見出し画像

超高倍率コリメート撮影してみた

フィールドへ出てコリメート撮影

今回は日中のフィールドへ、口径80㎜F400㎜の天体望遠鏡を持ち出し
遠景を狙った超高倍率コリメート撮影をやってみました。
前回のコリメート撮影では25㎜(16倍)アイピースを使用して低倍率での
撮影でしたが、今回は10㎜(40倍)アイピース超高倍率の撮影に
挑んでみます。

画像1

Velbon 2000V三脚(3段)の2段で天頂ミラーを使用して撮影します。
天頂ミラーを使用しているためカメラのディスプレイは上向きですが。
2段の脚を伸ばしてちょうどいい高さになります。

画像2

天頂ミラーを使用しない場合は、三脚を3段使って、この状態になります。
横向きのディスプレイがちょうど顔の高さになります。
しかし、今回の撮影で思わぬ事実が・・・

天頂プリズムを外してアイピースを装着した状態ではピントが合わない
ことが判明しました。天頂プリズムを外した分、光路が短くなり
ピントが合わないと思われます。
延長チューブで光路を伸ばす必要があります。
また、必要パーツが増えましたが、今回は天頂プリズムを使用します。

画像3

10㎜(40倍)アイピースで超高倍率コリメート撮影

10㎜(40倍)アイピースを使用する事でSONY Cyer-shot RX100の
ズーム(光学3.6倍、デジタル14倍)
で、光学144倍~デジタル560倍
の倍率がでます。(画像サイズLの場合)
80㎜口径の望遠鏡の適正倍率160倍あたりがベストなのですが
超高倍率560倍までズームしてみます。
もちろん、144倍以降はデジタルズームですから画質は落ちますが
興味本位でどこまで見えるか試してみたいと思います。

画像4

まずはSONY Cyer-shot RX100の広角側の画像。
ターゲットはセンター付近に見えている高圧鉄塔の先端部です。
結構距離があります。

画像5

そして、光学ズームで最大の3.6倍での画像。
3.6倍とはいえ結構近づいてきますね。鉄塔がはっきり見えています。

画像6

最後がデジタルズームで最大の14倍の画像
高倍率の双眼鏡で見るのがこのあたりでしょうか、鉄塔の先端部がはっきり
確認できます。

天体望遠鏡は驚愕の超望遠の世界!

それではいよいよ天体望遠鏡での超高倍率コリメート撮影にはいりましょう!
フィールドスコープと違って天体望遠鏡は高倍率が魅力です。
10㎜アイピースで高倍率の世界へ!

画像7

今回使用の10㎜アイピースはユニバーサルデジタルカメラアダプターを
取り付けるスペースが狭くカメラレンズとの間に1㎝ほどスペースが
できているためケラレがかなり大きくなりました。
これで光学144倍ほどの倍率になっていると思いますが先端部のプレートに
40の数字が確認できます。

天頂ミラーを使用しているため鏡像になっています。
天地はそのままで左右が逆転された画像です。
広角画像と比べると肉眼では全く判別できない世界が広がります。

画像8

そして、いよいよ、デジタル最高倍率560倍です。
プレートを取り付けているボルトまで確認できます。
さすがにデジタルズームですので画質は荒くなりますし、色収差
出ていますが、それにしても驚きの超高倍率の世界です。

そして、やはりK型経緯台Velbon 2000Vの剛性のある架台
ブレが少ないことも驚きでした。
ブレても1~2秒で収まります。高倍率でも十分使えるスペックでした。

25㎜(16倍)アイピースでもコリメート撮影してみました

画像9

25㎜アイピースで光学16倍の画像
ケラレは大きいですがSONY Cyer-shot RX100デジタルズーム14倍の画像と
同じくらいの倍率ですね。

画像10

25㎜アイピース光学58倍の画像
やはり光学ズームでは画質が美しいですね。

画像11

そして、25㎜アイピース最高倍率、デジタル224倍の画像
デジタルズームの画質の粗さはありますが、結構見れますね。

25㎜アイピースでのコリメート撮影動画です。
K型経緯台の微動ハンドルに触れている間はブレていますが
手を放して1秒でブレは収まっています。
カメラ用三脚使用での撮影ですが大変剛性の高い架台になっています。
雲写真」撮影に向けて大きく前進です。

コリメート動画もアップしました

よろしければサポートお願いします。クリエイト活動のモチベーションになります!