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脱・キャリー?! 旅行荷物の見直しをしてみた。①

真っ赤なキャリーケースへのこだわり

真っ赤なキャリーケースを愛用していた。

もともと、関西のコミティアや文フリにサークル参加するとき用に買ったキャリーで、一泊の荷物と冊子、小物などを持ち運ぶために使っていた。
かなり重かったが、会場まで交通の便はよく、移動には困らなかった。
設営のときも通路でフルオープンして要るものをささっと机に出してしまえば、あとは隠して置いておけるので、特に困らなかった。
X(当時はTwitter)で知り合ったフォロワーさんと旅行することも何度かあったが、「真っ赤なキャリー持ってます!」と目印にも使えた。
なにより派手でお気に入りだった。
服は地味なものが好きだったが、反面、アイテムなどは派手なものを好んだので、真っ赤で便利なキャリーはわたしの旅の相棒だった。

キャリーケースの裏切り

そのとき、わたしはいつものようにイベントの荷造りをし、文フリの日を楽しみにしていた。
仕事を終え、そのまま駅から高速バスで大阪へ向かう。
途中、事故渋滞に巻き込まれ、到着時刻を大幅に過ぎてしまった。
梅田に到着してすぐホテルに電話を入れ、遅れますと伝えると「梅田ならすぐ来れますから、気を付けて来てください!」と明るいお言葉。
ほっとするのも束の間、わたしにはタイムリミットがあった。時間になったら眠剤を飲んで寝て、翌日イベントに間に合うように起きなければいけないのだ!
そしてわたしにはこういった急ぎの場面で考慮すべき欠点があった。
地下街で必ず迷うのである。
わたしの住む鳥取市に地下街などない。似たような壁、辻、店構えの並んだ地下街、案内板も地図が読めない女には理解不能。電波も悪くマップの経路案内も変なところにピンが立っている。

これは地上を行ったほうが早い!

ということで私は地上へ出て、スマホのマップを頼りに進み始めた。
ところがどうやら同じところをぐるぐる回っている。
都会のビルは高く壁のように行く手を阻む。地図上にビル名が出ていても、目の前のこれが何ビルなのか、対岸のビルがなんなのか、おのぼりさんにはわからない。
そしてとうとう、わたしは気づく。
歩道沿い広範囲で工事が行われており、マップが行けと示している横断歩道が塞がれているのである!

そこでひらめく。
つまりこの大通りの地下にある通路を向こうへ行けば、あっちに出られて、あそこをああ行けば、ホテル。
わたしは急いで近くの地下入り口を探し、飛び込んだ。
そこは長い階段だった。
一泊の荷物と、大量の冊子を詰め込んだ重量級キャリーを片手で担ぎ上げ、駆け降りる。そして向こう岸にたどり着いたら今度は同じ格好で、階段を上る。
キャリーをあんなに恨んだ日はなかった。
翌日無事、重度の筋肉痛になり、それは数日間続いた。

決別の決意

前述のエピソードは、「イベントに参加するために重たいものを詰め込んでいた」「地下へ降りるために階段を使うしかなかった」という状況があったから起こってしまった悲劇である。
キャリー自体は雲のように軽く、コロも前後左右タイプのわりと性能のいいやつだった。コロさえ使えていれば。
そして、店頭ではSサイズとしてあったが、一泊程度の着替えや小物であれば、うちでは2名分を詰めることができた。なので娘とスペースを半分こして、ふたりの荷物を詰め、キャリーを持つのが大好きな娘(中1)に任せておけばわたしは各所での支払いなんかもらくちん、という具合だった。
つまり、ひとりで一泊するときには余るのである。ただしこれはのちのちに考察が必要な要素ではある。

また現在、イベント遠征をやめている。
県内でそういったイベントが開かれるようになり、なるべく地元で参加したいという気持ちと、車でさっと行けて日帰りで帰れるという手軽さ、そして小規模ゆえにサークル同士で助け合ったり、ブースを見てくれる来場者と気軽に話ができるという楽しさを味わったら、大きなイベントはしばらくいいかな、という気分になる。
それは置いといて、とにかくしばらく遠征行かないし、娘の荷物もヘアアイロンとかスプレーとか増えてきたし、そもそも平坦な道ではキャリーを持ってくれるけど階段とかになるとわたしに預けてくるし。小学生の時は「しょがないなぁ」なんて言って代わってあげてたけど、もう中学生なんだから自分の荷物は自分で持ってほしいな! 修学旅行で買ったボストンもあるんだし。
そう思い始めると、キャリーケースの使い道がないのでは? と考えるようになっていた。折りたたんだりできないので押入れに入れていても場所を取るし、わたしもいろんなnoteの記事を読んで、リュックに小さく纏める旅行というものにあこがれ始めていた。

よし。
旅行荷物の大改革だ!

次回!
・来月予定の旅行準備で、今までの自分と決別する荷造りにチャレンジ
・なにがよくて、なにがいけないか(日帰り/泊りの比較)
・けれど不安な今後の想定
お届けできればと思います。




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