グレバーキャラガーン1

【ミニバス】チームをゼロから作るに至った背景を公開

ゼロケンです。今回は私がミニバスチームを立ち上げる事になったいきさつをお伝えしたいと思います。

存在がゼロだったミニバスケット

私の地元が以前流行った市町村合併があり
そのことを機に街でNPO 法人の体育協会(今はスポーツ協会に名称も変わっています。)を作ることになりいろいろな教室を作ることになりました。体操教室、ヨガ教室、ダンス教室等々。
そのような話を聞き私は地元になかったミニバスケットの普及をしていこうとミニバスケット教室を始めました。 初めに用意したものです。協会の教室ですから言ったものは用意してくれるようです。ボールは20個ほど用意してくれました。中には軽量ボールも3個ほど。あとは元々あった街の名前が入ったビブス。。。これだけです!これだけですか!?まぁよしとします。
ここで人数が集まれば大会にも参加しようと思っていました。私のイメージは順風満帆です。立ち上げから男女人数が揃いユニフォームはピカピカ。楽しいコーチ生活。。。イメージだけは完璧だったのですが、現実はそうはなるはずもなくスムーズに進みませんでした。というか全く進みませんでした。
なにせミニバスなんぞ存在すら知らない街の人たちですから全く集まって来ません。ちょこっと体動かしてみようと体験練習に来てみる子がいても一か月と持ちません。一回だけ来てみてなんてざらです。イカのスルメかじりながら来ていた子もいました。。。なんとここから正式に大会に参加するまで6年もかかってしまいます。トホホの6年です。長いです!長すぎます!!小学校だったら卒業式です!!!

今では30人ほどの仲間達と日々練習できています。当時を思うと毎日が幸せなことです。
今の子達はスタート当時のことなんて想像できないだろうなぁ。

肝心のゴールが・・・

また致命的な事が一つ。それは使用する体育館にはミニバス用のゴールがなかったんです。大人用のゴールはしかなかったんです。無理やり練習するも初心者の子供たちですのでシュートは全く届かず。
バスケってシュートが入るから面白いんですよね。みんな何か物足りないような様子でした。
何年かしてなんとか協会に頼み込み用意してもらったミニバス用のゴールはなんと家の庭に置くような家庭用のゴール。。。えぇっ教室なのに家の庭のゴール。。。バックボードはナイロン製の中が空洞。シュートすると全く跳ね返らず綺麗にリングにズボッ!と入るというか。。。落ちていく。。。みんなやり投げのようにオーバースローで思いっきりボードにぶつけてはパチンコ玉のように下に落としていました。

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ニ人ぼっちの体育館

ある日練習に行ってみると時間になっても誰も来ない。いないならいないで今日は練習無しにして私のサラリーマンとしての貴重な休日をエンジョイしようと思っていたのですが、ガタンと扉が開くと。。。少し遅れて来たのは当時一番やる気のあった5年生の男の子一人。せっかく来てくれたのだからと2時間ひたすら1on1。はじめは余裕ぶっこいていたのですが、やつもやつでなかなかやりやがる!小学5年生相手に最後はガチのガチで真剣勝負!よくやってたなあ!俺もまだ社会人チームでバリバリに動けてたからなぁ。

振り返ってみると

当時を振り返ると何故そんな状態を6年もやっていたのかなぜやり続けてこれたのかはっきり言うと分かりません。でもその時その時のバスケットに興味を持ち集まってくる子供たちのためにしっかりと教えていこうという思いはあったかと思います。キラキラした子供たちの瞳は人数の少なかった当時の子達も、環境の整った中で練習する今の子達も全く変わりありません。
また一番初めの私の言葉、「覚悟があれば大丈夫」と一丁前に覚悟だけはありました。
昔の自分のように、まともなバスケットを教われずに取り組んでも可能性が広がらない。そんな想いを同じ街で同じバスケットに取り組んでるいわば後輩達にさせたくない。せっかくやるならレベルの高いバスケットをしてほしい。君達の頑張る姿で少しでも私が味わえなかった育成年代の感情を埋めてほしい。という想いがあったのかもしれません。
ただ当時は振り返る余裕も何もありませんでしたから1日1日取り組むしかありません。仕事でも勉強でもなかなか結果の出ないことに取り組むのは大変ですよね。覚悟があれば大丈夫です。私にもできたんだから皆さんだってきっとできる。

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