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パパンチャ

5億回の呼吸、20億回の拍動を終えるとほぼ寿命が尽きる
無駄にエネルギーを使わないで済ませるかという問題は、生の長さだけでなく、質をも左右する重要な課題ではないだろうか。
インドでは、普段の鷹揚でゆったりした態度と優しげな眼差し、そして、いざという時の義憤の如き怒りも含めて、象が尊敬されている
おそらく滅多に怒らないから基礎代謝も低く寿命も長いのだろう
しかし、中々象の様には行かない人間には渇愛という欲望が有るからだ。
周囲の凡ゆるものだけではなく、自分の考えさえも、実体がないと思えるほど流転し続けている。
本当の意味で現実と呼べるのは、無限の関係性の中での一瞬の出来事だけだ。
意識の焦点を今という一点に絞ると、大概の事は次の一瞬には既に変化している。
存在し続けているのは頭の中に残る部分的でしかも変質した記憶に過ぎない。
戯論ーパパンチャ
要するに凡ゆる事は、概念化し、固定化しようとする脳機能が作ったものだ。
色即是空とは、そのパパンチャを捨てよという教えなのだ。
悩みも不安も無ければ、人間は心身ともに充実し、発電も宇宙のサイクルの中で自然に行われる。
お釈迦さまは、怒りを覚えた時、自分の死を想えとおっしゃったらしい
自分が間も無く死ぬという場面だとしても、今怒っている事はそんなに許せない事かと問い直すと、大概の事は許せてしまうという事だろう。
具体的に思い描けはしないだろうが、それをキチンとする事で、その後の暮らしが信じられないぐらいの快適省エネライフになるのです^ ^b

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