麗しき五月に。シューマン歌曲「詩人の恋」

　花が咲き乱れる五月になると、聴きたくなるのがシューマンの連作歌曲集「詩人の恋」です。ユリアン・プレガルディエンとル・サージュのデュオでαレーベルから新譜が出たので聴いてみました。

　ユリアンの澄み渡るようなリリックテノールの美声と、ル・サージュのフォルテピアノが溶け合って限りなく美しい。詩人の切ない恋心が胸に迫ってきました。
　他に、大好きなソプラノ歌手サンドリーヌ・ピオーとの饗宴や、珍しいクララシューマンの歌曲も聴くことができて、幸せなひとときを過ごしました。

こんな感じの演奏です。2018年９月録音。2019年5月発売。

https://www.youtube.com/watch?v=0fY2-jTdhg0

●1曲目の詩「美しい五月に」

Im wunderschönen Monat Mai,
als alle Knospen sprangen,
da ist in meinem Herzen
die Liebe aufgegangen.

Im wunderschönen Monat Mai,
als alle Vögel sangen,
da hab´ ich ihr gestanden
mein Sehnen und Verlangen.

注）2019年5月5日の過去投稿記事です。