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【徹底解剖!やりたいことがわからなくなる現象】~幹と枝葉を連携させよう!~コア学サロン2022年5月

毎月開催されるコア学研究所の講義を書き起こししたテキスト(有料記事)となります。

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やりたいこととの付き合い方

今回のコア学研究所では『やりたいことがわからなくなる現象』について解剖していきます。やりたいことをしようとか、ワクワクすることをやろうという風潮って、スピリチュアル業界、心理学業界では昔からすごくポピュラーな法則として言われてますし、皆さんも聞いたことがあると思います。

やりたいことをやろうって頭では思うんだけど、苦しくなってしまう方や、やりたいことを探求して向かっていくんだけど、途中でやりたいことがわからなくなってしまう方や、やりたいことがあったのに急にやりたい気持ちがなくなってしまう方など、やりたいことに対して不安定さを感じる方も多いのではないかと思います。

じゃあ一般的にスピリチュアル業界で言われている「やりたいことやれば人生がうまくいく」っていう本質はどこにあるのか?実はどういうことを言ってるのか?について解剖していきたいと思います。その上で、自分のやりたいこととうまく付き合っていけるといいなと思っています。

ですから今回は、やりたいことを見つける方法を教えるとかではなくて、もう少し大きな意味でやりたいことってどういうことなのか、そのコアな部分に迫っていく内容になっています。

やりたいことを「観光業」だととらえてみる

まずお聞きしますが、やりたいことに関してちょっと苦しい思いをしたり、葛藤したことがある方、いらっしゃいますか?やりたいことって言われてもわからないし、やりたいことをやってる人がキラキラして見えて、やりたいことがわからない自分ってダメなのかなって思った方とか。

「やりたいこと」っていうキーワードによって、ちょっと苦しいなと思ったり、傷ついたり、自分を責めたり、罪悪感を感じたことがある方は、半分以上いるんじゃないかと私は推測しています。

やりたいことをやると人生がうまくいく、神様に応援される、宇宙が応援してくれるといったフレーズは、本質まで行けばその通りってわかるんだけど、まずは観光業とかマーケットみたいなものだと思ってほしいんですね。なんです。

やりたいことをやることが成功であるとか、やりたいことやってる人生が素晴らしいというイメージやニュアンスを皆さんが持つことによって、そこから付随して生まれるビジネスや商売がたくさんあるんですね。

これを観光業だととらえてもらうとわかりやすくて、例えば地方再生とかね、いままで全然人が行かなかった地方とかエリアを盛り上げるぞって観光地化したとします。そうすると、そこに来る人が増えるわけで、レストランとかお土産屋さんとか宿とか、職人さんがいる地域だったら伝統工芸のお店とか、人がたくさん集まることによって利益を得る人やメリットを受け取る人がたくさんいます。

これをやりたいことをやろうっていう観光業だと考えると、やりたいことをやろうってところに人が増えれば増えるほど、その人たちに向けて、アイスクリームいかがですか?このお店いかがですか?ここにも行きませんか?って商売する人がいっぱい増えるわけです。そういう意味で観光業なんです。

だから、嫌な気持ちや不幸な気持ちで過ごしている人は、そういう法則を聞くと、自分はやりたいことをやれてないから幸せじゃないんだ、やりたいことを見つければ苦しみから解放されるんじゃないかっていう解釈をしちゃうわけです。

それが良い悪いってことではありません。どういうことが起きてるのか仕組みを知ることはすごく大切だけど、観光業自体を否定するつもりは私にはない、ということだけ知っていただけるといいなと思います。

やりたいことだから起きるおかしな現象

観光地になると皆さん遊びに行くわけです。だけど、遊びに行って違和感を感じる人もいるわけで、別にわざわざこの観光地に行かなくても、家の近くの公園でいいよねって気付く人もいます。そうすると、そこに行かなくなりますよね。

でも、やりたいことをやろうぜっていう観光地に遊びに行くとすごく刺激的で、そこにいる人たちは人生に対してすごく能動的で成功しているように思えるから、そこに行きたいなと思って行くんだけど、しばらく過ごしてると家に帰りたくなったりします。観光地に行ってしばらく非日常を味わうんだけど、やっぱり家に帰ってお味噌汁飲みたいなみたいな気分になった人は家に帰るわけです。

だけど、いまいる場所が好きじゃない人にとってはすごく刺激になるので、欲しくなります。また旅行に行って刺激をもらって楽しんで、また日常に戻るみたいなことが起きているわけです

旅行するのがダメっていうわけではないし、観光地って特産物の屋台が出てたり、お土産屋さんが客引きしたりありますよね。それを普通に商売すればいいのにって考える必要はなくて、観光地はそういうやり方でいいんだからってとらえたら、やりたいこと産業、やりたいことビジネスという大きな産業とうまく付き合っていける気がしませんか。

観光業だと思ってください。観光業で生活をしていて、それで家族を養っていて、それでその人たちの生活があるって思ったら否定感情もなくなりますよね。

例えば、私はゴールデンウィークで西表島に行って非日常を味わいました。西表島から日常に帰ってきた時に、すごく気分が下がりました。旅行楽しかったな、いまの日常とか人生って楽しくないな。これは西表島のせいだって思う人います?旅行先がすごく楽しかったから、私の人生はつまらないんだって旅行先のせいにする人は普通いませんよね。
なぜかやりたいこと産業については、そういうおかしな現象が起きるんですね。そうやって考えると、ちょっとニュートラルに見れるんじゃないかなと思います。

「幹=コア」「枝葉=行動・行為・言動・反応」

コア学で取り扱う、あらゆる「行為・行動・言動・反応」は木の枝葉です。木の枝葉をたどっていくと木の幹につながります。例えば皆さんが、好きなこと嫌いなこと、やりたいこと、やりたくないこと、今日思いついたこと、今日食べるご飯、これら全部、枝葉です。

枝葉をたどって行くと、必ず幹があります。この幹のことをコアと呼んでいます。幹は地面に根ざしています。私たちが本来持っているクリエイティビティとか生命力とか創造力といった人生を作っている力を大地だとします。そこに根を張っている幹の部分があり、ここが私がコアと呼んでいるところです。

ですから、皆さんが表面的にやっている全ての「行動・行為・言動・反応」は枝葉です。例えば、誰かにイライラすることも、誰かに嫌な思いをすることも、誰かを好きになることも嫌いになることも全部枝葉です。全ての枝葉をたどって行くと、必ず1つのところにつながります。

ずっとたどって到達する木の幹の部分をわかりやすく表現すると、愛とか喜びとか感謝とか光とか神とかそういった言語になります。本当は言語に表現できにくいエリアなので、言語化するのは難しいですが、わかりやすく言うとそういう感覚になります。

この木の枝葉から幹に近づいていけばいくほど、自分のやっている表面的なことがどんどん1つのことに統合されていきます。例えば、仕事をいくつか持ってるって方や、自分のメニューやサービスがいくつもある方、いると思います。私もいろんな仕事をやってます。

枝の部分では複数の業種や仕事をしていると、表面的にはバラバラで違うものに見えるかもしれません。でも、法則やメソッドを使うと1つのところに集約されてるんです。1つの幹から枝葉にわかれてるので、コアな部分をたどっていくとだいたい1つなんですね。

皆さんやりたいことが1つでも5個でも10個でも、コア学の理論からすると、結局1個なんですよ。1個って言っちゃうと認識しづらくなるので、あえて言うなら3個か5個なんですね。やりたいことって変わってきますよね。毎日だと言いすぎかもしれないけど、40年前やりたかったことと、いまやりたいことも変わってくると思うし、1つやりたいことを始めたら、違うやりたいことに変わっていくことっていっぱいありますよね。

やりたいことって変わるし、動くし、不安定なんです。なぜなら枝葉だからです。木の枝葉だけを見ているから、枝葉の細かいことに振り回されてしまったり、統一感がなさ過ぎたりすると、自分は結局何になりたいんだろう?っていう謎の自問自答が起きてしまうんです。

なぜ私がやりたいことに振り回されなくなったかと言うと、自分がやりたいなって顕在意識に表面で認識することは枝葉でしかなくて、幹の部分でやりたいことは1つか2つなんです。

幹の部分にある自分は本当にやりたいことを体感的に知っています。なので、表面的にやりたいって思うことと、コアな部分でやりたいと思ってることがリンクすると、安心してやりたいことができるんですね。

枝葉のやりたいことが変わったとしても幹は変わりません。さっきやりたかった枝葉の部分が変わっても、幹ではつながっているからそんなに気にならないんですね。なので、幹の部分をしっかり知ることがとても大切になります。

枝葉の部分は認識しやすいのですが、風が吹けば動きます。根っこのグラウンドとの接続が弱いと不安定になるので、人生を委ねてしまうとすごく不安定になります。だからって枝葉を邪険に扱うってことではなく、枝葉をちゃんと幹の部分までつなげてあげます。

表面的にはやりたいと思っている〇〇と△△と□□は、一見バラバラなんだけど、自分の本質がやりたがっていることが実はつながっています。幹のコアな部分と枝葉の部分のエネルギーのつながりを取り戻すことができた時に、幹の部分だけがあれば大丈夫っていう感覚になります。あとはお楽しみ案件になります。

気に入らない枝葉があったら手放せばいいんです。幹がしっかりしていれば、枝葉が折れても気になりません。でも、枝葉に依存しちゃうと、やりたいことをせっかく見つけたけど、やる気がなくなったらどうしようとか、人生がうまくいかないかも、みたいに思ったことありませんか?

やりたいことを見つけよう!って最初はワクワクして、誰かのセッションを受けたり、占いとかタロット見てもらったり、私もしたことあります。それで、これかな?っていう自分の運命とか使命を感じるもの見つけました。

見つけたんだけど、やってみたら不安になって、テンションが下がって、本当にやりたいのかわからない、実はやりたいわけじゃないのかもしれない。なんでやりたかったのにやりたくなくなっちゃったんだろう?…ってまた自己探求に入る。そこをぐるぐるしちゃう人いませんか?私もありました。

自分は飽きっぽいとか、やり抜くことができないとか、自分のことがどんどんわからなくなる感覚です。でもそれがなくなりますから安心してください。根本がわかればぐるぐるしなくなります。

みんな人生のバイオリズムがあって、枯葉がすごく落ちる時があるのよ。台風が来ると枝が折れるみたいに。丸坊主になると、やばい!全部なくなっちゃった!みたいになるけど大丈夫です。幹がしっかりしてれば、そこからまた枝が生えてくるのわかってるので、気にならなくなります。

大事なことは「幹」と「枝葉」の連携

皆さん、自分の幹やコアを知りたいと思いますよね。その前に、しっかり押さえておきたい点が2つあります。まず1つ目のポイント。木の枝葉は思考で認識することができます。つまり認識しやすくて、思考でとらえることができるんですね。だけど、幹の部分は幹に入れば入るほど、体幹でしかとらえられないんです。

どれだけ理解をしても実感が強まらないと、幹の部分と枝葉の部分にある脈みたいなエネルギーの流れが良くならないんですね。ほとんどの場合、頭でやりたいことを探してしまいます。そういうタイプの人は、幹と枝葉の接続が悪すぎて、この間にいろんなエネルギーの分断が起きてるんですね。だから、幹と枝葉の間の脈やエネルギーの流れを取り戻していただくと、幹の部分の体幹、感覚、フィーリングが増えてきます。

幹のフィーリングを強めるのは1日でできることではなくて、いかにコアな部分と枝葉の部分を行き来するかが大事になります。要するに、大事なのは幹の部分ではなく、幹と枝葉の連携具合なんです。

ただ、安心してください。どう生きようが、何をやろうが、何を言おうが、誰にイライラしようが、誰が嫌いだろうが、幹の部分、コアな部分はなくなりません。消えません。だけど、それが感じられてるかどうかっていうのは変わります。

調子が悪いと感じられませんが、調子が良いとずっと幹とのリンクを感じます。だから、幹が大事っていうよりも、枝葉と幹を行き来することがすごく大事です。

ポイントの2つ目として、いまから私の表現で、幹の部分にあるコアのエネルギーを表現しますので、これをまず頭で理解してください。言葉として覚えるだけでいいです。ただ、頭で知っただけでは、幹と枝葉の連携がまだ取り戻されていないってことも頭に入れといてください。そして、この連携を取り戻すことができた時の最終形態を先にお伝えしておきます。これが大事なポイントです。

コアと枝葉がリンクされるようになると、人生に起こるあらゆる出来事、あらゆる枝葉に対して本質を見ることができます。つまり、どんなことを体験しようと、自分の身に何が起ころうと、誰を嫌いだと思おうと、何に葛藤や不安を覚えようと、何から生まれてるか根元がつかめるようになります。そうすると、ちょっと雑な表現になりますが、全部かわいく見えます。あえて抽象的な表現になっちゃいましたけど、全部にコアが見えるようになります。

例えば、誰かにイライラしたとしても、表面的にはイライラっていう反応が起きてるんだけど、その反応を紐解いていくことができるし、イライラっていう枝葉が自分のどんな愛やどんなコアとつながってイライラを起こしているのか見えるんですね。そうすると、あらゆることに対するジャッジがなくなります。

こんなことしちゃって良いのかな?悪いのかな?こんなことしちゃったら誰かに嫌われるかな?こんなことしちゃってうまくいかなかったらどうしよう…っていうのがなくなります。

いかなるタイミングで誰に何をしようと、すべてコアとつながっていることが体感的にわかると、自分をジャッジする必要もなくなるし、人をジャッジする必要もなくなるし、ジャッジしてしまう自分をジャッジすることもなくなるってことが起こるんですね。

そうすると、全部かわいく見えるというか、全部受け入れられる、全部を許せる、全部に良い意味を見出せる、全部に存在価値を自然と見出すことができるようになります。それがコアの持つ力なんです。この2点を押さえていただきたいです。

1点目は、自分のコアを知った上で、コアと枝葉をつなげる体感を増やすこと。脈みたいなエネルギーの流れを良くすることが大事ということでした。これは、頭で勉強するだけでは流れは良くなりません。枝葉を理解するだけです。頭で理解したところで、その連携が悪いままだと変わりません。これが1つ目です。

2つ目は、皆さんが何をしようと、誰に対してどういう反応をしようと、どんな言葉を使おうと、どんなことを考えようと、どんな行動をしようと、すべて枝葉です。この枝葉にはすべて意味があると体感的にわかるようになるので、いろんなことに対するジャッジがなくなっていきます。

こんな風になっていく人を増やすというのが、私がコア学をやっている最大の理由なんですね。だから、いろんなテーマを通して皆さんをコアに連れて行くっていうことをコア学研究所でやっています。

このあと後半ではワークをしながら、皆さんにちょっとコアを体験していただきたいと思ってます。ジャッジもなく、枝葉がちゃんと幹とつながってる前提で見られるようになるのですごく楽です。

「一体感はコア」「共感は枝葉」

では早速、幹の話をしていきたいと思います。根っこではないんだけど、根っこに一番近い太い幹の部分にどういうエネルギーがあるのか表現していきます。愛という言葉がすごくわかりやすいんですけど、枝葉で感じ取る愛というのは、「求めること」と「求められること」になります。

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