3.スポーツとダーツとお酒〜スポーツとお酒〜
前回は「ダーツとお酒」について書きました。
今回は「スポーツとお酒」について書きたいと思います。
スポーツとお酒の関係性
WADA(World Anti-Doping Agency)ではアルコールは特定競技(航空スポーツ、アーチェリー、自動車、パワーボート)においてドーピング扱いとなります。逆に言えばその他の競技ではドーピングとはなりません。(ちなみにモーターサイクル連盟(オートバイク)では独自の基準があり、それに準じた検査をするためドーピングチェックからは外れています。)
ということは極論を言えば、上記の競技以外ではアルコールを飲みながら競技をすることは問題ないということになります。
しかし競技中にアルコールを飲むスポーツというのはほとんどないでしょう。(ビリヤードの大会なんかはどうなのかわかりませんが、昔はアルコールの摂取により緊張を和らげる・手の震えが止まるなどの作用があるためドーピングの扱いになっていた記憶があります。) これはもちろんアルコールを飲んでパフォーマンス(筋力、持久力など)の低下が大きいためかと思います。
(※例外としてMLBでは景気づけの一種として、試合前にロッカールームにてショットで乾杯なんてこともあるそうですが。)
以上のことを踏まえても、アルコールを摂取しながら競技をするというのはスポーツとして捉えた場合に特異であるという認識は必要かと思います。
ただしスポーツダーツプロジェクトもお酒自体を全否定しているわけではありません。
"試合に勝てば乾杯だってしますし、負ければヤケ酒だってしたいもの。つまり「ダーツのスポーツ化」とは、決してお酒の文化を否定するわけではなく、ダーツを「子供が憧れるような競技に育てること」なのです。"(スポーツダーツプロジェクト「スポーツダーツとお酒について」より抜粋)
これに関してはある程度は同意で、例えば観戦中にお酒を飲むお客さんは多くいるでしょう。記憶に新しいもので言えば2019年のラグビーW杯では観戦しながらビールを飲む文化があるため云々という報道があったと思います。
国内のプロスポーツではJリーグやプロ野球でも観戦中にビールを中心としたアルコールを観客が飲んでいる姿は比較的目にする光景だと思います。そういう意味ではスポーツとお先は切っても切れない関係だと言えるでしょう。
しかしソレと競技者が競技中にお酒を飲むことは別問題で考えなければなりません。
では、どうすればいいか。
それを話すにはプロダーツを含めた大会の問題点を挙げなければなりません。
ということで次回は「ダーツにおける問題点」を書いていきたいと思います。
若干脱線をしてしまいますが、お酒の問題を語る上でこの前提を整理すべきかと思いますので、よろしく願いします。
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