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どのクラウンが1番好きかっていう話

 と、その前に🤚

クラウンの定義ってのは人の数ほどありつつ、かつ境界があいまいなものなので多分話す前に毎回前提を書かないといけないのかなーと思ったのでふんわりと書いておきます。

【今回のふんわりとした取り上げるクラウンの定義🤡】
👉劇場作品を作っているクラウン

テーマといった方が良かったのかなと思ったのですが、色んな記事を書いていくうちに定まっていくでしょう、多分。

あとこれもチェック

今後クラウンの話をする時に話題に上がってくる可能性が高いので、アメリカンクラウンとヨーロピアンクラウンについて触れておいた方が良い気がしてきました。
正しい情報はクラウンに詳しい方にお任せするとして、このnoteでは私の所感でざっくり以下の区別とします。

■アメリカンクラウン
→表現がマスコットキャラクターに近い
■ヨーロピアンクラウン
→表現が人間に近い

ざっくり過ぎるのでこの分け方でも読んでいる方の観点によっては認識がズレてしまうのですが、一旦これでいかせて頂ければと思います。

というわけで、本題へ!

私がクラウンをちゃんとやろうと思った時に悩んだのは自分のクラウンのスタイルでした。
学生の頃からステージマジックをやっていた事もあり舞台でクラウニングをしたい気持ちはあったのですが、それまでグリーティングしか経験がなかったためにやり方が分からなかったのです。

どのようなクラウンがいるかも分からないし、どうやって作ったらいいかも分からなかったので色々な動画を漁った記憶があります。
知識も全くなかったので、チャップリン、バスター・キートン、ジャック・タチ、ディック・ヴァン・ダイク、ローワン・アトキンソン、メル・ブルックスやAGA-BOOMBP-ZOOMSlava PoluninBill Irwin & David Shinerといった有名どころを観た感じでした。

Semianykiに出会う

その中で、Slava Pluninが1968年にロシアで作ったLICEDEIという劇場(及び学校)にいた6人のクラウンがSemianykiという一団として作った『La Famille(家族)』というショーに出会います。
アルコール依存症の父親と妊娠中の母親、そして破天荒な子供達が織りなす日常をテーマにしたこのショーは、観ていてロシアの人々の日常生活やSlavaが大切にしていた郷愁を感じさせられるようなものでした。(だいぶ狂気を感じますが…笑)

6人のクラウンの名前は上記Youtubeのサムネイルの左から順に以下となっています。

  • 父親役:Alexander Gusarov

  • 母親役:Olga Eliseeva

  • 長女役:Marina Mahaeva

  • 次女役:Yulia Sergeeva

  • 長男役:Kasjan Ryvkin

  • 三女役:Elena Sadkova

ショーとしては、6人が2003年にLICEDEIで演じたスキット(スケッチ)をベースに家族というコンセプトを加味した形でアレンジされた構成となっています。
母親役のOlgaの幕前からのグリーティングで始まるこのショーはオープニングへと繋がり、そこからまた登場人物達へフォーカスが当たっていく事でそれぞれの人間関係が深堀りされ、観ている側としては段々とSemianykiが作り出す世界観に没入していきます。
また、この『La Famille』は舞台美術がとても美しく、世界観に没入しやすくなっています。

公演前下手側(2017年上海城市剧院にて撮影)
公演前上手側(2017年上海城市剧院にて撮影)
公演後正面(2017年上海城市剧院にて撮影)

このような世界観を作りたい

『La Famille(家族)』を観た後、もうこの作品の中に私のクラウンとしての理想が全て詰まっているなと感じクラウンのスタイルが決まっていきました。
日常にある非日常をテーマにしている事やクラウンとしての欲求の表現方法、また道具や衣装へのこだわりはSemianykiのような世界観を作りたいという欲求の現れなのかもしれません。

最後に

ちなみにSemianykiの『La Famille』はDVD化されています。
気になった方はAmazonで購入できますので、良かったら買って観てね!
観た後、是非Semianykiの話をしましょう!!

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