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逆算思考と順算思考は、両方を使いわける必要がある(タスクシュートメソッド)


逆算思考と順算思考の両方を
使いわける必要がある

逆算思考というのは

① ゴールがあり
② それを達成していくための小ゴールを考え
③ 小ゴールを達成するためのタスクを書きだし

のように、順番にやっていく方法です。

一方、順算思考とは

① 今もっともやるべきと思われることを
② その都度、少しずつ実行していって
③ 最終的に、成果をだす

という、やり方です。

逆算思考は「計画的」であり
順算思考は「創造的」といえるでしょう。

タスクシュート・メソッドでは
順算思考が推奨されていますが
僕自身は

「逆算思考と順算思考は
 相互補完の関係にある」

と思っています。

もう少しわかりやすくいうと

「逆算思考と順算思考は
交互に起こるので、使いわける必要がある」

ということです。

これによって
とてもスムーズに
やりたいことをすすめることができます。

この話について、説明していきます。

プロジェクトの途中では
逆算も順算も両方起こる

例えば、逆算思考で仕事をすすめていても
どこかの時点で

「あれ、この後どうしたらいいのかな?」

という踊り場のような場面にでるはずです。

順調に、小ゴールを達成したんだけど
ちょっと行き詰まってしまった、、、
なんて時です。

そんな時
ふつうだったら
どんな思考をとるかというと

「とりあえず
何かできることはないかな?」

などと考えると思うのです。

慣れた人だったら
とりあえずできることを
いくつかリストアップして

「この中で
一番良さそうなものは何かな?」

と、次の最善の1手を
考えて行動するはずです。

これ、実は順調なときは
逆算思考ですすんでいたのですが
行き詰まった後からは、逆算思考から
順算思考に、やり方が移っているわけです。

逆に、順算思考で
すすめていったときでも

「あ、ここから先はやり方は知っているぞ」

という場面にでるはずです。

そこでは
知っているやり方で、ゴールに向けて
逆算的にすすめていくことになります。

ここでは、順算思考から
逆算思考へと、やり方が移っています。

このように
仕事をやっていくうえでは
どちらも両方が、起こります。

一般的に
逆算思考のメソッドが
世の中に多いと思うのです。

でも
逆算で仕事をすすめていても
どこかで、逆算できない場面に
必ず、でくわしてしまうはずです。

そのときに、順算思考の
仕事メソッドを理解していると
とても効率的にすすめることができます。

要するに
わたしたちは無意識
どちらかを使いわけているわけです。

逆算と順算は補完的な関係である


逆算思考と順算思考は
補完的な関係にあると考えています。

ヴァージニア大学の経済学者 
サラス・サラスバシー氏は
逆算的な思考でビジネスに向かう方法を

「コーゼーション(causation)」

といい、順算的な思考を

「エフェクチュエーション(effctuation)」

と名付けて、それぞれを
使い分ける必要があると主張しています。

例えば
企業が独占的市場の中で
さらに市場占有を増やしたい
などの、目標や判断できる数値が
シンプルに、わかりやすければ
逆算思考が、適しているはずです。

逆に
市場そのものが
新しい分野のベンチャーであれば
順算思考で進めるべきでしょう。

実際、サラスバシー教授も

「逆算思考と順算思考は
常に逆方向に作用するわけでなく
むしろ両者は、補完的に機能する」

と指摘しています。

ただし、注意しないといけないのは
思考が自然に変化するものではなく

「意図的に切り替える能力が重要」

と言われているところです。

逆算と順算の両方が
タスクシュートメソッドには
反映されている


実際
タスクシュートでは
1日の終了予定時刻が
つねに表示されています。

ここがゴールなわけです。

だから

「終了予定時刻から
逆算してタスクを決めている」

ともいえます。

でも「ブログを書く」
というタスクがあった場合

「何について書くのか」
「どのくらいの量なのか」
「資料や写真はどうするのか」

など、不確定な要素が
さまざまにあるわけです。

このような場合は
だいたいの方向性を決めて
とにかく書きだし、すすめながら
その都度必要なものを調べたり
補記していったりと、やったほうが
良い場合が、ほとんどだと思うのです。

こんなケースは
意識して順算思考ですすめて
設定した時間がくれば翌日以降に
今日の続きを実施するようにします。

タスクシュートにも
逆算思考と順算思考が
補完的に反映されていると思っています。

重要なのは
どんな場面で思考方法を変えるのか

また
それぞれの得意分野を
自分でちゃんと理解をして
すすめていくことが大切だと感じます。

最後にまとめておきます。

  1. 逆算思考と順算思考は
    交互におこり、補完的関係にある。

  2. 逆算思考は、目標がわかりやすく
    比較的予測可能な状況だと、機能しやすい。

  3. 順算思考は、目的があいまいで
    不確実な状況が多い場合に、適している。

  4. そのため「意識的に」使い分ける。
    どちらが正しいわけではない。

以上です。

どちらも、やり方を知って
「使い分ける」というのがポイントですね。

では、また次回!

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