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【全曲レビュー】坂本真綾4th Concept Album『Duets』が良過ぎる

私はキレている。
坂本真綾25周年記念LIVE「約束はいらない」に行けなかったことに!!!
クソコロナめ!!!!

ここ1週間ぐらいは、「横浜アリーナ」や「25周年ライブ」といった単語がTwitterのTLに出現するたびに、心が苦しくなっていました。
私だってコロナがなかったら、横浜まで遠征していたよ…。

しかし、そんな苦しみが吹き飛んでしまうぐらい、真綾さんの新譜『Duets』がめちゃくちゃいいんです。ここ1週間ずっと聴いています。

サブスクを日常的に使用するようになって以降、アルバム単位でなく、1曲単位で音楽を聴くことがどうしても多くなってしまっていました。
そんな中で、久々にアルバムを何周もしたくなるような作品が出てきたなと感じています。

前置きはこのくらいにして、早速1曲ずつ感想を書き記していきたいと思います!


Duet! feat.和田弘樹

作詞:坂本真綾 作編曲:h-wonder

h-wonder先生が22年ぶりに歌うですって!!?
と、界隈を賑わせた楽曲。

しかしそもそも私は、h-wonder先生が和田弘樹名義でシンガーソングライターをしていたことすら知らなかったんです…。
『天空のエスカフローネ』、OPが真綾さんのデビュー曲『約束はいらない』ということは知っていましたが、EDは和田弘樹さんが歌っていたんですね…無知の極み…。

というわけで恥ずかしながら、私はこの曲で初めて和田弘樹さんの歌声を聴きました。
月並みな表現にはなりますが、めっっっちゃくちゃいい声ですね…!!

本当にどうかしてる 人前で歌うなんて
君の頼みでも せっかくだけど遠慮させてもらうよ

また、のっけからメッタメタな歌詞を歌わせる真綾さんの作詞センスも非常に好きです。

そして何より、曲がいいんですよ!!!本当に!!
もちろん全曲レビューなんてしているわけですから、基本的にこのアルバムの楽曲は全曲好きなんです。
ただ、その中でも個人的には、ダントツでこの曲が一番好きです。
特にホーンアレンジの躍動感が最高だなと思います。

あなたじゃなければ feat.堂島孝平

作詞・作曲・編曲:堂島孝平
ホーン編曲:堂島孝平・sugarbeans

世界一のフェス(私感)矢野フェスが生んだご縁その1。

堂島さんは3年前、真綾さんにレコードという名曲を提供されていまして。

ちなみに私は3年前、矢野フェスにてGt.堂島孝平でこのレコードを生で聴いたとき、ひたすら静かに泣き続けたぐらいこの曲が好きです。
(探したら、前のブログに長文ライブレポも残っていました…。)

この曲が胸に染みる、いわゆる"エモい"路線の楽曲だったので、もし次堂島さんが真綾さんに楽曲提供する機会があったなら、堂島さんの明るさを生かした元気な曲を作ってほしいな、と思っていたんです。
今回3年越しにその夢がかない、本当に感無量でした。

また、ケンカップルを描いたかわいらしい歌詞も素敵です。
前半と後半で「あなたじゃなければ」の意味が変わってくる構成には、鳥肌が立ちました。

ひとくちいかが? feat.土岐麻子

作詞:土岐麻子 作編曲:TENDRE

世界一のフェス・矢野フェスが生んだご縁その2。

な、なんだこの曲、めちゃくちゃTENDRE…!
真綾さんと土岐さんの歌声がゴリゴリのTENDREサウンドに乗って聞こえてきて、とても新鮮に感じました。

アルバム発売記念特番のラジオ番組での発言によると、TENDREさんに楽曲提供をお願いしようと提案したのは真綾さんご本人らしいです。
私の推しはセンスがいいな!!

今後もお2人とTENDREさんのご縁が続けばいいな、と心から思います。

また、何気に7曲の中で一番口ずさんでしまうのは、この曲だったりします。
真綾さんと土岐さんの声の相性がとても良くて、聴いていてとても心地良くなるんですよね。

ちなみに、TENDREの好きな曲はRIDEです(2018年で時が止まっている人)。

でも feat.原昌和

作詞:岩里祐穂 作編曲:原昌和

イントロから原節全開で最高ですね!!!
これまでに原さんは真綾さんに「Be mine!」(the band apart名義)、「coming up」の2曲を提供されていますが、この曲が一番原さんらしさが出ているように感じられて、とても好きです。

「デュエット曲を書いて」とお願いして、普通こんな曲上がってこないですよね(笑)。

いや、本当にそうですよね笑笑。あとアウトロなっっっげえよ(大好き)。

そして何よりこの楽曲の魅力は、ボーカル原昌和!!

神話具現以来、5年ぶりの原昌和メインボーカル曲ですよ!!!(カバー除く)
原さんがメインボーカルを務めるオリジナル楽曲が音源化されるなんて、神話具現が最初で最後なんじゃないだろうか…と思っていました。
まさかの人選に、バンアパファンとしても非常にうれしかったです。

あとギターめっちゃかっこいいな〜と思っていたら、なんとフルカワユタカさんが弾いていました。
まさか坂本真綾楽曲のクレジットに「フルカワユタカ」の7文字を観測する日が来るとは…!
真綾さんとバンアパのご縁に感謝です。

sync feat.内村友美

作詞:内村友美・坂本真綾 作編曲:江口亮

la la larks、活動再開してくれよ…涙。
最初に視聴したとき、イントロからちょっと泣きそうになってしまいました。

la la larks×坂本真綾と言えば、もちろんFGOタイアップ楽曲。
「色彩」も「空白」も重厚感のあるダークな楽曲でした。

しかしラララの引き出しは、ダーク路線だけではありません!
いちラララファンとして、いつかはポップで前向きになれる楽曲を真綾さんに提供してほしいなと思っていました。

さらに現在ラララは活動休止中ということもあいまって、江口さんが作った楽曲を内村さんと真綾さんが歌っているという事実に、思わず涙しそうになりました。

なりたい私 自由な私
誰にも奪えない 奪わせない

特に上記のサビ後半は、デュエットならではの掛け合いになっていて、とってもお気に入りです。

また、ラララのCulture Vultureは名盤なので、ぜひ皆さん聴いてみてください。マジで捨て曲が1曲もありません。

syncが好きな方は、特にloopとResetは気に入ると思います。

星と星のあいだ feat.井上芳雄

作詞・作曲:坂本真綾 編曲:山本隆二

「2012年からミュージカルで共演している井上芳雄さんのことは、自分が一番分かっている!」という意気込みで、真綾さんご自身が作詞作曲されたようです。
男女のデュエット楽曲は、メロディーのキーもそれぞれ違いますし、作曲するのは本当に大変だと思います。
そんなデュエット楽曲を苦労しながらも形にしてしまう坂本真綾さん、すご過ぎる…。

また、私は真綾さんの書く歌詞が非常に好きなのですが、今回のアルバム全体で一番心に響いた歌詞は、この曲の

星と星のあいだの闇にある 無限の可能性に 目を凝らしてみる

というフレーズでした。
星そのものではなく、「星と星のあいだの闇」に可能性を見出す着眼点が素敵だなと思います。

ひとつ屋根の下 feat.小泉今日子

作詞:坂本真綾 作曲:鈴木祥子 編曲:山本隆二

さ、最後にめちゃくちゃ大物が来ましたね…!

まず、真綾さんが飼い主、キョンキョンがペット役でデュエットするという発想がすごいなと感じました。

ねえ、時間の流れ方 違ってるみたいなの
歳をとるスピードが

せ、せつない歌詞…。
そして、「違ってるみたいなの」でハモるのがいいんですよ…。

また、作曲を真綾さん、キョンキョン双方と関わりのある鈴木祥子さんが手掛けているのもいいですよね。

祥子さんは小泉さんのツアーにコーラスとして参加したこともあるし、彼女に対する思いが深いんですよ。
「真綾さん、小泉さんが一緒に歌うんだったら、私もコーラスで参加したい」と最後のコーラスの部分を歌ってくれて。
作家としてだけでなく、祥子さんがしっかり参加してくれたのも良かったですね。

このエピソード、めちゃくちゃ素敵だな〜〜と思います。

坂本真綾はすげえよ

先日、アルバムのキャンペーンで、真綾さんがこむちゃっとカウントダウンにゲスト出演されていました。

そこで、パーソナリティーの櫻井孝宏さんが「声優ではなく、プロの歌い手たちと対等にデュエットできる坂本真綾はすごい」(概要)というようなことをおっしゃっていたんです。

いや、本当にその通りですよね。
そもそもあまりに自然過ぎて気付きませんでしたが、それぞれ畑の違うこの7人とデュエットしてもなんの違和感もない声優、確実に坂本真綾以外は存在しません。

やっぱ坂本真綾ってすげえわ!!一生推す!!!大好き!!!!
あとお願いだから、25周年ライブ円盤化してえぇぇ…。

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