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第七芸術 彷徨の旅

〜モノクロ映画で彷徨の旅〜
毎週日曜日はテーマを決めて映画の感想をご紹介していきます。ぜひ、あなたのおすすめの映画も教えてください!今回は想像力が働くモノクロ映画で彷徨の旅です。色がないからこそ想像力を掻き立て、温かみや恐怖を生み出すような、そんな出会いのあった作品を3つご紹介します。

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1. ローマの休日(原題:Roman Holiday)
1953年公開のアメリカ映画。ある小国の王女は公務に追われ拘束された生活に疲弊し、最後の訪問国であるローマでついに逃げ出してしまった。その先で出会った新聞記者のブラッドレーに案内されながら、身分を隠しローマを観光するラブコメディ映画です。
物語だけでなく、ローマを観光しているような楽しさもありとても好きな映画です。意外にも荒んでいて、そこから輝きを取り戻していく姿がとても素敵。有名な真実の口のシーンはアドリブで、オードリー・ヘプバーンの驚いたのは演技ではなく本気らしいです。モノクロでも映えるオードリー・ヘプバーンの魅力を楽しめるはずです。

2. クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)
1938年公開のアメリカ映画。ロンドンに暮らすスクルージさんはお金持ちだが思いやりのない人間。クリスマス・イブに過去・現在・未来の3人の亡霊と出会い改心していくファンタジー映画です。1843年に英国のチャールズ・ディケンズによって出版されて以来、幾度も映画化・舞台化され愛され続けています。
とっても温かい作品でクリスマスに見るのもオススメできる作品です。ターキーを食べるシーンがあるのですが、その食卓は白黒なのにとても輝いて美味しそうに感じられるので、今回のテーマにとても合っていると思います。

3. ミスト(The Mist)
2007年公開のアメリカ映画。世界は突如霧に覆われ、その霧の中に何がいるのかも分からない中で、人間の本性が露わになるSFホラー映画です。
興行収入の面でカラーにせざるを得なかったのですが、監督はもともとモノクロで撮影したかったそうで、コレクターズ・エディションの特典にモノクロ版が収録されています。
基本は霧でよく見えないけど確実に恐ろしい怪物に恐怖するのですが、それ以上に人間や集団の怖さを感じられる映画です。モノクロ版だとより想像力が膨らみ、霧や怪物の恐怖を増幅させられます。おすすめですが、確実に気分は下がりますので見るタイミングが重要だと思います。
⬇︎ホラー要素があるのでご注意!

いかがでしたでしょうか?モノクロ映画はまだまだ彷徨いきれていないので、いつか第二弾もやりたいと思います。来週は喋る動物が主人公の映画で彷徨の旅です。楽しみにしていただけたら幸いです。良い一週間を!

※あくまでも一個人の意見であり、価値観は千差万別


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