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生きるために食べる

子どもの心に寄り添う、意志や想いを尊重するという考えや方法に重きを置きすぎではないかと危惧します。
いきすぎてわがままを通しすぎじゃないかと。
特に心配するのは食に関して。
生き物だから、人間だから好き嫌いがあるのは当然。
だけれど嫌いだから食べなくて良いわけではないですよ。
「嫌いだから食べたくない」を尊重しすぎるのは考えものです。
「好き嫌いが多くて……」
「食べてくれない」と困り顔の親御さんたちをよく見聞きします。
調理法を工夫したりキャラ弁にして喜ばせて「食べてもらうようにする」という報道を見たことがあるけれど……。
世の親御さんたち、ひるまないで!

「好きな物はおいしくいただきなさい。嫌いな物はがまんして食べなさい」僕はずっと子どもたちにこう指導してきました。
どんな食事でもきちんと食べられるようになりなさい、とクローバーキッズには特にここ数年ことあるごとに伝えています。
災害は突然やってくるよ。
避難所での生活を余儀なくされ、ほんの少しの支給される食料で過ごすようになるかもしれないよ。
好き嫌いなど言ってられないよ。
だから、どんな食べ物でもきちんと食べられないといけないのだよと。
生きていくためにだよ、と。

食糧危機も絵空事ではなくなってきているのだから。
嫌いな食べ物を目の前にしてうつむき続けたりダダをこねたりする子どもと、がまんしてかっ食らう子どもとどちらにエネルギーを感じますか?言わずもがなです。
好きなものばかりを食べさせてもらっている子どもは嫌いなものを目の前にしたときエネルギーを減衰させます。
芯が抜けたようにフニャっとなってしまう。
目をつぶって、ガマンしてかっ食らう子どもは心のエネルギーを燃やします。
自然、太い芯ができ強くなっていく。
食べる行為は生きる力の根源です。
生き物として人間として生きていく力の根源です。

知育も学力も、目標や夢へ歩み進んでいく力もこの生きる力が土台となることは言うまでもありません。
そして何より、世はサバイバル!
強くたくましく生きていける人間になるために、どんな食事でもきちんと食べる力をつけさせましょう。
「文句言わんと食べなさい!食べたって死なへんで!」
ありがたや母の言葉……。


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