1月1日 日曜日

明けました。

『初詣は、地元の神社からお参りするのが作法』
と年末のTVで宮司さんがおっしゃっていたのを
ぼんやりと思い出しました。

毎年、元旦は豪徳寺に参るのですが、
昨年は”本厄”の名に恥じないトホホなことの連続で
すっかり辟易していたので、
新井薬師→豪徳寺を参拝後、
伯父の家にご挨拶へ。

薬師も豪徳寺も人がワンサと居ましたが、
以外とするすると列が進み、
滞りなくお参り。
昨年の報告、どうにかこうにか生きてる感謝、
そして今年の計とお願いをして
おみくじにはどちらにも
『事を成したくば途中で投げ出さぬこと』
的な事が書いてありました。
すみませんほんとにすみません・・・。

そして向かったのは
父のすぐ下の弟にあたる叔父の家。
叔父、叔母、それから4匹の猫が暮らしています。
わたしはカナリの猫アレルギーなのですが、
不思議なことに此のうちのコたちは大丈夫。
今年は新顔も加わって、元気に家中を駆け回っておられました。

父は、トニカクおおらかで
『隠し事と謝らないことと、食事中に本を読むことが最大の悪徳』
みたいな不文律があって、上の3つ以外のことは
何かやらかしても
父には、
イイヨイイヨーと赦されてきたのでした。

父方の家族も
『自分でするなら何してもいい。自分でできないことはしない』
といった人が集まっているので
滅多に会わない親戚の家にお邪魔する、といった堅苦しさはあまりないのです。

近所の夫婦(旦那さんはイギリス人、奥さんは日本人)もお招きして、
先ずは日本酒でサア乾杯。
イギリス人の旦那さんは、持参するほど『インドの青鬼』が大好き。
本来は苦いお酒は不得意だったそうで、
一昨年わたしが勧めて味見したときも
「これは無理・・・」
とおっしゃっていたのに、今ではすっかり虜だそうです。
わたしにも一缶、シェアしてくださって
「コンビニでクラフトビールが買えるなんて、いい時代だよねえ」
と笑いあっておりました。

さてグラスも空いて、二杯目を・・・
という時に、叔父が一言。
「僕は専らウォッカばっかりでね。
もうビールは無いから、ヤマダマティーニ(オリジナルカクテル)をご馳走しよう」

そっかー
自分が飲みたいんだったら
ビールは持参しなければいけなかった!
さっきの青鬼は、旦那さんの自衛策だったかー!

と気づいた時には遅く、
グラスには少な目の氷と、透明の液体がなみなみ注がれておりました。

ウォッカを白ワインで割った
ヤマダマティーニでいい具合に脳が痺れたところへ、
山田家の歴史
という講義が始まり、
小一時間ばかり、頷きながら聞いていたところで
去年、幾度も目にしたあの一文がぼうっと浮かんできました。

私は好きにした、君らも好きにしろ。

「アア、山田家はその考えの集合体だったんだな・・・」

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