【interview】AGO

AGO/DJ,グラフィック・デザイナー,イラストレーター,映像制作など

DJを始めたきっかけを教えてください

高校時代の友人にゴリゴリにメタル好きなヤツが居たんです。
そいつが横浜の大学行ったとたん、急に「サバービア」とか「フリーソウル」とか謎の言語を使い始め、しかもDJやってるとか言い出しはじめて。

そのころ僕はレコード買いつつも、まだバンドとかやってた頃なんで「東京に染まりやがって」とかクソミソにケナしまくってたら、「ならお前一回やってみろ。やってみてから言えよ」と。
で、ムリくりclub buddhaでイベントやってみたのが最初。
その後、散々煽ってきたそいつはさっさとDJ辞めて、自分は未だにやってるという。

印象に残っている、または影響を受けたパーティーを教えてください

やっぱり東京のDBS (DRUM AND BASS SESSIONS) が一番大きいと思います。

96年の新宿リキッドルームから一昨年のButterzまで綿々と、ベースミュージックをカルチャー最優先に伝えていきながら、みんなが楽しく遊べる場所を作ってきて。
あのパーティーを起点にして数えきれない人と出会ったし、どこに住もうが自分たちの文化なんだなっていう帰属意識も生まれた。ほんとに学校みたいな場所だったし、現在の自分と(仕事でも)直結しています。

名古屋だと、10年以上前に活動してたイギリス・ブリストルのパーティークルー「Manga Frog」。
今池のPlastic Factoryを作った連中で、ブリストル流のDIYなパーティーの作り方、楽しみ方からそのスピリットまで、沢山教わりました。
クルーが国に帰った後、僕もブリストルに行って、彼らに街を色々連れまわされたんですが、その時の強烈な経験もDJに生きてます。

今好きな3曲を教えてください

Sault - Don’t Waste Your Time

今一番好きなバンド。ファンキーでアフリカンでCAN的な冷ややかさが絶妙。去年出たアルバム2枚、よくリピートしてます。

Willie Wright - Right On for The Darkness 

BLMに呼応して、なんとなく雰囲気で聴いていた曲たちを再度ちゃんと歌詞を読み直し、見えてなかった闇を確認したり。
これは最近アナログで買い直しました。カーティス・メイフィールドのカバーですが、こちらの方が胸に迫ります。

Lurka - Point Noise Behaviours

ラーカはリリース全てが最高。常に最新の音響彫刻を更新してます。爆音で鳴らせる日はいつ。

今後の展望について教えてください

いわゆるナイトクラブは、人が集って何かが起こる、その事自体が一番の価値だと思っているので、正直コロナは致命的だなと感じてました。
その価値を剥ぎとって、それでも残して行くべきものがあるのか。
いい音楽が鳴るだけなら別にクラブでなくても良いわけで。
そんな事を考えながら始めたのが、GOODWEATHERでの隔週日曜のストリーミングショウ、Hangover Spaghettiです。

試行錯誤しながら、場所が持つ意味について考えていけたらなと思ってます。

Hangoverを始める契機をくれた東京のTSUBAKI fmとのコラボレーション配信も続けていく予定で、来月あたりまた名古屋回をお届けできるかも?

自分の本丸イベントAHOY!は、次はいつになるんだろうな・・・できるならすぐにでもやりたいんですが。


DJ mixes


Artworks







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