僕がズレと呼んでいる感覚について
20を超えてからは減ってきたのだが、学生の頃に僕はよく「ズレ」のような感覚に襲われていた。
教室の席について興味のない授業を受けている時、ぼーっとしていると、空間が歪むような、自分の身体の内側にある宇宙に吸い込まれるような、別次元の自分に語りかけられるような、そんな感覚だ。
僕はここにいていいんだろうか。
こんなところで何をしているんだろうか。
やりたいことは?
やるべきことは?
このままでいいのか?
いや、ここにいるべきじゃない。
このままじゃいけない。
そんなことを考えていた。
やりたいことを探して人生を考えなければいけない状況にありながら、集団の一部に数えられて、受動的な時間を過ごすあの頃に、同じような感覚を覚えたことがある人も多いのかもしれない。
今思えばそんなエネルギーが自分を突き動かすのだと思う。
大人になればなるほど、自分で選んだ道を進んでいるのだから、そういう感覚は減ってくるのだが、全く感じなくなってしまっては悲しい。
本当は「ズレ」を感じているのに、自分で選んだ道だからと、自分の感情を認めるのが怖くなって見て見ぬふりをしていることもあるだろう。
それでは人生は面白くない。
自分自身の内から湧き出るエネルギーを感じながら生きていきたいものである。
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