はじめての文学 村上春樹
児童書コーナーで見つけた、はじめての文学シリーズ
村上春樹は高校生の時に同級生が「ノルウェイの森」を読んで性描写とか鬱々しとした感じとかで3ヶ月病んだと言っていて、なんとなく手が出せずにいた。(あと単純に読書から10年ほど離れていたので読んでいなかった)
最近ドライブ・マイ・カーが公開されて、私の周りで見た人たちが口を揃えてめちゃくちゃよかった、車ほしい、ドライブ行きたい、と言うので村上春樹か〜ええんやね〜有名やしね〜一度は読みたいね〜と思っていた所に初心者に優しそうな村上春樹が現れたので借りてみた。
村上春樹が若い人に向けてセレクトした短編集。
初っ端から羊男の話でこれが村上春樹節?となり、みくるさんに確認。
どうやら村上春樹では羊男はちょこちょこ出てくる存在らしい。
何も起こっていないところを色んな角度で見て描写して捏ねくり回してリズム?空間?空気?を生み出していて、物語になっていてすごい。読み進めていくと「あれ?それで結局なにも起こってないよね?」ってなることもあるんだけど、なんか読めてしまう。
遊びみたいなものも多くて意味を考えたらだめなのもある。
かと思ったらちょっと怖いのとか染み染み読めるのとかもある。
個人的にはこの短編集では「これ、めっちゃ面白い!」みたいな感じはなかったんだけど、なんか読めてしまう、というか読んでいると癒される、そんな感じ。
暇があるときに他の村上春樹にも挑戦してみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?