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哀愁と爽やかさが同居する令和の名曲―「Friday overnight」個人的分析

 こんにちは!
 暑い日が続いていますが,皆様体調の方は大丈夫でしょうか?
 今回は僕が毎週見ているテレビ番組のひとつである「オールナイトフジコ」のテーマソングであるヘッドフォンの中の世界の「Friday overnight」について,曲の個人的な感想と考察を綴ろうと思います。宜しければ是非最後までお読みください。それでは参ります!

 まず始めに「Friday overnight」はこんな曲です↓

 歌詞はご覧の通りです。

Friday overnight
作詞:A dog's pet/作曲:KAEERU・貝柱 アオ/編曲:G.Jonathan
湾岸線を何度ドライブしただろう 煌めくCity light
Car Radioから流れるボズ・スキャッグス 口ずさんで…
Side-seatの指定席の君は 微笑みながら
必ず 言ったね 遠回りしたいって
何も先のことなんか 考えていなかったんだ
今だけがよければいい
若さはいつでも燃え尽きるもの
Friday overnight 思い出すよ あの頃の恋
君はどこで 何してる?
I think that I still love you
今さらでも まだ 君のことを忘れられない
水平線から白んだSunrise 涯(はて)まで来たのか?
外国船のコンテナに隠れ 密航したかった
いつの間にか眠る君の 横顔が愛おしくて
アクセルは踏み込まない このままゆっくり起こさぬように
Friday overnight 窓の外は同じ星空
君は誰と一緒にいる?
I know that it doesn't matter
時が過ぎても まだ 僕は夢を見続けている
Friday overnight 眠れぬ夜はタイムマシーンで
会いたい人に 会いに行ける
なんだか思い出すよ あの頃の恋
君はどこで何してる?
I think that I still love you
今さらでも まだ 君のことを忘れられない

 まず,この曲は以前付き合っていた彼女とドライブした思い出の回想を軸に全体的にブラスの効いたメロディで失恋と忘れられない彼女への思いを爽やかに歌い上げた曲のように感じます。曲を聞いた後になんとも言えない爽やかさと哀愁の余韻が残るのがこの曲の大きな特徴だと言えます。歌っているヘッドフォンの中の世界はメディアへの露出をしないため,その素性はベールに包まれたままですが,ボーカルの方のこの曲ての歌声はミスチルの桜井さんとGReeeeNのボーカルの方を足して2で割ったような感じます。若干,Official髭男dismの藤原さんのような雰囲気も感じさせます。全体的にキーが高いのと低くなる部分もあるので,歌の難易度的には高めな気がします。

 まずは1番から。
 歌い出しは回想シーンから始まります。彼女と街灯に照らされた夜の湾岸線(フジテレビの番組だからそこも意識したのかな…)をドライブしながら車の中でラジオから流れてくるボズ・スキャッグス(僕は恥ずかしながらこの曲を聞くまで誰か知りませんでした…アメリカで70~80年代にかけてヒットを飛ばした歌手らしい…)を口ずさむ。
そして助手席に座っている彼女は必ず微笑みながら「遠回りしたい」と言う。ここから彼女のどこか甘えん坊な性格がうかがえる気がします。
彼女と付き合っている間は今が幸せであればそれだけでよくて何も先のことなんて考えていなかったし,今を一番楽しもうとしていたあの頃の恋。もう助手席には誰もいない。あの時助手席に座っていた君はどこで何をしているのか…思いを馳せながら,今でもまだ君を愛し,忘れられないと改めて認識するというストーリーです。
歌い出しの「煌めく」のリズムはフジコーズが「オールナイトフジコ」の第10回放送で歌ったものと原曲が違うので,歌うときは注意です。

「口ずさんで…」と段々キーが上がっていったあとに「Side-seatの指定席の君は」でまたキーが下がるのもポイント。サビ前の「若さはいつでも燃え尽きるもの」は少し早回し気味に歌っているのでリズムと歌詞のタイミングを合わせるのが難しいです。サビの「Friday overnight」はだいぶ発音よく歌っているのと早いのでなかなか聞き取りづらいかもしれません。「あの頃の恋」「恋」の部分のキーがかなり高いです。「I think that I still love you」の英語パートも早回し気味に歌っているのも特徴。「今さらでも まだ」「まだ」もキーが高めです。

 続けて2番。
 夜な夜な湾岸線をドライブしていたら水平線から朝日が昇ってきて,遠い涯まで来てしまった。いっそこのまま彼女と外国船のコンテナに隠れてどこかへ逃避行したいといつの間にか助手席でうたた寝してしまった彼女の寝顔を見ながら思う。
 そんな彼女の顔が愛おしくて,起こさないようにアクセルは踏み込まずにゆっくりと進もうとした。なんて事を思いながら窓の外の星空に目をやるとあの時ドライブした時と同じような星空が広がっていて,ふと君は誰と一緒にその星空を見ているんだろう…と思った。
 もう彼女は別の誰かと一緒にいて,誰といるかなんて問題じゃないということは知っていても僕はまだ彼女といたあの時の事を夢に見続けている…というストーリーです。
 歌い出しの「水平線から白んだSunrise」も段々とキーが低くなります。「密航したかった」「このままゆっくり起こさぬように」は逆に高くなっていくので注意。1番と同様「同じ星空」「星空」はキーがかなり高いです。英語パートの「I know that it doesn't matter」は早回しでかなり発音よく歌われています。「まだ」のキーが高いのも1番と同じです。

 最後にラストのサビの部分です。
 眠れない夜は夢の中でタイムマシーンにのって会いたい人(ここでは彼女のこと)に会えるなとか考えていたら,ふとした瞬間になんだか急に彼女との恋を思い出して彼女のことが気になった。やっぱり僕は君のことを忘れられないと再確認するという結末です。

 「会いたい人に」はリズムの取り方がかなり難しいです。「なんだか思い出すよ」の入りは前の「会いたい人に 会いに行ける」と繋がっているのが特徴。それ以外は1番のサビと同じです。

 曲の全体的な感想は冒頭で書いたので省略しますが,番組に合わせてタイトルが「Friday overnight」(金曜の夜)になっているのも粋な感じがします。金曜の夜に聞くとまた時間的な感覚がリンクしてより曲を楽しめる気がします。あと日中もいいですが,夜に聞くのがおすすめです。
 はっきり言えば別れた彼女の未練が捨てきれない男の曲なのですが,それを重く感じさせずむしろ爽快感さえ与えてくれるのは曲がブラスの効いたシティポップのような雰囲気になっているのと,ボーカルの方の爽やかな歌声が成せるものだと思います。もっと高く評価されていい曲だと僕は思います。
 ヘッドフォンの中の世界はYouTubeチャンネルも開設していますが,チャンネル登録者数が少ないのが残念なところです。「Friday overnight」以外も全部聞きましたが,どれも素敵な曲ばかりだったので,皆さんも時間がある時に是非聞いてみてください。

 ということで,ここまでヘッドフォンの中の世界の「Friday overnight」の個人的感想と分析をしてみました。いかがでしたか?曲に関する記事を書いたことがなかったことと,音楽的な知識があまりないので,そこは多めに見ていただけたら嬉しいし,ありがたいです。
 結びに暑い日がまだまだ続きますので,皆さんも時間がある時に水分補給をしっかりとして熱中症にはくれぐれもお気をつけください。それではまた。

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