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櫻坂オタクとエロゲーマーの喧嘩ラジオ「N93 カラタチの最果てのセンセイ!」が面白い
前置き
カラタチという漫才師をご存じだろうか。
坂道グループのオタクである前田壮太さんと、シナリオゲー好きのエロゲーマーである大山和也さんが組んだコンピで、お互いの趣味を武器とした「Wオタク漫才」で、M-1グランプリの準々決勝に3度進出している。
私が初めて彼らのことを認知したのは、2020年にアメトーーク!の「NEXTお笑い第七世代」に出演した時だった。
録画したアメトーーク!を見終えたんだけど、カラタチにはマジで頑張ってほしいと思った…同人誌はエロいのだけじゃないし、エロゲシナリオ重視勢は世にたくさんいるんだよ…。
— 不健康運動 (@fukenko_undo) March 20, 2020
アメトーーク!で大山さんがシナリオゲー好きというトークをしており、かなりの親近感を覚えたのが、いまだに記憶に新しい。
その後2020年は、
ラフマガにインタビューが掲載
ラフターナイトの月間チャンピオンになる
大山さんが勇者ああああのギャルゲー回に出演
アメトーーク!の「もっと売れたい芸人」に出演
などメディア出演も多く、私自身もそこそこ熱心にカラタチの活動を追っていたと思う。
その後も前田さんがアメトーーク!にピンで出演したり、コンビでにちようチャップリンに出演したりした際には、もちろん該当番組を視聴した。
しかしここ2年強は、正直なところ2020年に比べると、私の中でカラタチの存在感は薄まっていっていたように思う。
転機が訪れたのは、今年の3月。
カラタチが文化放送で、単発番組のパーソナリティーを務めることになった。
これが、めちゃくちゃ面白かったのである。
番組冒頭で披露されたWオタク漫才は完成度が高く、前田さんと大山さんの熱量の高いオタトークは大変聴きごたえがあり、45分間が本当に本当にあっという間だった。
「カラタチって、かなりラジオ向きなのでは???」
そう思いながら、私はカラタチのナニモノの長文感想を3スレッドに分けて投稿した。
陰キャいじめられオタクエピソードなら無限に出てくるので、レギュラー化した毎週「オタク あの頃」に投稿したい……
— 不健康運動 (@fukenko_undo) March 4, 2023
本当に45分があっという間だったし、収録は90分ぐらいやっていたらしいから、カットされた部分も聴きたいな
何かしらの媒体でラジオやってカラタチ〜!#カラタチのナニモノ
そして、「何かしらの媒体でラジオやってカラタチ~!」とツイートして1カ月も経たないうちに、うれし過ぎるニュースが舞い込んできた。
TBS Podcast新企画【 N93 】
— TBS Podcast「 N93 」 (@N93_tbspodcast) March 17, 2023
5組の芸人が地上波を目指し争います!
配信は4月3日(月)から!
各番組タイトルは以下🔽#n93#たまどん pic.twitter.com/n7QY2ZNbzr
カラタチのレギュラーラジオが始まるだって!!!!!!!?
「TBSには頭が上がらん……」と思いながら、速攻で番組Twitterをフォローし、番組の配信開始を待った。
最果てのセンセイの魅力
早速えろすけの長文批評のような長い前置きを書いてしまったが、気を取り直して本題に入りたいと思う。
最果てのセンセイの魅力は、大きく分けて二つあると思う。
前田さんのワードセンスと情報収集力
一つ目は、前田さんのワードセンスと情報収集力である。
前田さんのワードセンスの鋭さは、カラタチの漫才やこれまでのメディア出演を通じて、既に感じてはしていた。
ラジオは前田さんの話がよりじっくり聴ける分、その巧みなワードセンスを聴けるチャンスが何度もある。
例えば、気になったオタクトピックを紹介する「最果てのオタニュース」というコーナーでは、
イコラブを卒業した齊藤なぎささんが、恋愛リアリティー番組で、出演者の俳優さんと手をつないだ時に、「人生で初めてお父さん以外の人と手をつないだかも」と発言し、握手会に通っていたオタクから「握手会に通っていたオタク全員記憶から抹消されている」と、悲痛なコメントが殺到した
という、あまりにも強過ぎるニュースを紹介している。
ただ、私は最果てのセンセイを聴くまで、前田さんのこのワードセンスと情報収集力は、アイドルを対象とした時にのみ発動するものだと勘違いしていた。
しかし、最果てのセンセイを聴いて、実はそうとも限らないことが分かった。
俺もTwitterでいろいろエロゲのことについて調べていたんだけど、「エロゲのエロシーン飛ばしてみるんだねー」っていう男全員殺す会」っていうやつがあるらしいよ。
会長が『「俺ストーリーが好きで、エロで抜くわけじゃないから」っていう奴、死ね、見ろ、抜け」』って書いてる。
今後あなたが私に歯向かったら、この人に通告します。
この前田さんのトークを聞いて、「自分の守備範囲ではないエロゲ界隈からでも、前田さんは目を引くトピックを収集し、それを面白く伝えることができるのか!」と、私は前田さんの才能にいたく感嘆した。
大山さんのブチキレ芸とエロゲ愛のギャップ
二つ目の魅力は、大山さんのブチギレ芸とエロゲ愛のギャップである。
この番組では、前田さんがエロゲやエロゲーマーを悪い方向にとにかく煽る。
それに対して大山さんが、ブチキレ芸を発動する。
この大山さんの毒舌ツッコミも、番組の魅力の一つである。
その一方で、大山さんはエロゲーマーからメールが届くと、とにかく対応がやさしく、終始楽しそうな反応をしている。
手前みそで恐縮だが、5回目の配信で「大山さんエロゲー批評空間(えろすけ)で、もっと長文批評を書いてほしい(超要約)(実際のメールは長文)」というメールを読んでいただいた。
ありがとうございます!
— カラタチ大山 (@kantarou4279) August 27, 2020
全部入力してる訳じゃないんですけどもエロゲー批評空間でプレイしたゲームkantarou4279で入力してるのでよかったら見てください!
あくまでも私が知りうる限りでの情報だが、大山さんは3年前にツイートしたファンへのリプライでしかえろすけのアカウントを開示していない。
私は「なんでこの人は、全然公表していない俺のえろすけのアカウントを知っているんだよ!」というツッコミを引き出すことを狙って、上記のメールを送った。
しかし実際の反応は、「ありがたい意見ですよね~」「Twitterを見てくださっていたんだと思います。ありがたいですね」などと、想定外にめちゃくちゃありがたがられる結果となったww
前田さんと終始ケンカ腰のトークを繰り広げている大山さんが、味方からのメールが届くと、攻撃性0の穏やかなオタクになるというギャップが、個人的に面白いと感じている。
アイドルにもエロゲにも詳しくなくて大丈夫……多分
ここまで最果てのセンセイの面白さについて語ってきたが、内容が内容なため、「自分はアイドルにもエロゲにも興味がないけれども、番組を楽しめるのだろうか……?」という不安を抱えた人もいるのではないだろうか。
「#最果てのセンセイ」で感想ツイートの検索をかけている限り、「アイドルのこともエロゲのことも全く分からないけれども面白い!」というツイートが、思った以上にヒットするので、恐らく問題なく楽しめると思う。
ただこのnoteを書いている私自身は、お察しの通りエロゲを少々たしなんでいるし、坂道グループを通っていないだけでがっっつりドルオタなので、これに関しては、私の口から断言することはできない……。
Podcastで番組を聴いてほしい
このN93というTBSのPodcast5番組は、番組再生数などをポイント化し、最もポイントが低かった番組が半年後に終了となってしまう。
4月時点で、最果てのセンセイの順位は第4位。
まあ決していい順位とは言えない。
当初は「半年で終わって伝説の番組になるのも面白いな~」と、楽観的にとらえていた。
しかし配信を重ねるにつれ、当たり前ながらこの面白い番組がもっと続いてほしい、週1回の楽しみがなくなってしまうのは困る、と強く思うようになった。
Podcastの再生数が一番ポイントにつながるそうなので、このnoteを読んで番組に興味を持たれた方はぜひ、公式YouTubeではなくPodcastの方で番組を聴いてほしい。
ご存じの通り(?)、ぱれっとRADIO、 ねぶチューブ!!、ぬきラジなどなど、エロゲメーカーやエロゲ作品のラジオはYouTubeで配信されることが多い。
エロゲーマーはYouTubeでラジオを聴くことに慣れているのかもしれないが、頑張ってPodcastで聴いてほしい。
Podcastはバックグラウンド再生ができるので、充電の減りも少ないし、とても便利なサービスである。
ここまで、これでもかというほどにカラタチのトーク力をべた褒めしてきた。
おそらくお二人もこのnoteを巡回される可能性が高いので、この絶賛noteを読んで当人たちがこっぱずかしくならないかなど、諸々不安ではある。
しかし、このnoteを読んで一人でも新規のリスナーを獲得できれば幸いである。
……そもそも番組をまだ聴いてない人たち、3,400字のこんな長文noteを最後まで読むかな……(盲点)。
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