キャリアチェンジ犬をお迎えするまで#2
2024年8月17日。
キャリアチェンジ犬のグレイスをお迎えして35日目。
ここからは前回の続き、
我が家がキャリアチェンジ犬をお迎えするまでの話しをしておきたいと思います。
愛犬らぶがお空に旅立ってしまい、大きなショックを受けた私ですが、
らぶに「頑張れ!」と背中を押されたような気がして、わんことの暮らしの中にクレイセラピーやドッグマッサージを取り入れる生活についての発信や活動準備を続けてきました。
そして2024年になり、
3月に協会に電話した時に、
・間もなく順番が回ってくること
・次は5月下旬以降になりそうなこと
をお聞きして、
今年はきっとキャリアチェンジ犬をお迎えする年になる!
そんな思いで、雪が解けてから少しずつドッグスペースの補修を始めました。
まずはDIYで作った木製の柵。
作ってから10年経つけど、まだ大丈夫!と思っていましたが、けっこうガタガタ。
今までの柵はもう何年もペンキの塗り直しをしていなかったけど、全面ペンキを塗ったらとてもきれいになりました。
片面の出入り口は風の影響を受けて、ぐらつきがあったので支えの石の部分から作り直して、ラティスを設置。
扉もきちんと閉まるように取り付けました。
そしてペンキが乾いてから、プラスチックネットの貼り付け。
柵の間が広めで、ボールが家庭菜園の方に出ていくこともあるため、ボールなどが出て行かないように設置しました。
倉庫前タイルスペースの目地も劣化して雑草が生えてくる状態でしたが、古い目地を取り除き、モルコンで目地をしっかりと塞ぎました。
これはわんこのためでもあり、自分たちの雑草取りの手間を減らすためでもあるのです。
ドッグスペースにはジョイント式の人工芝を敷いているのですが、これも約10年経っています。
・冬は雪かきをするのでやや人工芝の削れが気になる
・人工芝の下地の砕石が自分たちで整えたので凹凸があり平らではない
以上の点が気になりますが、まあ使えないわけではないのでとりあえずこのままに。
新しいわんこがきても安全に遊べるスペースが出来上がり、あとは北海道盲導犬協会から電話がくるのを待つだけの状態に整ったのです。
その後、これから10年以上ドッグスペースを使うことになることを考えて、人工芝の交換と砕石をならして砂を入れてもらう工事を依頼することに決め、工事日程とわんこをお迎えする日程がかぶる可能性がないか確認するため、2024年7月初めに北海道盲導犬協会に連絡をしました。
すると、ちょうど希望していたラブラドールレトリバー、ブラックの女の子で譲渡可能な子がいるとのこと!
先代のらぶがおっとりした子だったため、申込時には「比較的おとなしい子」を希望していました。
当初は、犬種や毛色は指定せず、女の子が希望と伝えていました。
らぶがお空に旅立った後、先住犬が居なくなってしまったことを協会に連絡。
この時にラブラドール、ブラックの女の子に希望を変更していました。
そして今回譲渡可能な子は「元気な子」で「自分の気持ちをはっきり表す子」ということでした。
実際に会ってから決めてもいいし、トライアルも可能とのことでしたので、週末に協会まで会いに行くことにしました。
その日のうちに家に連れて帰ってくることも想定して、家にあった折り畳みソフトクレート、ハーネス、リード、首輪、飲み水、お散歩バッグなどを準備。
函館から札幌まで約4時間かけて車で協会まで向かいました。
協会に着いて、早速犬舎へ。
わんこが10頭位いて、しっぽを振ったり、ワンワンしたり、クンクンしたり。
みんな見たことがない人に興味津々。
現在、譲渡可能な子が3頭。
私たちが希望している黒ラブの女の子は1頭。
担当の方が1頭ずつどんな子なのかを説明してくださいました。
まずは私たちが希望していた黒ラブの女の子。
その子のお顔を見た瞬間、私は「ハッ!」としたのを覚えています。
どことなく、先住犬らぶに似た雰囲気を感じました。
どの犬種のわんこもそうですが、お顔の特徴は様々で、表情も色々。
この犬舎に居るラブラドールもみんなお顔の印象が違う。
それなのにどことなく、らぶに似た雰囲気を感じたのです。
これにはもうびっくりしました。
そう、この子がうちにお迎えした「グレイス」です。
「元気な子」と聞いていましたが、ご挨拶の時も比較的おとなしめ。
手をペロペロはしてくれましたが、1歳6か月の割に落ち着いた印象でした。
そして他のイエローラブの女の子、ラブラドール×ゴールデンイエローの男の子ともそれぞれご挨拶。
イエローの女の子は、子っと小柄で「人が好き!」というのを全身で表現するタイプ。
すぐにお腹を出して「撫でて~」アピール。
イエローの男の子は「元気!」ぴょんぴょん飛び跳ねて、全身で喜びを表現してくれました。
一通りわんこ達にご挨拶が済んだ後、やっぱり黒ラブの女の子がいいねということになり、黒ラブ協会の敷地内をパパがリードを持ってお散歩させていただきました。
私は後ろからお散歩の様子を確認します。
しっぽがブンブン!お散歩大好き!なのが後ろから見ていても伝わってきます。
時折、リードを持っているパパを見る仕草も。
このままだと何周でもお散歩しそうなので、3周ほど歩いてから犬舎に戻りました。
それから担当の方から、譲渡に関してやグレイスのことについていろいろとお聞きしました。
協会でのグレイスの様子は、お耳掃除が苦手でちょっと歯が出ることがあるとのこと。
私は頭をナデナデしながらちょっとお耳も触ってみましたが、特に反応はなし。
もともとわんことの生活で、改善すべき点はしつこくトライする性格の私。
そういう場面では、わんこの我が儘を通すことはさせません。
少しずつでも慣れてもらう努力は惜しみません。
「気持ちいいね~」といい印象を持ってもらう、どちらかというと嫌なことを良いことに変換して受け取れるようにもっていきます。
褒めてのばすタイプです。
グレイスの良い所、悪い所を総合的に見た結果、まずは1週間のトライアルをお願いし、その日にグレイスと一緒に函館に帰ってきました。
先代のらぶはクレートは好きだけど、お出掛けが嬉しくてクレートの中で騒ぐことが多かった。
グレイスは車に乗ってクレートに入るのは躊躇するけど、クレートの中ではおとなしい。
初めての車にさっき会ったばかりの人、緊張はしていたと思うけど途中寝る余裕もありました。
途中3回ほど休憩し、その日まだ暗くなる前に自宅に到着しました。
家に入って、2階の居住スペースに上がると床をクンクン。
マットを敷いてあげるとそこの上に伏せをして、あたりをキョロキョロ。
その日は途中で散歩をしてきたので、ご飯を食べたり、ドッグスペースのトイレに行ったり。
我が家は寝室にバリケンを置いていて、そこで寝るスタイル。
バリケンに入るのは嫌がっていましたが、誘導してバリケンの中でおやすみ。
夜鳴きはあるかな?と思ったのですが、朝までぐっすりちゃんでした。
バリケンに入るのは好きではないが、入るとおとなしい。
朝起きてすぐにバリケンから出さなくても、吠えたり鳴いたりしません。
私の身支度を整えて、ドッグスペースでトイレをしてから朝のお散歩へ。
1年ぶりのわんこがいる生活。
あっという間の1週間のトライアルでした。
そして2024年7月20日。
正式に譲渡の依頼をし、書類の提出や市への登録変更などを経て、グレイスを我が家にお迎えしました。
グレイスは盲導犬候補としての訓練は受けていなかったのですが、お座り、マテ、伏せなど基本的な動作はある程度できます。
先住犬らぶの時もそうでしたが、基本的に日中は私がお世話をすることが多いことを考えると、人間の指示をしっかりと聞けるようになってもらう必要があります。
いざという時に私の指示が聞けずに、他の人やわんこに怪我をさせるようなことがあってはいけないからです。
これはグレイスだけの課題ではなく、私とグレイスの課題です。
お互いに意思疎通ができないと決して上手くはいかないからです。
グレイスには私達家族や環境に少しずつ慣れてもらい、まずは意思疎通ができるよう信頼関係を築いていくところから始めていきます。
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このような経緯で、グレイスは我が家に来てくれました。
次回からは、キャリアチェンジ犬のグレイスをお迎えして、我が家はどんな日常を送っているのかを記していきたいと思います。
これからも私達とグレイスの様子を一緒に見守っていただけると嬉しいです!
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