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第七芸術 彷徨の旅

〜明日が来ない映画で彷徨の旅〜
毎週日曜日はテーマを決めて映画をご紹介していきます。ぜひ、あなたのおすすめの映画も教えてください!今回は明日が来ない映画で彷徨の旅です。同じ日を繰り返したり、昨日が分からなかったり。十人十色の明日が来ない作品を3つご紹介します。

1. ハッピー・デス・デイ
 (原題:Happy Death Day)

2017年公開のアメリカ映画。この日はツリーの誕生日であったが昨夜大騒ぎし、同じ寮に住むカーターの部屋で目覚めた。その夜、パーティーに向かう途中でお面をつけた人物に殺されてしまうが、気づくと今朝と同じ部屋に、というホラー映画です。
タイムループの王道的構成だと思っています。タイムループの輪に陥る主人公がその事実に対しネガティヴになり、色々経てポジティヴになり解決する。主人公がアメリカのバカっぽい女子大生で、最初は少し舐めていたのですが、予想よりはるかに面白い作品でした。第一印象で人を判断するのはやめようね。
一言で表すなら「毎日が殺される誕生日!」

2. 恋はデジャ・ブ(Groundhog Day)
1993年公開のアメリカ映画。人気天気予報士のフィルと仕事仲間2人はグラウンドホッグデーという伝統的な祭事を取材するため田舎町を訪れていた。フィルにとって退屈な1日を終え、明朝目を覚ますと、またグラウンドホッグデー、というコメディ映画です。
こちらはコメディの王道ですね。上と違って、割と主人公に絶望感が見えませんが、それはビル・マーレイの力が大きいでしょう。このダサい邦題と相まって、魅力が増大しています。
一言で表すなら「同じ皆さん、こんにちは!」

3. リピーテッド(Before I Go to Sleep)
2014年公開のイギリス・アメリカ・フランス・スウェーデン合作の映画。クリスティーンは記憶障害を患い、自分の家も家族も主治医も何もかも分からないが、その原因となった事件の犯人を見つけようとするミステリースリラー映画です。
上2つの作品と違ってこれは、記憶をなくす障害を負ってしまったことで、本人的に明日が来ない映画です。サスペンスとして完成されていて、最後までばっちり目が離せません。コリン・ファースがいいですね。いい。
一言で表すなら「覚えてはいないけど、真実はいつも一つ!」

いかがでしたでしょうか?人は皆今日を生きることしかできず、明日が来た時は今日になっている。ある意味明日を生きることはできないですから、私にも明日は来ないのかもしれませんね…。来週は激闘の1995年・アカデミー賞で彷徨の旅です。例年よりも涼しくもセミの鳴き始めた初夏、マイペースに過ごしましょう。また来週!

※あくまでも一個人の意見であり、価値観は千差万別



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