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生きるとか死ぬとか父親とか〜第5話〜(#90)

今回もジーンとくる内容。

嫉妬とか 愛情とか 絆とか 

〜ストーリー〜

トッキーとひととき
晴れ時々お悩み相談のコーナー

ラジオネーム 悪い習慣(女性)
〈相談内容〉
私はこれまで仕事に遊びにと、毎日を比較的楽しく満ち足りて過ごしてきました。
しかし、最近、気持ちがかき乱されることが時々あります。
それは、結婚した友人や知人のフェイスブックに、子供の写真がアップされてるのを見た時です。
新生児から小学生までの子供の写真を見ると、心がざわついたり、時にはイライラしたりする自分がいます。
友人知人が慈しむ子供の写真にネガティブな感情を抱くなんて、どう考えても問題ありますよね?
私は未婚で子供がいないから、子供のいる家庭羨んでいるのでしょうか?
自分の心が心配です。

相談に対し、蒲原トキコは自身の経験を語る。

自身も同様の状況に似た感情〈ザワザワした感情〉が湧いた時に、
「なぜこのような感情が湧くのか」
を知るために【観察】をしたことを語り始める。

観察をした結果、
「自分が家庭を持っていないこと」
ではなく、
「父親の娘に対する愛情に対する嫉妬」
がザワザワの原因であることだとわかった。

自分が得られなかった「父親からの愛情」に対する経験、「父娘らしいこと」をできなかったこと。
このような経験の「欠損」がモヤモヤの原因だったということ。

そこで、大人になった今、「父娘らしいこと」をするために動物園に2人で行くことに。

しかし、そこでは父親のマイペースぶりに振り回されることに…
結局、「父娘らしい経験」をすることができずじまい。

食事をしに、昔懇意にしていたとんかつ屋に赴く。
そこでようやく「父娘らしい経験」をすることができる。
それは、とんかつ屋の店主から、
「父親がバリバリ働いていた頃の話を聴く」
という、子供が大人になってからでないと経験出来ないもの。

子供時代の「父娘らしい経験」はできずとも、大人になってからしかできない「父娘らしい経験」をすることができた。

またトキコ自身の癖である「食事の最中に口の周りを拭く」行為が、父親から小さい頃、口の周りが汚れるたびに拭かれていたことがキッカケで有ることを知る。
そこで「欠損」の一部が埋まった(気がした)。

感想

毎回毎回、身近なテーマで没頭して観てしまう。

相談内容と同じ感情を持った時期もあったが、ここまで【観察】したことはない。
なんとなく「モヤモヤした嫉妬」や「ザワザワする胸騒ぎ」を感じても、適当な論理立てをして、自身の感情を誤魔化す術だけが私にとっての解決方法だった。

今回のテーマのように、自身の感情を第三者目線で観察することで感情の根っこにある原因をあぶり出し、今からでもその原因を取り除く方が、
 より自分に正直に生きていけるのではないか
と思うことができた。

自分自身を「自分以外の他者」として引いて考え、「他者を喜ばせる為に何をしたらいいか?」を考えてみようと思う。

また、最近はコロナ禍で実家の両親と食事等もできていないが、これから先落ち着くことがあるならば、もっと親との時間を大切にしていこうと再確認できた。

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