胃は2500mの食物を貯蔵
強酸性の胃液で食物を消化し腸での吸収を助ける
胃は食道と十二指腸の間にある袋状の消化管。
空っぽのときは50ミリリットル程度だが、伸縮する
ため食物が入ってくると1200~1600ミリリットルくらいにふくらむ。
ビール大瓶2~2.5本に匹敵する容積だ。
最大では2000~2500ミリリットルにもなる。
主な働きは、食物を一時的にせき止めてタンパク質を分解、塩酸とペプシンからなる胃液と混ぜて消化吸収しやすくし、少しずつ十二指腸に送り出すこと。
殺菌なども行なっている。
胃壁は、腸に繋がる出口(幽門)に向かって1分間に3~5回、12~20秒間隔で収縮をくり返す。
これが蠕動だ。
胃液で消化された食物は半流動状になり、蠕動によって腸へと送られていくのだ。
このスピードは食物の量や性質によって異なる。通常1~2時間で胃を通り抜けるが、固いもの、脂っこいものなどは3~4時間ぐらいかかる場合もある。
強酸性の胃液が胃自体を消化しないのは、胃壁が胃粘液で保護されているため。
また、粘膜細胞は新生も早く、軽い撮傷は数日で修復される。
ただし、疲労やストレスなどは、防御機能を低下させる。
食べすぎや飲みすぎ以外で胃もたれが起きるときは、ストレスが原因であることが多い。
胃は内臓の中でも、特にストレスの影響を直に受けてしまう。
なぜなら、 胃は自律神経の働きと深い関わりをもっているからだ。 自律神経は緊張すると働く交感神経と、リラックスするときに働く副交感神経をコントロールしているが、ストレスを感じるとそのバランスが崩れる。 交感神経が活発になりすぎると胃の蠕動運動が弱くなって胃
もたれを起こす。
反対に、副交感神経が刺激を受けると胃液の分泌が増加しすぎて、胃が荒れ胃痛や胸焼けになってしまうのだ。ちなみに、市販の胃薬を飲むときは、どちらの症状かによって種類が違うので要注意。
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