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第1章 モカ

私はネコが好きだ。ネコをこよなく愛す人間だ。
ネコを見ると抱きあげたい衝動に駆られる。

確か、小学校高学年であっただろうか。
家の近くで、段ボールがひとつ、置いてあった。
そこに入れられていたのは、数匹の子ネコ。
ニャー、と鳴かずに、アー、アーと、生まれて間もない子ネコ特有の舌足らずさで、その鳴き声を聴かせていた。
近くに住む友達も私も、動物を飼える環境では無かったため、水やかつお節、時には牛乳まで持ち出して、エサをやるのが日課となった。

そして、今。ネコを飼っている。2016年7月26日生まれの6歳3ヶ月の女の子。猫種はアビシニアン🐱
名前を“モカ”という。由来は、まるでコーヒーのように体全体が茶色だから。とても活発で、友好且つ社交的で、甘えるのが大好きな、とても賢い子だ。呼んだら高確率で返事をし、寄ってきて、“存在をアピール”する。気分の乗らない時は、返事の代わりに尻尾を振って“挨拶”する。

仕事から帰宅し、毎日ゴロゴロという音を聴くとその日に起こった嫌なことなど吹き飛ぶし、たまに聴かせる可愛いイビキも、なんだか宝くじに当たったような、良い物を拾ったような、大袈裟に聞こえるかもしれないが、そんな気持ちにさせられるのだ。早朝まだ陽も昇らぬ内から寝室の扉をカシャ、カシャ、と爪で“ノック”する。私と夫は彼女にどうにも逆らえず、扉を開け、毎回彼女を迎え入れてしまう。最近は自分の寝床は私達の寝室と認識しているようでもある。

そんな、いわゆる自己中心的なところも堪らなく愛しい存在なのだ。

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【写真①】我が家に来たばかりの頃。どこか不安気な表情である。     (2017年2月19日撮影)


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【写真②】“ごめん寝”で寝ているモカ。土下座をしているように見えることから、この名前が付けられたらしい(笑)


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【写真③】我が家に来てひと月後のモカ🐱☘️  何となくポーズをとっているようにも見える🌸   |ωΦ)ฅ🐾  

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