸夫は、妻伸子の母の下で次の仕事に取り掛かろうとするが、一匹狼の常田も同じ獲物を狙っていた。相手は大賭博場を仕切る巨大組織。両者は協力し、仲間を集め始めるが. . . . . .

・群像アクションで、登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合う様を見せるのがうまい。いまひとつ絡まれてないキャラもいたり、雑なところもあるが、必要最低限のカットで説明して、大事な見せ場に時間を使っている。脚本のセンスが良い。コミカルさがちょうど良いタイミングで入りながらも、雰囲気を壊さない。今の大手配給のエンタメ作品と比べて、映像の綺麗さなどの技術的な部分を考えても、この作品は面白い。
 冒頭、銃を持って賭場に押し込み、妻を連れて逃げるシーンは一気に物語の世界に引き込まれる。

1962年公開、 監督 石井輝男、主演 高倉健

・昔のモノクロ映画は、技術的な理由で今と比べると映像が単調ですが、その分セリフ回しが粋でユーモアがあったり、登場人物の仕草がよく見えるので好きです。画角や映像の精細さが物足りないこともありますが、今の、セオリー通りにしっかりし過ぎた画角が続く映画よりは見やすいです。

 少し前に見た「マスカレードホテル」とかは原作がしっかりしていて、俳優も一流なんですが、味が濃いというかやりすぎな画角(人が対面しているときに、手前の人越しに寄りすぎていたり)が多くて、疲れます。カッチリした画角とかは必要なシーンだけにしてほしい。

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