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2020年冬の特別講座 作って・飾って・叩いて!亀井さんとカホン作りに挑戦!

common施設長の山下です。

12月26日はこの冬唯一の特別special  dayとして、commonのコラボレーターでもあり、多摩美術大学の講師を務める亀井さんをお迎えし、南米のペルー発祥の打楽器「カホン」を作りました。

まずはカホンを作るための素材と道具はこちら。

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左に見えるのがカホンの中に入れるスナッピーです。これをつけることで表現できる音の種類が格段に増えます。

単に作るだけでなく、様々な仕掛けを用意した今回のワークショップ。まず普段と違う点として、今回は子どもだけなく大人も一緒に参加できるワークショップとして実施しました。そして、参加者の大人と子どもがペアになって、一緒に作っていきました。

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子どもがやりたいことを大人がサポートするのではなく、お互いが同じゴールに向かって歩んでいくパートナーとして関わることは、子どもたちにとっても新鮮で、自分が大人を助けてあげていることに満足感を得られると当時に、自信にもつながっていきます。また大人も子どもと「子ども」としてではない関係を作ることで、普段とは違った楽しみや気付きを得ることができる機会となりました。

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途中で亀井さんによる木材についての豆知識も。今回カホンに使った木材は大きく3種類。打面はシナ合板、背面はMDFを使用しましたが、それ以外は桐を利用しました。桐はとても軽く、そして柔らかいので加工がしやすく持ち運びやすいというメリットがあります。特に子どもたちが制作する上では、ネジを入れる作業などがしやすいなど、桐のメリットを最大限に生かすことができました。おそらく、桐でカホンを作っているワークショップは他にないと思います。大きさも子供サイズ、大人サイズの2種類から選んでもらっています。

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午前中いっぱいかけてようやくカホンは完成です。どれも立派な仕上がりで、早速叩いてその出来を確かめてみたくなりました。

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午後から今度はこのカホンをオリジナルにするべく飾り付けです。ここで子どもと大人で大きな違いが出てきました。

子どもたちは始まるとすぐに絵の具やマジック、鉛筆などを手に、下書きもなくカホンをキャンバスにしていろいろな飾りを描いていきました。

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一方大人たちは全員、やすりを手にして磨き始めます。「絵が描けない」と言っていましたが、手触りや角の丸みなど、カホンとしての魅力を最大限高めることを目指しているようでした。同じものを見てもこれだけの違いがあることに改めて驚きました。

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そしてもう1人紹介したいのが彼。彼は中学1年生で、ちょうど子どもから大人へ成長するとき。彼はというと、絵を描くでも、磨くでもなく、なんと全体を真っ黒に塗っていきます。それはまるでおしゃれなインテリアのよう。カホンとしての魅力を上げつつ、キャンバスとして捉える、まさにこの時期だからこその感性を表現しています。

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飾り付けが終わった後は最後のワーク。みんなで演奏会です。今日のテーマ曲はパプリカです。大人も子どももみんな知ってて楽しめるこの曲をリズムに合わせて演奏しました。

2チームに分かれて動画を見ながら練習を行い、最後はそれぞれのチームで発表会。叩くチームと歌うチームに分かれてセッションを行いました。

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部屋中に響くカホンの音とみんなの歌声がとても気持ちよく、今日1日一緒に活動したチームとしてのまとまりを強く感じる時間でした。

演奏で今回のワークはお開きとなりましたが、その後も子どもたちはさらに飾りつけをするなど、帰る直前までカホンを楽しんでいました。

今回のワークショップは子どもと大人が一緒に活動し、日本で昔から親しまれている木材を使い、楽器を演奏としてではなく一つの作品つくりとして装飾するという、3つの新しい取り組みにチャレンジしました。参加してくださった皆さんはそのすべてを楽しんでくれたと同時に、普段のcommonでは決して体験できない特別なイベントとなりました。

最後になりますが、今回のワークショップを講師として担当いただき、素材選びや加工などもすべてになっていただいた亀井さんにお礼申し上げます。

次のspecial dayは3月の春休みを予定しています。どんなイベントになるかはまだ分かりませんが、今回のワークショップを超える楽しい、そして学びの多い体験を用意したいと思っています。

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common施設長 山下

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