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狭い世界のその先を考える

うちの次男は友達作りが下手だ。というか、コミュニケーション関係全般下手。そんな次男が珍しく同級生と約束を取り付けて友達が家に遊びにきてくれた。

でもそれは蓋を開けると長男目当てだった。
長男が小学校で入っていたクラブチームの後輩だったのだ。久々に長男と一緒にバスケできると思ってきたけど、残念ながら長男は学校のクラブで帰りが遅い。

というわけで、たぶんその友達は不本意ながら次男と一緒にバスケをしてるのだが、その子は両親共にバスケ経験者で保育園児の頃からボール2つ持ちでドリブルするような生粋のボスケ男子。次男は違うバスケチームに入れているので、一応バスケするが上手さが全然違う…。とてもその子に敵わない。

なもんで、その子からしたら次男では物足りない。

そんなわけで、その子がヒマを弄んで私とおしゃべりスタート。
今のクラブチームの状況など根掘り葉掘り、私が聞かなくても「へぇ〜」とか言ってたらどんどん出てくる。
私としては、その子はただただバスケが好きな素敵な子とい認識で、ホントバスケが好きだなぁと思っていたのだが…。

そのうち、バスケの同級生が同じくらいに入ったのにみんな下手すぎる…という愚痴大会が始まる。
「え?こんな子だったっけ?」とビックリ。

確かにその子はは学年の割にバスケがすこぶる上手い。そして本人もバスケが大好き。親だったら楽しみだし、バスケ中心の生活になるのも頷ける。でも…でも…。その子が全ての尺度がバスケでしかないように感じて、他人事ながら可哀想にみえてくる。
確かにこの子ならバスケでいいところまでいけると思う。プロになるかもしれない。なんてったって、バスケに対する情熱がダントツ違う。

でも、それでも、バスケでしか人や物事の良し悪しを図れないというのは悲しい事のような気がする。
スポーツ全般、プロになるのはほんの一握りだし、プロで活躍する人も一握り。たとえプロで活躍できたとしても、ケガとの戦いで苦戦する人もいる。本当に狭き門で薔薇の道だと思う。
だからこそバスケだけでないプラスαの人間力が生きるのだと思う。

関係ない外野で、そんな風に思う事もおこがましいけれど、それでもやっぱりおばちゃんは心がザワザワしてしまうのだよ。せっかくキラキラ輝く原石があるのだからどうか人間力も含めて磨かれますようにと…。
ホント余計なお世話なんですけどね。応援してるよ!

まぁ、我が家の次男はなんでバスケ続けるんだろ?って思うくらいやる気ないのに、「やめてもいいよ」と言っても「やめない」と頑張る(?)どこ目指してるのか不明の状態で人間力とか言ってる場合じゃなく、自分探しの迷走中なんだけどね。
下手は下手なりに学ぶ事がきっとあるんだろうと応援してるよ!

なんだかんだいって、母としてやっぱり出来る子がいると、どうしてうちの子は…とモヤモヤする気分になる事もある。でも小学生の今がずっと大人になっても変わらないなんて事は100%ないし、早くから夢中になれるものが見つかってる子は幸せだけど、その分他の広がりがないというリスクもある。次男の夢中は日の目を見ないけど、その分色んな好きが散りばめられて視野の広い子になるんだろう…そんな事をつらつら思いながら、他人の子と比べる禁忌を犯さないように自分を制する今日この頃。

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