【interview】SEIKI FUKUDA

SEIKI FUKUDA/HF International,Trackmaker,作編曲家,MIX師,ボイストレーナー

DTMを始めたきっかけを教えてください

小学生の時にファミコンの絵描衛門(デザエモン)というシューティングゲームを自分で作成することができるソフトにBGM作成モードが搭載されていて、それで音楽の打ち込みを始めたのがDTMの原体験です。

高校生のときに本格的にバンドのドラム担当として、演奏の屋台骨と曲作りに手を染め始めて、その時にVHSビデオテープサイズの作曲ツールであるYAMAHA QY22という音源内蔵シーケンサーを活用し出したのが、現在に繋がるDTMの始まりですね。

高校卒業後、バンドメンバーの進路はバラバラとなり、一人でも音楽できることはないかと考えを巡らせていたところ、そこで出会ったのがクラブミュージックです。
入り口は音ゲーのパイオニア的存在であるbeatmaniaでした。
そこで、様々なスタイルの音楽に興味を抱き、日々、クラブに足を運んではカッコいいサウンド、カッコいいコード進行の探求に勤しみました。

印象に残っている、または影響を受けたパーティーを教えてください

2000年代初頭にヘラルドオゾンで開催されていた「GLAMOUR GIRL」でパリピ精神が覚醒された気がします。
また同じ時期にAGOさんがオーガナイズしていた「GARAGEEE」(Eの数あってたかしら)では、2ステップなど当時のUK最新サウンドにかなり刺激を受けていました。

club Daughterにて2004年にスタートのDJ TA.HA.RAくんオーガナイズのドラムンベースパーティ「W -DOUBLE-」では、LIVEもやらせてもらいつつ、深くベースミュージックの世界へ没入させてもらいました。

また、現在のHF Internationalに通じるパーティとして、「MEETIN'JAZZ」。
主宰しているKussyさんにはいつも力強い応援をもらって元気づけられました。

今好きな3曲を教えてください

ポーター・ロビンソン「Mirror」

僕と同じくゲーマーかつ宅録ギーク精神に則ったような制作スタイルに共感してます。
毎回、メロディアスだけど、クリエイター心をくすぐるギミックがトラックに仕込まれているのが楽しみ。

kojikoji「ほろよい」

脱力系で息を吐くように日常を切り取ったような世界観が心地よいです。

UA「数え足りない夜の足音」

たびたび、朝本浩文熱が高まります。
朝本さんのプロデュースワークスタイルは、いま僕が活動しているHF Internationalのスタイルにとても合致しているような気がして、目下探求中です。

今後の展望について教えてください

HF Internationalも10周年という節目で、幸いにもスペシャル10インチミニアルバムをリリースする運びとなりました。
小耳にはさみましたが、僕らのレコードはわりと業界所有率が高いという噂のことで、これからも耳の肥えた皆さんに刺さるトラック作りを心がけていきたいと思います。
さらに、リミックスワークもより広く、様々なミュージシャンとコラボしつつ末永く愛されるような音楽を生み出していけたらと思います。

また、ライブ活動も少しずつ広げていけたらと考えています。

最後に軽い宣伝だけ失礼します。

2021.1.27 HF International『10』発売予定です!
待望の新曲から過去作まで幅広く収録した10インチミニアルバムです。

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