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カオールンの成長(母上視点)


(第2王妃視点)
 第2王子のカオールン 私の可愛い息子。
 まだ3歳なのに我儘一つ言わない 利口な子。
 2歳の頃から書庫で本を借りては部屋へ運んでは読み漁ってるようで
 息子は大きくなったら何になりたいのか、聞いたことがあったかなぁ~と。
 
 場内の書庫に最近入りびたりの息子を 遠目から見ている私と執事。
 第二王妃「あの子何をあんなに熱心なのかしら」
 執事「カオール様は天才ですか?」「最近何やら書庫に入り浸ってるようですが。」
「一緒に行動を共にしているメイドの話だと、書庫の奥深くの個室を使って独学で何やら本を読み漁ってるようで」
 2人で頭を悩ませながら、結論見守ろうと言う事になったわけで。

 一体何をしているのかなんて 私たちには全く分からないのだけど
最近離宮内の環境改善なんてのに手をつけている人間が居る事だけは確かだ。
 最近私の周りのメイドの顔ぶれが変わった。
 今まで近くに居たメイドが次々と辞職していき、周りには新しい顔と本宮殿に居た私の昔懐かしいメイドや執事たちが帰って来た。
 私がクーサデイン様に嫁いできたときに、第一王妃のフーリン様に取り上げられたメイドや執事たち。第一戦力になるとかなんとかイチャモン付けられて取り上げられた。
 その時のメンバーが皆返って来たのだ。
 話を聞くと、我が息子のカオールンが国王であり父親でああるクーサデイン様にお願い事をして今の配置になったとか。
 「一体あの子はどんなお願いをしてこの状態になったのか・・」
 仕事のパートナーと呼べる執事と2人で顔を合わせて 考えたものだ。

 何やら書庫で本を読み漁って居た時に見つけた副産物を国王である父親に密告したのが 第一王妃の秘密だったようで。息子も何を見つけたのか。
深くまでは国王も把握出来なかったようだが、今までに起こった不可解な事件の真相なんてものをあの子は見つけてしまったようで。
 我が息子ながら 凄いの一言で納めてしまうのはどうかとは思うが、ほんと頭が上がらないとはこのことだと言わんばかりである。
 息子の勤勉さに私は助けられた形であるのは確かである。
 第一王妃の悪行を次々と挙げればきりは無いが
 ほんとカオール様様である。

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