Yentaの落とし穴:ネットワークビジネスが狙ってる

皆様、Yentaというアプリを使われたことはあるだろうか?私は、スタートアップ研修で知り合った方のNote記事から、このアプリの存在のことを知った。

これは、一言でいうと、「ビジネス版マッチングアプリ」。このアプリがない時代では知りようがなかったいくつかの出会いがあったり、私のビジネスアイデアのいわば「壁打ち」に使わせてもらったり、と便利に使わせてもらっている。中には、これからのビジネスパートナーとなりそうな人も出会った。


しかし、このYentaの「課題」が、新たに出てきた。それは、「ネットワークビジネスの勧誘」に使われる場合があることだ。

最近マッチングした方の1人。職歴は九州共立大学だが、下記では2009年に卒業とある。関心は新電力とある。

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このYUKOさんの方から、私に積極的にコンタクトをとってきた。そしてオンラインでのミーティングの日程を早々に設定。そして、SMSで連絡先を交換したいと言ってきた。SNSの間違いかもしれないと思った私はFB、LINEも知らせたが、向こうが知らせたのはSMSの電話番号だけ。内心、「なぜSMSから‥?」と思った。以下はYentaのメッセージ上でのやり取り。

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妙に連絡が細かいし、「新電力」は何だろう???


結果は、新電力のネットワークビジネス「アンビットエナジー」の勧誘を目的にコンタクトをとってきた方だった。この可能性は、実は、私は直感していた。「新電力 ネットワークビジネス」を直前に検索すると、やはり出てきた。

「電力」を商材にしたマルチ商法にご用心
https://power-hikaku.info/column/mlm.php


私の方からいきなり「ネットワークビジネスの勧誘ならお断り」「電力なら、私は自然エネルギーや環境を重視した●●●●電力に魅力を感じている」「なぜアンビットエナジーの関係者とプロフィールに堂々と書かないか」といったら、YUKOさんはしどろもどろ。私のビジネスアイデアの壁打ちは、全くやる価値ないと感じて、20分ちょっとで話を打ち切った。
LINEやFacebookでは全くコンタクトをしようとせず、SMSしかコンタクトしないことは、逆にLINEやFacebookの使用でプロフィールを知られることに何か後ろめたさがあるからでは??と逆に疑う。


ネットワークビジネスの誘いをねらってコンタクトした例は、これ以外にも1件あった。

また、「ブレイクスルーテクノロジー」の話をされた方も。「この無料セッションで会わせたい人もいるので紹介する。後で連絡する。」と話して、LINEの交換までした。その後、念のため「ブレイクスルーテクノロジー」を調べたら、「洗脳」「勧誘」のキーワードや、「紹介者拡大のノルマが厳しい」記事も。費用は16万ほどと高額。この方からLINEで日程調整の連絡が来たら、私は「この話はお断りしたい。ブレイクスルーテクノロジーの内容を調べたら様々なうわさがあり不安がある。」と返信。そのあと、この方から何回もしつこくLINE電話がかかってきて困った。今はまったく連絡を取り合わなくなってしまった。

Yentaというツールやその開発者には罪はなく、あくまで利用者のモラルの問題だが、こういう使い方は困る。また、こういうネットワークビジネス系で狙われやすいのは、ある程度意識の高い方。Yentaで何か出会い、きっかけをつかみたい方も、意識の高い方が多いはず。となると、「意識の高い方が馬鹿を見る」「意識の高い方が損をする」というとんでもないことになりかねない。

この対策や警戒が行き過ぎると、「チャンスをつかみにいくより現状維持をよしとしてしまう」「何も動かなければ何も落とし穴はない」という消極的、閉鎖的なマインドセットに染まってしまうのではないか、という別の不安が私には生じている。これは別の意味で怖いことだ。


取り急ぎの対策として、私は、Yentaのプロフィールの冒頭に、以下のことを書いた。
【ネットワークビジネスへの勧誘を目的とした私への接触はお断り申し上げます。】

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