ろくがつむいかにあめふらない

夕陽がきれい。
だと、写真を撮りたくなる。
でも撮った写真見返すことってそうそうない。
むしろ写真を取らずに目に焼き付けた方が
消えちゃわないで自分の中に残ったりするかな。
綺麗な景色、絵に描きたいな、目に焼き付けよう。
でも絵に描くの、ほんとにやるかな自分。
それから、この景色のどういうところが綺麗だと思ってるんだろうか。
絵に描くならどうやって描くだろうか。
見た景色を文字で描いてみる。

もうすぐ沈みそうな雲の切れ間から辛うじて見えるぴんくの夕日。
ぴんくが海に映って、青緑の海の色に光が反射して、小魚が沢山跳ねてるみたいに白色がちらちら光って、夕日のピンクが粒々してる。

段々陽が沈んできてピンクからオレンジになって、海に夕日が溶けたみたいにオレンジ色が広がって、青緑ベースだった海はオレンジ色の海になって、

そうして沈みかける夕日ばかり見ててふと上を見上げてみると、
羽毛みたいな、綿毛みたいな雲が空一面に広がってて、その向こうに青い空が透けていて、
ぼんやり眺めていたら空と海はピンクとオレンジと赤色になった。

灰色と青を混ぜて筆でしゅしゅって描いたみたいな水面と、
水のりの上からキラキラのラメをふりかけたみたいな街頭の光が4本。

さいごはプラム色になってさようなら、
また明日。

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