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スタートアップの現場から戦略までを掌握!成長を牽引する経営参謀の姿とは


【プロフィール】
谷口 洋斗(たにぐち ひろと)・経営企画/FP&A
慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学(2019年)、日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て株式会社ディー・エヌ・エーでエンジニア職を務めたのち、M&A・VCファンドへのLP出資などの業務に携わる。その後、株式会社10XのCxO直下で経営企画を担当し、経営会議の運営、パートナー小売企業の事業計画作成、プロダクト部門の投資採算管理などを行った。博士(経済学)。


知的探究と共に体現する「戦略1割、実行9割」

まずは、自己紹介をお願いします。

2024年5月にCloudbaseへ入社し、経営企画/FP&Aを1人目で担当している谷口洋斗です。経営企画/FP&Aは現在まだ1名のチームですが、経営戦略や事業計画を策定するとともに、事業や財務を可視化して経営陣が適切な判断を下せるようサポートをしています。シリーズA資金調達時点ではCloudbaseにこのポジションはありませんでしたが、経営メンバーが計数管理や事業ボトルネック解決の必要性を強く認識していたこと、投資家の方々からもFP&A機能の強化のご要望をいただいていたことから新設されました。
趣味はサッカー観戦で、マンチェスター・シティFCのファンです。ジョゼップ・グアルディオラ監督の優れた戦術と、選手の圧倒的な個人技に魅了されています。国内チームではFC東京を応援しています。魅力的な選手が多く、ホームスタジアムの雰囲気が素晴らしいのが特徴です。

主にどのようなことを行なっていますか?

経営企画/FP&Aのミッションを「企業価値の最大化を目指し、経営者の意思決定を支えると共に、自ら課題解決を行う」と定義し、戦略の具体化と実行支援を行っています。
入社後すぐに、CEOの岩佐と議論を重ね、Cloudbaseの事業計画と中長期的な経営方針を示す戦略マップを作成しました。しかし、戦略は実行されなければ意味がありません。実行力強化の一貫として、経営企画業務に留まらず、営業チームへのdeep diveを行っています。Salesforceに毎日ログインしたり、営業メンバーの商談に同席したりするとともに、営業パイプライン管理や目標設定にも携わっています。

やりがいや面白さを教えてください。

知的探究心を刺激されることです。課題を深掘りしていく中で、多くのデータや、各メンバーの考えが見えてきます。社内で意見が対立することもありますが、その原因を探り、共通の理解を得るために必要な事実を見つけ出すプロセスがとても興味深いです。
しかし、ただ情報を集めるだけでは意味がありません。得た知識をもとに新たな示唆を導き、迅速に次の行動へつなげることが求められます。この部分は元々あまり得意ではありませんでしたが、前職でスタートアップの荒波に揉まれたことで、示唆から行動へ変換する速度を向上させることができました。前職のCFOから「探究心が旺盛だ」と言われたことがありますが、この仕事はまさに自分にぴったりだと感じています。

仕事をする上で指針にしている考え方はありますか?

とある有名企業のCSOから聞いた「戦略1割、実行9割」という考え方です。戦略を立てることは必要ですが、現場での実行こそが成果を生むと実感しています。しかし、1割のリソースで作る戦略のセンスも大切です。
さらに言うと、戦略と実行を別々に進めるのは非効率的だと感じます。これらを緊密に連携させるには、情報共有や意思決定の基盤を整えることが欠かせません。まずは全体の状況を俯瞰して、ファクトやイシューの認識を揃えることが重要です。これは前職の10Xで、上司から繰り返し教わってきました。


明るくポジティブな”waiwai”文化の魅力

これまでの経歴を教えてください。

経済学の博士課程を単位取得退学したのち、DeNAにエンジニアとして入社し、ソーシャルゲームの開発に携わりました。その後、社内異動制度を活用してM&Aチームに移り、スタートアップの買収やVCファンドへの出資を行いました。この経験から、スタートアップで価値を生み出すことにも興味を持ち、10Xへ転職。Corporate Strategyチームで、小売EC事業の計画策定やエンジニア組織の経営管理を担当しました。

Cloudbaseをどのように知りましたか?

転職活動中にSNSで声をかけられたことがきっかけです。DeNA在籍時からセキュリティ分野のSaaSは今後伸びると感じていたこともあり、メッセージに惹きつけられました。また、コーポレートカラーのオレンジ色にパワーや温かみを感じ、直感的に良い印象を受けたため、カジュアル面談に臨みました。

入社に至るまでの経緯を教えてください。

入社前の1day workで、Cloudbaseの経営課題を洗い出し、解決策のロードマップを経営メンバーと議論しました。プロダクト側のメンバーとも意見を交わし、チーム間の垣根が低いことが印象的でした。
最終面接では、岩佐と過去の人生や未来について深く話し合い、面接という枠を超えて価値観を響き合わせられた貴重な場となりました。面接後、すぐに内定をいただき、その場で承諾しました。
また、オフィスを訪れるたびに、メンバーが私の目を見て明るく接してくれる姿勢に好感を持ちました。Cloudbaseの強みである若さ溢れるエネルギッシュな組織文化と、世代を超えた異なる強みを活かしたコラボレーションが組み合わさることで、新たな価値が生まれることを確信したのを覚えています。

Cloudbaseの魅力は何ですか?

waiwai 感があることです。社内コミュニケーションツールのSlackにある「#waiwai チャンネル」では、メンバー同士がポジティブなフィードバックを積極的に行い、互いを称え合っています。日頃から「〇〇さんが開発したあの機能、素晴らしかったね」「〇〇さんの鋭い質問や意見、良かったね」といったやり取りが繰り広げられています。
たとえ経歴やスキルの面で優秀なメンバーが揃っていても、チームとして結果を出し、パフォーマンスを高めるには、組織のカルチャーが非常に重要です。Cloudbaseでは、ポジティブフィードバックのループがそのカルチャーを支え、部署間の壁がほとんどないオープンな雰囲気が生まれています。

さらに、クラウドやセキュリティに関する知見をシェアする文化も大きな魅力です。私自身エンジニアの経験はありますが、バックエンドの知識に関しては苦手意識がありました。それでも、Cloudbaseのエンジニアたちは非エンジニア向けにわかりやすく説明してくれますし、実際にAWSやCloudbaseのプロダクトを触る社内ワークショップもあります。これもまたワクワクしながら働ける大きな要因の一つですね。

Cloudbaseで印象的だったエピソードを教えてください。

チームや個人の成功を祝福する際、オフィスで物理的なドラを鳴らす文化があることです。前職では、Slack上でバーチャルなドラを鳴らしていましたが、なんとCloudbaseにはオフィスに本物のドラがあり(株主の方から有難く頂戴したものです)、それを鳴らすことに驚きました。オフィス全体が盛り上がるだけでなく、活発なポジティブフィードバックを行う組織文化の象徴にもなっていています。

岩佐がドラを鳴らす様子

入社して感じたギャップや新たに知ったことはありましたか?

メンバーに対するギャップはほとんどなく、waiwaiとした雰囲気やバリューの体現度合いを含めて、期待していた通りでした。
一方で、既存投資家の方々が、岩佐と緊密なコミュニケーションを取りながら、徹底的にご協力くださることに感激しました。以前DeNAで働いていた際、私はスタートアップの買収やVCファンドへの出資に関わっていましたが、現在スタートアップの立場になったことで、投資家の方々がこんなにも親身に寄り添い、率直なアドバイスやサポートを提供してくださることに感動しています。頻繁にオフィスへ足を運んでくださるなど、手厚いご支援をいただけて本当にありがたいです。
これまで経営メンバーが築いてきた信頼や、投資家の方々がCloudbaseの未来に大きな期待を寄せてくださっていることが、この素晴らしい関係を支えているのだと思います。


挑戦的かつ現実的な事業計画でUnlockな成長を

これまでで一番、苦労したことは何ですか?

入社後すぐに着手した、Cloudbaseの事業計画と戦略マップの策定です。未来を見据えた事業計画を立てるには、過去のデータを正確に把握する必要があります。しかし、社内のデータ基盤が混乱している中で、過去の数値を収集することは非常に困難でした。
また、事業計画と戦略を策定する上では、ポジティブな情報だけでなく、ネガティブな情報や将来のリスクにも向き合わなければなりません。これらの事実を冷静に分析し、時には経営者に対して厳しい現実や意見を伝える必要もあります。しかし、過度に悲観すると、保守的な事業計画になってしまうので、バランスを取るのが難しいです。
最終的には、守るべきラインを明確にしつつ、少し背伸びするような挑戦的な数字を設定し、岩佐の意志が込められた計画を作ることができました。一連のプロセスは非常にスリリングかつエキサイティングで、この仕事の面白さを再確認しました。

Cloudbaseのバリューに対しての印象を教えてください。

ミッションである「日本企業が世界を変える時代をつくる。」を達成するためには、Unlockし続けることが必要です。日々の改善がないと、未来の大きな成功も生まれないでしょう。ピーター・ティール氏の著書『Zero to One』にもある「大胆な計画のない単なる反復は、ゼロから1を生み出さない」という言葉は有名ですが、私の立場に置き換えると、有望な投資領域を見出し続けるとともに、大胆な挑戦を企てることこそがUnlockであるように思います。また、Unlockというバリューは、日々の業務で諦めそうな時に踏ん張り、少し先に手を伸ばす勇気を与えてくれるものでもあります。
そしてもちろん、前提としてお互いをリスペクトし、心理的安全性を保つ意味でWithも非常に大切です。
カルチャーとしてバリューが根付いているのは、岩佐の存在が大きいと思います。岩佐自身が常にUnlockを体現しており、メンバーにワクワクするようなビジョンを示してくれます。そして常にWithなコミュニケーションを心掛けており、新たに入社したメンバーとも気さくに会話する様子をよく見かけます。

今後Cloudbaseでどのようなことに取り組んでいきたいですか?

入社して約3ヶ月は事業計画、戦略マップに注力してきましたが、今後カギとなるのは「実行力」だと考えています。営業・カスタマーサクセスの課題解決、資金調達、お客様や投資家の方々とのコミュニケーションなど焦点を絞り、価値発揮をしていきたいです。既存投資家の方に向けた明確でわかりやすいレポーティングの形式など、まだまだ改善できるポイントがあると思っています。そして、より深い事業理解に向け、セキュリティドメインの学習も進めていくつもりです。基本情報技術者や応用情報技術者の資格は保有していましたが、最近、情報セキュリティマネジメント試験にも合格することができました。情報処理安全確保支援士試験にも挑戦したいと思っています。

候補者の方に一言お願いします。

Cloudbaseは「Unlock」というユニークなバリューを掲げています。あなたの秘めた能力と情熱を、私たちの組織文化と掛け合わせ、驚くような価値を世の中に届けていきませんか?この記事を読んで少しでも興味を持っていただけた方は、以下のリンクからお気軽にお問い合わせください!

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