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お祭り

私にとってお祭りといえば冬なのである。
春のお祭りも、夏のお祭りも、秋のお祭りも日中がメインで、それはそれは例えようもなく心が踊るけれど、しかしながら歌や小説で見る様ないかにもなお祭りは冬なのである。
というかどんと祭である。

立ち並ぶ屋台を冷やかして、巨大な火を見つめる。
道路を練り歩く裸参りの鐘の音が少しばかりの恐怖となって聞こえる。
辺り一帯、道を歩いている人はみな同じように紙袋を持って、同じ場所に向かう。
どんと祭は日本の祭りと聞いて思い描くすべての感情を体感できるお祭りなのだ。

お祭りと言ったら私はリンゴ飴を買う。
飴は美味しい。
持ち帰りやすい。
今回はじめてイチゴ飴を買ったが、正直リンゴ飴より美味しかった。
実に到達した時、りんごと違ってイチゴの味が染み出てくるのである。
次回からイチゴ飴に鞍替えしているかもしれない。

本当は綿飴も好きだ。
けれども、お祭りで売っている綿飴はどれもコレも妙に愛らしい袋に入っている。
サイズも巨大だ。
もっと適当な、透明なビニール袋に入っていて、量も半分で、200円位で売っている綿飴は無いものか。
あるいは和柄のオシャレな袋に入った、量はやっぱり半分で300円位の、そういう綿飴が欲しい。

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