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CPCCに合格するまでの道のり

コーチングを学び始めて17か月、200時間超のトレーニングと100時間超の有料コーチング実践、筆記と口頭試験をクリアし、このたび、米国CTI認定のコーチング資格であるCPCC®(Certified Professional Co-Active Coach)を取得することができました。その道のり(上級コース~資格取得まで)について、書きたいと思います。

上級コースとは

私がコーチングを学んだCTIジャパンでは、基礎コース、応用コース、上級コースという流れでプログラムが提供されております。上級コースは6か月に及ぶ、プロコーチの養成プログラムです。6ヶ月間にわたるこの上級コースを修了し、CTIの実施する口頭・筆記試験(日本語)に合格すると、CTIの認定資格であるCPCC®が授与されます。

上級コースへ参加した思い

基礎、応用コースを修了する予定を立てていましたが、上級コースへ進むかどうかは決めていませんでした。6か月という期間の長さもありますが、100時間の有料コーチングが必須ですし、お金もかかります。投入する時間とお金に腰が重かったです。

ただ、コーチングを学ぶにつれ、面白さを感じていました。語弊を恐れずにいえば、コーチングは対話するだけです。にもかかわらず、クライアントに大きな変化が起きている。コーチの想定を超えた変化が起きる。その不思議さだったり、ある程度、型はあっても2度と同じセッションはなく、完璧や正解がないコーチングの奥深さだったり、もっと根幹的な、人そのものに対する好奇心を感じてました。終わりがなく、追求しがいがあると。

そんな思いを持ちつつ、最後はコーチング仲間に背中を押されて、お金を振り込みました。勢いです。決済ボタンを押すときは「どりゃああ」と叫んでいたと思います。

上級コースで得たもの

上級コースの詳細の説明は割愛します(なにか聞きたいことがあれば、ご連絡ください)。上級コースの6か月間は本当に学びの多い時間でした。

個人的な一番の収穫はコーチングはライフワークであり、人生を通じてやり続けたいと思えたことです。上級コースも終わりに差し掛かった頃に、私のコーチングに対して、「傾聴力が足りない」とフィードバックをいただきました。傾聴はコーチングの根幹をなすとても大事な資質の一つであり、基本中の基本といっても過言ではありません。上級コースの終盤に及んで、基本ができてないことにとてもショックでした。追求したいと思っていたコーチングは自分には向いていないと感じ、とても辛かったです。マイコーチとともに、しっかりとその感情に向き合いました。そこで気づいたのは諦めたくないという思いです。コーチングが向いていないかもしれないけど、コーチングは私にとってライフワークであり、人生を通じてやり続けたいことである、諦めたくない、しぶとく、くさらずにいこうと思えました。今後もコーチングを続けることを可能にする思いに気づけました。

口頭試験を受けるまで

上級コース完了し、口頭試験を受けるまで時間がありました。口頭試験は試験管に対し、コーチングをする実技試験のようなものです。どう準備したのか。スキルさえあれば、いいコーチングかというとそんなことはないというのがコーチングの特性だと感じています。そのため、こうすれば合格するという必勝法みたいなメソッドは口頭試験に関してはないと考えます。ただ、自分と向き合い、コーチングと向き合い、自分にとって必要だと思うことをやっていたという感覚です。参考までに主にやっていたことはこちらです。

1. お手本となるコーチングの音声を何度も聞く
2. コーチング仲間と練習(スキルドリル)
3. 継続学習へ参加

特にお手軽でおすすめなのは、上級コースの教材である、すばらしいコーチングの音声を聞くことです。聞くたびに発見があります。何度も聞くことでコーチのBeingやDoingが自分に染み込む感じがします。スキルドリルでは傾聴力の向上を目的として、Zoomの画面をOFFにして、音声だけでやることも多かったです。音声だけでクライアントの体の変化に気づくこともありました。CTIジャパンが提供している継続学習は土台固めになりました。あと、スキルドリルや継続学習を通じて、コーアクティブと体現しているコーチと接するとかなりエネルギーを充電できる感じがしました。ゲームでいう、バフです。この人といるとコーチング頑張れるという人を見つけるといいかもしれません。

バフとはゲームにおいて、自分の攻撃力や防衛力、体力回復力、移動速度などが上昇し、有利な状態が発生すること
              引用元 https://www.oca.ac.jp/glossary/9457/

口頭試験を受けてみて

内容は書けないのですが、正直、めちゃくちゃ緊張しました。自分でなにをしゃべっているのか、わからない瞬間もありました。そもそも、前日からゲートに入る前に暴れる競走馬のように興奮してあまり眠れていませんでした。自分の力を発揮してやろうと、力みすぎました。その考えからして今思えば、おかしいのですが。反省したら、キリがありません。力は入りすぎることで失うものがあるということを学びました。力まない自己管理をしていきたいです。ただ、緊張でいつも通りできない状態でしたが、精一杯やれることをやり切ったということは言い切れます。反省はありますが、そのとき、その状態のベストは尽くせました。

結果がでるまでは本当に不安と期待を行ったり来たり・・・。考えても、結果が変わることもないのに、考えるだけ無駄と頭ではわかっていても、落ちる想像をしては凹んでました。それだけ思いが強かった試験だったと思います。結果の通知が出る前日がもっとも揺れていました。

合格通知を受け取ってみて

3回目のワクチン接種会場に入る直前で合格通知のメールを受け取りました。見間違いじゃないよな?と思い、合格通知は5回くらい確認しました。

長く続く山脈の最初の険しい山を登頂したような気持ちで、達成感と安堵感を感じました。すぐに近くで応援してくれた、妻やマイコーチ、上級コースのチームのメンバーへ報告しました。私のコーチングに関わっていただいた方々に感謝しかありません。ワクチン接種がなければ、とんで喜び、祝杯をあげたいところでしたが、静かに喜びに浸りました。

これから

さまざまな人の力を借りながら、目標としていた山を自分の足で登頂でき、自分をより強く信じられるようになったと感じています。まだ、長く続く山脈の入口に立ったに過ぎません。自分を信じ、精進しながら、前に進んでいきたいです。

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