見出し画像

最後には笑いに変えて「おやすみなさい」

こんにちは!

久しぶりの記事投稿です!
 さて,4月からテレビ朝日は20年ぶりの深夜の大改革として新しいプライムタイム枠である「スーパーバラバラ大作戦」のスタートと深夜帯の「バラバラ大作戦」で新番組をスタートさせました。
 4月からスタートした「バラバラ大作戦」の番組の中で僕が特に紹介したい番組があります。
 それは4月6日にスタートし,火曜日深夜2:16(水曜早朝)に放送されている「イワクラと吉住の番組」です。
 番組はタイトル通り,蛙亭のイワクラさんと吉住さんのダブルMCによる自身初の冠番組で,何かと生きづらさを抱えているお二人が巷の人の小さな悩みや秘密にそっと寄り添うトークバラエティとなっています。
 ちなみにお二人は2021年に放送された「アメトーーク」の『生きづらい芸人』で共演されており,(吉住さんは企画の発起人,イワクラさんはゲスト)お互いに番組をやりたいと思っていた上,女性コント師同士,それに同じ九州出身(イワクラさんは宮崎県小林市,吉住さんは福岡県北九州市)など,さまざまな共通点があります。
 そんなお二人が深夜に自由気ままにお互いのやりたいことに寄り添い,一緒に盛り上がったり,巷の人の悩みに真剣に向き合ったりしている様子は見ていてどこか癒されるのと同時に肩の力がふっと抜け,週の後半戦へと向かう活力をくれます。時間も時間なだけに,この番組を見てから眠ると,よく眠れるような気さえします。(個人の感想です。)
 今回は,そんなこの番組の魅力を3つのポイントに絞ってご紹介していきたいと思います。


① 各回の内容整理

まずは,初回からの過去6回の放送分(記事の作成日時点)の主な内容を整理したいと思います。

まず第一回目は,お互いのことを知るところから。番組開始の知らせをサプライズの楽屋訪問という形でスタッフから伝えられたお二人のリアクションVTRを見ながらお二人でああだこうだ言い合いながら番組のあらかたの方向性を決めていきました。
 第二回目は,街の人や視聴者から寄せられた小さな悩みに寄り添ったあと,SNSに関するお二人の悩みや趣味について語り合いました。
 第三回目は,イワクラさんの趣味であり,「幸せ時間」である『お菓子のパッケージ集め』に寄り添い,スタッフが用意した大量のお菓子の空き箱の中から好きな空き箱を選んだり,お菓子についてフリートークを展開。
 第四回目・第五回目は,ゲストに東京03の飯塚悟志さんを迎え,コントに向き合いました。飯塚さんが好きな2人のネタをチョイス。その後,吉住さんが好きな蛙亭さんのネタ,イワクラさんが好きな吉住さんのネタを選び,そのネタの作成秘話などについて語ったほか,お二人が飯塚さんに聞きたい質問などをぶつけました。
 第六回目は,お互いが好きだという話題の洋菓子・カヌレについて語り合う回。スタジオではお二人がアフタヌーンティーの要領で数種類のカヌレを食べながら,カヌレの歴史などを紹介した上で,カヌレ好き芸人だというロングコートダディの堂前透さんのコメントVTRも流されました。
 第七回目は,イワクラさんが好きだという「おっぱい」に寄り添う回。イワクラさんが好きだというアイドルの動画などを見て語り合いました。

こうして各回の概要を整理していくと,お互いのやりたいことを中心に番組がのんびりと進んでおり,見ていて落ち着く構成になっているような気がします。

② 安定のスタッフ陣

次は,安定のスタッフ陣です。この番組はテレビ朝日のバラエティ製作班の中でもリーダー格である「加地班」のスタッフが製作している番組です。
 そんな「加地班」のリーダーを務め,この番組のエグゼクティブプロデューサーを務める加地倫三さん「ロンドンハーツ」「アメトーーク」などの番組を手掛けるテレビ朝日のバラエティ製作の中心的存在です。
 このほかにもゼネラルプロデューサーの小島健嗣さんや,この番組の立ち上げ発起人であり,番組のディレクターとプロデューサーを兼務している小山テリハさんなど未来のテレビ朝日のバラエティ製作を担うスタッフが集まっていることも魅力です。
 なお,この番組は直前に放送されている「ホリケンのみんなともだち」とほぼ同じスタッフが制作に当たっています。
 また,番組に彩りを添えるテーマソングとして佐藤千亜妃さんの「S.S.S」という曲が番組のオープニングVTRやエンディングを中心に使われています。
 佐藤さんがこの番組を見て,番組のために書き下ろしたオリジナルの曲で,この番組にぴったりなMCのお二人もお気に入りの曲です。しかしながら,まだ曲がリリースされていないため,MVが出来ていません。MVを作る際には是非お二人に出演して頂きたいなと思います。
 曲を作った佐藤さんは,ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得したこともある元女優さんで,現在はアーティストとして活躍されています。主な作品には鈴木亮平さん・吉岡里帆さん主演の木曜劇場「レンアイ漫画家」の主題かに起用された「カタワレ」などがあります。

③ 細かいところの工夫

そして最後に何よりも細かいところへの工夫がすごいところです。美術スタッフさんがすごいのだと思いますが,黄色を基調とした番組のセットはバラエティ番組の派手な電飾などは一一切なく,どこか控えめながらも明るく可愛らしいです。

「イワクラと吉住の番組」のセットと
ワタボコリちゃんのぬいぐるみを持つイワクラさん(左)と吉住さん(右)/©テレビ朝日


 そんなセットの中に置かれたぬいぐるみ(番組内では「ワタボコリちゃん」と呼称)がセットに華を添えてくれます。このぬいぐるみはぬいぐるみ作家の雨宮沙月さんがこの番組のために作ったというオリジナルのもの。
 また,番組の要所要所で出されるテロップにはお二人の似顔絵が描かれているなど,細かいところへのこだわりも垣間見られます。(なお時々,お二人がネイルをつけられているときがあって,それもまた可愛らしいです。)

最後に

今注目の人気実力派女性コント師2人。テレビに引っ張りだこで忙しく活躍する反面,いろいろなことに関して深く考えすぎたりして悩んだり,落ち込んだりと,生きづらさを抱えながら生活しているようで……。
 逆にどこかそういった生きづらさを抱えている有名人がいるということで,親近感が湧きますし,見ていると一人一人の悩みやお互いのやりたいことについて丁寧に向き合っている姿は
素晴らしいなと思いますし,どこかほっこりします。将来,この番組が「令和の駆け込み寺」のような温かい番組になってくれることを願いたいですし,「バラバラ大選挙」で上位を取り,特番化されるか番組がずっと継続していってくれることを切に願いたい素晴らしい番組です。
 結びに企画し,番組に携わっている全てのスタッフやMCのお二人及び関係者に感謝を述べてこの記事をおしまいにしたいと思います。長くなりましたが,最後まで読んでくださり,誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?