雪/餃子/Steve Perry/アグノム/王国-2/8/24
2/5の雪
降雪嬉しかったなあ。
空気は張りつめ、足音がブカブカと鳴り、服に白模様がしがみつく。
ただの街並みが「風景」に変貌する。外を出歩くだけで、命が危険にさらされているような気さえしてくる。僕が何をするでもなく、世界が僕を退屈から救済してくれたみたいで、お得感がある。嬉しい。
あらゆる人にとって不可欠なあらゆる交通が生活が、ままならなくなるひととき。
あまり大きな声では言えないが、これもなかなか気分が良い。このまま世界が終わればいいんだけどな。
餃子 泰興楼
ちなみにこの日は友達と餃子巡りをしていた。
本当は高尾山に登山しに行く予定だったのだが、この雪じゃ自殺行為だろうとのことで急遽路線変更した。東京の山とて舐めてたけど、山だからね。
ちなみに一日食べ歩き、4店舗回って、私的ナンバーワン餃子は「泰興楼八重洲本店」の餃子だった。東京駅八重洲口から歩いて3分くらいのとこにある餃子屋さん。
とにかく餃子がデカい!味は普通に美味しい、という感じなんだけど、餃子に思い切りかぶりつけることの嬉しさが乗ると、満足感がえげつない。そうだ、俺、いつも餃子はもったいないから2口の手加減をしてたんだっけ・・・。その上小皿も充実してるし、ご飯食べ放題。これで1050円(私は+50円で高菜とほぐし牛肉を飯につけた)でした。しかも安いんかい。社会人になったら行きまくろ。
食に関していつも思うんだけど、総体としての食事の満足感に及ぼす影響は、「何を食べるか?」よりも「どう食べるか?」という要素が大きいよね。今回のケースで言えば餃子の常軌を逸した大きさ。
逆に、社会人のお昼の休憩時間にサクッと食べるものにどれだけ高尚なものを食べても、満足感はたかが知れてるとも言えそう。「これからまた仕事に戻るのか・・・」「時間気にしないとな・・・」という雑念が混ざると食事体験に集中できないよね。安価かつ腹を満たせる少し粗雑な食事、結局コンビニや丼もの、ラーメンなどのおさまりが良くなる。
Steve Perry
We are the worldのBTSがネットフリックスで配信されてるね。今なんだ???
ちなみに私は、Steve Perryがクッソツボだ。。。。
いやカッコいいなあ~~~~~~~~~~~~~
小学生?中高生?のころに観た時はシンディローパーとブルース・スプリングスティーンのインパクトの強さをダシにして友達の笑いを取る事しか考えられなかったよ。
大人が、恥ずかしげもなく臭いことを、他人のためになるならと一生懸命にやる様ってこんなにかっこいいんだな。仮にもスーパースターたちを集めた夜通しの収録だったのにギャラなかったらしいし。
いいな~~~~~~こう在りたい~~~~~~~
俺だったら恥ずかしくてできない~~~~~~~~~~~利他心のために「降りられる」ようになりたい。
アグノム
最近ポケモンダイヤモンドパールのことを考えている。
ポケモンの鳴き声とキャラデザインを見返してたんだけど、
アグノムって最高じゃない??
キャラデザイン最高、鳴き声すごい、あと戦闘BGMもめちゃくちゃかっこいいんだよね、ドラムンベース。
色合いと全体のバランスが個人的なツボだな。凝ってるんだけど、シンプルというか。なんだろう、原理的な部分言語化できないな。とにかくバランスがいい!とは思うんだけど、なんでそう思うのかは分からないかも。
あ、少しわかった。顔のパーツや造形はまあまあ凝ってるのに、胴体がかなりシンプルで、しっぽはまた少し練られてる、この気持ち悪くないいびつさに魅力を感じてるのかもしれない。結局、逆算してとりあえずで出した答えです。
王国(あるいはその家について)
『王国(あるいはその家について)』を観た。
これねーーーーーー・・・・世間的にかなり評価が高い作品だから言いづらいんだけど、観るのにとてつもない忍耐力を要する。一つの映像作品を作り上げる上での「構成」とか、あとはアクターがキャラクターへと近似していく光景とかをあえて照らしてあげることのすごみとか、確かに素晴らしかったんだけど、150分は長すぎる・・・・・・・・・・・2時間30分ほとんど同じ映像を見続けることの辛さ・・・・
映像作品に造詣が深い人なら3人の微妙な変化や手法の面白さを存分に感じ取れるのかもしれないけど、俺はずぶの素人なもので、こういう人は辛いと思う。
体験としてはもちろん素晴らしかった。映像は台本を読み合わせるシーンごとのコラージュで成り立つ。それが終盤の、本読みでない実際の本編(?)のシーンとして、主人公の女性が手紙を読む映像が流れるのだが、それが本読みのシーンとかなり近い構図で描かれる(机に座り、紙を読み上げる)。「アクター」という不完全品と、「キャラクター」という完全品が交互に描かれることで発生する「演じる」と「在る」が異化される体験は、普段完成品のみを見るコンシューマーにとって極めて縁遠いものだ。
草野なつか監督の、「これすごいからみて!!!!」という思いが強く感じ取れた。作り手の醍醐味を追体験できてよかった。
まあ、長すぎるけどな!!!!!!!!!!!
ストーリーはかなり不気味だったな。幼少期の友達と過ごした「濃密な時間」が、彼女の心の中で「王国」としてあり続け、それが子供殺しの凶行に走らせた。「子供殺しの凶行」というと、どうしても憎しみとか怒りとか、狂いがその背景に見えてしまうが、彼女が抱えていたのはそんな感情じゃない。極めて冷静で、静かで、薄くて、厚くて、寂しくて、大きくて、小さい複雑な気持ちなんだろうな。
でもすこし分かるんだよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
めっちゃ仲良しな男友達、彼女いるんだけど、俺には絶対に分からない何かをお互いに通じている瞬間があるんだよな~~~~~~~~~~~~~~
そのとき、かなりさみしいんだよな~~~~~~~~~~~~
2人が憎いわけじゃないし、だから、私も何も干渉しないし、できない、けど。←この言葉にしづらいが奥ゆかしい反抗をチラつかせる言い回し、なんか女性作家の脚本感あるな
1人を自分の「内側」にどうしようもなく入れたくなることと、脅かしうるそれ以外の全てを「外側」へ排除したくなること。この儚く悲しいエゴイズムと内包された暴力性は誰しもが隠し持ってるけど、秘密にしてる気持ちなのかもしれないね。子供も大人も一切関係なく。ああ、悲しい