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生地が集う街

私が日暮里へ行く時、
それは、トマト(生地屋)がセールをしてる時。

私は服を作る時、
大まかに作りたいものやモチーフをイメージした後、よし、生地屋行こう!
とはそうそうならない。

手持ちの生地や古着、人から貰ったものやハギレなどからガサゴソ探すと何かしら希望の素材や色が揃うから、それで十分満足なものが作れてる。(気がする)

ただ、オーダーされたものは普段よりも明確にデザインや色を決め、それなりの生地の長さが必要になってくる事も多々。
そういう時は日暮里へ行く。

安さと種類の豊富さはピカイチなので交通費をかけてでも日暮里には行く価値がある。

今回も有り難い事にオーダーがあり、デザインを決めて希望の生地を買いに出掛けた。

猛暑+セール+夏休みという恐ろしいパワーワードにドン引きしながらも覚悟を決めて灼熱の中、トマトへ向かった。

トマト本館

店内へ入ると想像していた大混雑の景色ははなく、いつもよりは少し混んでるかな?
といった感じだった。
(たまにこういう自分のネガティブ妄想力に救われる)

生地のカットをするスタッフが普段より多めに配置されていたのとショッパーが無料だった事から時間短縮対策がバッチリ取れているようだった。
流石老舗トマト!

一階にある目当ての生地コーナーへ行き、色を確認。他の人に取られまいと生地をロール毎引き抜いてカット台へ並んだ。
並びながら、明らかに以前より値段が上がっている事に気づく。

自分の番になり、スタッフに必要な長さを伝えてカットしてもらう。
話しやすそうなお兄さんだったので、

「この生地、値段上がりましたよね?」
と、聞いてみると、

「そうなんです。前は◯◯円でした。他の階の物も全部高くなってますよ(笑)」
と、教えてくれた。

本当に今はなんでも高い。
現実を受け止めなきゃいけないのに水道光熱費を直視出来ない。
その位怖い。

ただ、コロナ禍では生地の色や柄のバリエーションが減ってきてると聞いた事があったが、現在の売り場を見ると良い感じの種類の豊富さはコロナ前に戻ってきている様に見えた。
そこだけは嬉しかった。

会計を済ませ、二階へ向かう。
メインの目標は果たせたので、好きな素材のコーナーへ行きぐるぐる見て回る。

モノづくりしてる人には共感してもらえるであろう、沢山の素材に囲まれているのは実に楽しい。
馴染みの素材や初めて見るもの、
意外な手触りだったり、
かわいいプリント生地を見つけては甥っ子が着てるのを想像したり、、、etc。

その中で今回惹かれて購入したのは、

発色の良い蛍光ピンクのポリエステルジャージ
(トマト)
スキューバダイビングの素材みたいなネオプレーン
(トマト)
エンボス加工がおもしろい生地
(トマト)
赤い亀ボタン
(やまよ)

今後の制作に大活躍してくれそうな素材達。
大活躍間違いなし◯


日暮里へ行くと荷物の重さと足の疲れでヘトヘトになるけど、
私は服作ってる人!
という実感がより沸いて責任感を持たせてくれる。
あと、すれ違う人達が何かしらのモノづくりをしているという共通点があるからか、勝手に親近感が沸いてほっと出来る場所でもある。

そう、日暮里は何かと沸かせてくれる場所なのだ。


以上、そんな感じで今回は終わります。
次回もどうぞ暇つぶしにお付き合いください。

Co.2

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