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子育てとProcess Communication Model

子育てとProcess Communication Model (以下PCM)については長年関心があったけども私が扱うことでは無いんだろうなぁ〜と思っていました。
でも、昨日のセミナーリードをしていた中で気づいたことがあったんです。

善かれと思っていたことが実はそうでは無かった?!

PCM®︎とは、『私たちの誰もが“6つのパーソナリティタイプ”を持っているとしています。各タイプには、よく使う言葉、得意とすること、動機づけとなるものがそれぞれあります。これらの特徴を理解することで、自分を知り、相手を知ることができるのです。』というものです。

コミュニケーションメソッドとして私も長年トレーナーをしてきました。
また、トレーナー活動をしている中で何度となく『PCM®︎を子育てに応用できないでしょうか?』と言われてきました。
しかしながら、私自身子育てをしたことが無いこともあり私ごととして取り組む感じがありませんでした。

しかし、先日セミナーをやっていた時のことです。
ある受講されている女性から
『私は子供には思いやりがある人になってほしいと思っているんです』と。
その彼女はPCM®︎でいうところのハーモナイザーが強い女性でした。
そして思いやりというのはこのハーモナイザーというパーソナリティが持っている特徴だということ。
続けて彼女は、『思いやりがある人というは、このハーモナイザーを強く持っている人だけの感覚なんですね』と。
私は『そうですね。私はこのハーモナイザーというのを強く持っていないので正直、思いやりという感覚はよくわからないんです。』
『でも、社会生活をしていると、「どうやら思いやりがある人っていうのが正解らしい」ということは学んでいて、普段は「思いやりって大事ですよね〜」って言ったりしますね。』と。
その女性は、『思いやりがある人が”良い”っていうのは誰しもが普通に思っていて、そういう人になることが誰にとっても普通に良いことだと思っていたんですけ、そうでは無いってことに驚いています・・・』

私は言いました。
『そうなんです。人は自分の普通が全員の普通だと思っているですよね。
でも、それぞれの普通は実はその人固有のもので全員の普通では無いんですよね〜。だから、誰かの”良い”ということを他の誰かに”良いからそうしなさい”って言うのはとっても暴力的なことですよね。』と。

するとその女性は、
『暴力的・・・・・、そうですね、私は良かれと思って子供に言っていたけど、子供は全然望んでなくて・・・・もしかしたら本当に暴力だったのかもしれない・・・・』と。

子育てに応用できるんじゃない!

参加していた他の女性が、
『PCM®︎って、凄いね! もう子育てに応用するしかないね!』と。

私は心の中で「なるほど〜」と。
子育てって、「どう子供に接するのか?」ということだと思っていたのですが、そうではないんだなと。
「どう接する」かよりもまず、親が「どう接しているか?」に自覚的になることが大事なんだということ。
【親自身が何を望んでいて、そしてそれをどう表現しているのか?】
このことに自覚的なることがまずは大事なんだということ。

子供が望んでいることは結局は子供自身に聞いてみないとわからないし、そもそも子供自身だってよくわかっていないんだと思う(感覚的には知っているけど、言語表現としてできるかというと難しいだろうなと。なぜなら大人である親自身が自分のことを自覚的に知っていないんだから)。

PCM®︎は「自分自身を知る」メソッドでもあります。
PCM®︎を活用して、まずは「自分自身を知る」ことから始める。
もし、子育てに悩んでいる親御さんがいたらならPCM®︎は大きな希望になるな!って思いました。

私は言いました。
『今までPCM®︎と子育てって、なかなか難しいなって思っていたんです。だって、相手のパーソナリティに合わせてより良いコミュニケーションを育むことがPCM®︎では可能ですけど、お子さんのパーソナリティを判定するのが容易ではないからなぁ〜って思ってたんです。
でも、今の話しから、何よりもまず「親自身が何を大事にしているか?」や「親自身の普通は何か?」ということに自覚的になることじゃぁないのか!?、子育ては、って思ったんです』と。

子育てに悩んでいる人ほど、まずは【自分自身】を知ろう!

私自身、子供はいないし子育てもしたことはありません。
でも、これからの未来がどうなっていくかにはとっても関心があるし何より、【より良い未来】をこれからの人たちに繋いでいきたいと思っています。
子育てって、私が関わることではないのかもと思っていましたが、
「親自身が何を大事にしているのか?」「何を普通と思っているのか?」ということに親自身が自覚的になっていく、ということに関してはめっちゃ私も関われるぞ!と。

PCM®︎のトレーナーになって13年が経ちましたが、ここからは
子育て」にも意識を持ってトレーナー活動をしていこうと決意しました。


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