聞こえない理由は1つじゃない
英検やTOEICなどのリスニングで高得点がとれずに悩んでいたり、自分の生徒さんがなかなかリスニング力が上がらないなどあるかもしれません。
そんなときは、こんな処方箋があります;
【症状1】音は聞こえているが意味が分からない
⇒単語や熟語、表現自体の意味を知らない可能性が高い
《処方》単に知識不足なので、知らなかった単語や表現を覚えましょう。
また、覚えるときは必ず発音も聞きながら「音」で覚えましょう。
【症状2】単語は聞こえてきているのに全体的な意味が分からない
⇒英語から日本語にいちいち変換している(英語を英語で理解できていない)可能性が高い。音声を意味として理解する際に、脳みその中では「音声→日本語の意味→英語の意味」の順番で理解するため、「時差」ができてしまいます。理解したころには話し手の文章が終わっていて処理が追い付いていない状態です。
《処方》短い文章でいいのでたくさんの「量」を聞いて、自分でもリピートして言えるようにしましょう。勉強しているのがTOEICなら、リスニングパートの1文を何度も聞き、リピートすればOK。"How are you?"をいちいち「元気?」と頭の中で変換せずに理解できているのは、人生の中でたくさんの量同じフレーズを聞いてきたからです。このHow are youのような例をたくさんデータとして蓄える必要があります。
【症状3】音が繋がって聞こえている
⇒単語帳などで聞いた単語が文章になると少し発音が変わっていることって多いですよね。これは日本語でもある現象で、例えば、「先生(S/E/N/S/E/I)」と発音した際、自然と「せんせー」のように最後の「SEI」の部分を伸ばして発音しますよね。これは発音しやすくアレンジしているから。これが英語でも文章になると起こっているんです。
《処方》英語の音声を聞きながらリピーティングもしくはシャドーイングをしましょう。やり方は30秒程の短い音声でいいので、音声を再生し、0.5秒後(1語程度)後について真似していきます。
真似することで自然と音のつながり(連結)や逆にワザと言っていない部分(脱落)、さらに音が変化する部分(同化)などを習得していくことが可能です。知識と実践、添削してほしい方はうちでもサービスしてます^^
【症状4】聞いた直後は理解できているのに内容をすぐ忘れる
⇒脳みそのキャパシティーを一つの作業(記憶の中から情報を検索したり、意味を考えたりしている)に使いすぎて、記憶の保持にリソースを使う余裕がない状態です。なので、一時的でさえ覚えておけない状態です。
《処方》ここでも症状3と同じシャドーイングによるトレーニングが有効的です。シャドーイングをする時って、日本語への意味の変換をする暇がないので強制的に自分の脳に英語で英語を理解させる必要があるんです。
そのため、脳みそがマルチタスクを覚え、相手の話を聞きながらも自分の話を考えるキャパシティーが増えていきます。
他にももし困っていることや事例があればぜひ教えてくださいね。
いろいろな事例と学習方法を試しながら、処方箋を発信していこうと思っています。
今日はここまで~!!
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