PWA の未来を考える
こんにちは.Keeth こと桑原です.最近何かと PWA が気になってしまっており,未来について ChatGPT4 と対話しながら考えたので書き起こしてみます.
※ ↑の画像は DALL-E に描かせてみましたが,思った以上におもろいものができたのでそのまま使ってますw
PWA とは
Progressive Web Apps(PWA)は,Web に対する革新的なテクノロジーです.これは,Web サイトをモバイルアプリケーションのように機能させることを可能にし,ユーザーに高速でインタラクティブな体験を提供します.PWA の背後にあるアイデアはシンプルですが,その影響やパワーはとても大きなものです.このテクノロジーは,
訪れるユーザーの体験の向上
オフラインアクセスの提供
デバイス間のシームレスな体験の実現
という、3つの主要な目標に焦点を当てられており,それを具現化する仕組みの総称が PWA となります.Web 開発のパラダイムを変える可能性も示唆されていますが,筆者としてはそこまではいかないまでも,今までにない Web の体験を作れるのは開発者として楽しいなと感じるところです.
PWA 誕生の背景と思想
PWA の誕生背景と元々の思想は,Web 体験を改善し,ユーザーにより良いインターネットアクセスを提供するという目的に根ざしています.スマートフォンとモバイルデバイスの普及により,人々はいつでもどこでもインターネットを利用するようになりました.しかし,従来の Web アプリケーションは,モバイルデバイスでの使用に最適化されていないことが多く,遅いローディング時間や不十分なユーザーインターフェースが課題でした.
また,ネイティブアプリは優れたユーザーエクスペリエンスを提供しますが,開発とメンテナンスのコストが高く,多くのプラットフォームでの展開も必要になるケースがあります.さらに,ユーザーがアプリをダウンロードしてインストールする必要があるため,アクセスの障壁が存在します.
しかし,Web 技術の進化により,Web アプリケーションは以前にも増して強力になり,Web アプリでもネイティブアプリに匹敵する体験を提供できる可能性が生まれ,そして PWA が Google 社のエンジニアチームから概念が発表されました.
PWA の強み
ウェブとモバイルの融合
PWA は Web とモバイルアプリのベストプラクティスを組み合わせたものといえます.開発者は単一の Web 用のコードベースを使用して,デスクトップ・モバイル・タブレットなど,あらゆるデバイスで一貫した体験を提供できるようになりました(デバイス毎の見た目や JavaScript の動作の差異等はありますが).ユーザーはアプリをダウンロードする必要なく,インターネットブラウザを通じて,高品質なアプリケーション体験を得られるのです.
一方で,PWA には Add to Homescreen(A2HS) という機能があり,従来の Web ブラウザのお気に入り機能ではなく,ネイティブアプリのインストールのようにホーム画面にアプリのアイコンを置いておくことができます.そのアイコンをタップすると,ブラウザのタブや URL が表示されず,自動でフルスクリーンの Web アプリやサイトが起動します.これはまさにネイティブアプリを起動したような体験を提供してくれます.
オフラインでもパワフル
PWAの核となる機能の1つがオフライン機能です.Service Worker と呼ばれるスクリプトを利用することで,ネットワーク接続が不安定または切断されている状況でも,ユーザーがコンテンツにアクセスできるようになります(すべてのコンテンツが保証されるとは限りません).これにより,Web アプリの利用可能性と信頼性が飛躍的に向上します。
ユーザーエンゲージメントの強化
PWAは,Web プッシュ通知を通じてユーザーとのエンゲージメントを深めることも可能にします.この機能により,ユーザーは最新のアップデートや情報をリアルタイムで受け取ることができ,アプリケーションとのつながりを強化できます.
これまで iOS の Safari では Web プッシュ通知機能が未対応だったことと,日本のスマートフォンの普及率が iOS(iPhone) 69.3%,Android 30.6% と圧倒的に iPhone ユーザー数の方が多かった(下記参照)ため,Web プッシュ通知は日本では導入できるケースが限定されておりました.
しかし Safari のバージョン 16.4 の発表 より,ついに Safari でも Web プッシュ通知機能が実装されることになりました.これによりマーケティングなどの用途において Web プッシュ通知が普及していくことでしょう.
安全性の確保
PWA は HTTPS を通じて提供される(そして,サイト全体が HTTPS でやり取りされることが望ましい)ため,データの安全性とユーザーのプライバシーが保護されます.これにより,セキュリティに関する懸念を軽減し,ユーザーに安心してサービスを利用してもらうことができます.
これらの PWA の機能やコンセプトは,単なる Web サイトではなく,高度に最適化されたユーザーフレンドリーなアプリケーション体験を提供するものです.Web エンジニアにとっては,PWAは新たな機会を提供し,Web の体験を次のレベルへと押し上げる可能性を秘めております.一方で,技術に詳しくない人々にとっても,PWAはより速く,より便利な Web アクセスを意味します.
もしあなたが Web エンジニアで,PWA を実装する場合は,Google 公式のデベロッパー向けブログ web.dev の以下の記事にチェックリストでまとめられておりますので,こちらを参考に実装をすると良いでしょう.
PWA の今後の進化
前提が長くなりましたが(笑),ここからは PWA がどのように発展していくか,社会に対しどのように影響していくかを,技術的革新やユーザーの期待の変化に応じて様々な方向性を妄想してみます.
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日々感じていること・思っていること・考えていること
Keeth Kuwahara が日々の業務・生活の中で, twitter でも facebook でもつぶやかない思っていること, 感じて…
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