阿月まひる(2020)『たとえ好きなものが見つからなくても』角川文庫
望ましい人生とか望まれる生き方とか、ちゃんとするっていうことが何だか馴染まない。好きになったものが、たとえ世間には認められないものだったりしても、それでもきっと私たちは生きていく。
緩やかなタイムリープ物。25歳のフリーターが10年前の高校生活をやり直していく中で、あの頃には気づかなかった現実があることを知っていく、そして自分のよわい心にも向き合っていく物語。今あなたに見えている世界は、決して世の中のすべてではない。それが友達のことでも家族のことでも、知らない一面が笑ってしまうくらいあったりするんだ。
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