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10年先を見すえた約束(取組み)

社会福祉法人クローバーが設立されて20年が経ちました。「経営」の右も左もわからないままに20年が過ぎました。皆さんのおかげです。この皆さんにお応えするためにはこれから先も安定した経営をしなければいけません。それが大きな課題です。
2022年度、10年先を見すえた動きを始めました。2022年03月24日の理事会で説明をした計画を掲載します。

▶10年先を見すえた約束

10年先を見すえて3つの約束を示します
1.常に自主的な改善を行う
2.権利擁護・虐待防止に関する取り組みを徹底する
3.ハートプラン(戸塚区地域福祉保健計画)に積極的に参画する

1.常に自主的な改善を行う


障害者差別解消法が2021年に改正されたことをきっかけにして、2022年度の自主的な改善点は、障害者差別解消法(合理的配慮)を意識した見直しとし、あらためて人権意識とそれに関する知識の向上をはかります。

私たち支援者は、常に利用者の最善の利益を考えて支援をしています。しかし、年月の移り変わりとともに利用者の状況が変わっても同じ状態で支援を続けてしまうことがあります。その結果、利用者にとっての合理的配慮ではなく、支援者にとって合理的な事業展開になることがあります。今回はその点の見直しもおこないます。

2.権利擁護・虐待防止に関する取組みの徹底

2022年度より虐待防止に関する研修、虐待防止委員会の設置、虐待防止等のための責任者の設置が義務付けられました。研修については、引き続き内部研修、事業所の職員会議内での研修、サービス部門会内で事例を使った実践的な研修を続けていきます。

虐待防止委員会については、毎月実施している管理者施設長会議を虐待防止委員会とすること、さらにサービス向上委員(第三者委員)との連携を深めます。サービス向上委員は年に2回、事業所を訪問して利用者・入居者の声を聴いてくれています。しかし、訪問後のフィードバックが十分にできていませんでした。その点を強化します。また、責任者は管理者・施設長から選任します。

3.ハートプランへの積極的な関与

2021年より、第4期戸塚区ハートプラン(地域福祉保健計画)がスタートしました。社会福祉法人クローバーでは地域共生社会実現に向けて、また社会福祉法人の責任としてインフォーマルサービスとの連携を強化しハートプランの促進に務めます。

まとめ

これら3つの事業を実践にするにあたっては、常に10年後の法人経営を見すえた取り組みとすること、また事業の実施を通して法人理念に基づくサービスが提供できるようこころがけていきます。

続けて、支援の要となる相談支援事業について説明します。

▶計画相談支援事業所マロン

計画相談支援事業所マロンは、横浜市より示されている業務ガイドラインに沿い、基本相談支援、サービス利用支援、継続サービス利用支援に取り組んでいきます。また、その中でも基本相談支援を中心に業務を実施します

中心的な業務となる基本相談支援について、業務ガイドラインには「基本相談は、障がい者等の相談に応じ、必要な情報提供や助言を行うこと」と示されています。また、計画相談支援利用者に対しても、計画相談支援の対象とならない部分については、基本相談の中で対応することと示されています。なお、基本相談は直接、増収につながりません。しかし、マロンでは基本相談が重要と考えて基本相談支援に重点をおいていきます。

利用者のみなさんが相談したいと思う、困りごとや気になることは、生活の中にあります。そのため、計画相談支援の中の定期的な聴き取りでは対応することが難しいです。実際にモニタリングなどの聴き取りでは、そのときに困ったり、気になっていないため話題に出ることはなく、モニタリングではないときに連絡があることが多くありました。

マロンでは、そのような相談に対応するために、基本相談を中心としています。また、計画相談支援利用者の利用者・ご家族より、相談の希望があったときは、ていねいに話を聴き、必要な情報提供や助言を行います。特にサービスや制度では対応することができない日々の生活の中の小さな困りごとや不安などの相談についてもていねいに話を聴き、情報提供や助言をします。

2022年度は、基本相談を中心とし、マロンを困ったとき、何か気になることがあるときに話をしたいと思っていただける場所、聴いてくれると思っていただける場所にしていきます。


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