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オーストラリア アデレードの旅4

(2013/2/22のブログより)

エミリーは本当にホテルから一番近い
公園のすぐ入り口に立っていました。
思ったような大木ではなく 
白く麗しい細めのまだ若そうな木でした。
エミリーとの会話の内容を
はっきりさせるために 
もう少し今回のアデレードに来た
実際の目的の説明をします。

一番の目的は娘の高校の
副校長先生との三者面談です。
卒業における単位の再確認と
日本の大学進学に向けて
どのようにサポートして頂けるのか
を聞きに行きました。
というのも、この学校では日本人が一人もいず
留学生に対してのサポートが殆ど無い
という状況にあったからでした。

赤レンガな校舎

そんな中で娘の最大の理解者であり、唯一
娘の卒業に向けての取るべき単位を整えてくれた
英語の先生がいらっしゃいました。
彼は去年退職されていたので、
お礼を兼ねて挨拶したいと申し出ますと
なんとご自宅のディナーに招待して下さいました。

オーストラリアで職業を持っている
そこそこの年齢の方は持ち家率が高く 
しかも日本では考えられないほど広い庭付きで 
部屋数多めの平屋の家がほとんどです。
こちらでは日本で公務員とされている
学校の先生であっても副業を持つことが出来、
サイドビジネスをされている方が
多いと聞きました。
しかし、たいていのビジネスマンは
夕方5時というまだ日が高い内に帰宅し
サーフィンなどのスポーツや
多くの趣味を楽しまれています。
日本人ほど働いているようには感じられません。

留学のコーディネーターであり
友人でもある方の家にも招かれましたが
やはりこちらの家も とてつもなく大きく 
広い庭に猫ちゃんが心地よさげに
寛いでいました。
しかし決して贅沢三昧なことはなく 
家族で仲良く生活を楽しむという、
ごく普通の豊かな暮らしでしかないのです。
もちろん土地が広い上に 人口が少なく 
銀行の利回りも7%前後(2013年時点のレート)
である資源国オーストラリアの社会制度に
安心感があるのも事実でしょう。
「なんとかなるだろう」的な
未来に不安が少ない、おおらかな国民性も
手伝ってるかもしれません。 

しかし私は不思議と、この普通に暮らしてる
裕福な暮らしの中に自分にはない「何か」
を見ているような気がしていました。
スピリチュアルなエネルギーの世界に
惹かれるにつれ、私の中では物質的な欲求
という要素がどんどんと抜け落ちていきました。
そしてこの『物質欲とはなんぞや?』
という葛藤が長い間続き、
最近ますます拍車がかかったように
まるで贅沢を敵とした、
ちょっとした清貧的境地に
陥ってしまっていたのです。

そんな中、オーストラリアでの豊な暮らしを
普通としている方達に出会うにつれ、
場所や価値感の違いはあれども
もしかして自分の首を締めているのは
自分自身ではなかろうか?
と思い始めてはいたのです。

そんな気持ちが少しずつ交差する中で 
ようやくエミリーに会いに行きました。
そして エミリーは語り出しました。

エミリー

・・・・「わかりましたか?」いかにあなたが
自分自身に制限をかけてきたかを。
今回のアデレードへの訪問はそんなあなたの
思い込みという制限を外す旅だったのです。

アデレードに来たとたんにあなたは、
オーストラリアっぽくないと
違和感を感じました。
もしパースやケアンズしか知らなければ 
これを感じることができたでしょうか? 
そこであなたは オーストラリアでも
地域によってワイルドばかりではない場所もある
ということを知ります。

アデレードはまさにあなたが言うところの
縦のエネルギーです。メルボルンもそうです。
パースを擁する西オーストラリアや
ケアンズは横のエネルギー、
シドニーは前後のエネルギーです。
このように違いをしっかり感じることで
あなたはエネルギーなるものがいかに私達に
影響を及ぼしているかという真実を知るのです。

そして様々なお宅を訪問して 
オーストラリアの親しみ深い人々と出会います。
ここであなたは豊かさについて学びます。
豊かさとは罪でも悪でも執着でもありません。
それは喜びです。
裕福は悪ではないと頭ではわかっていても 
自分には当てはまらないと思えば
それが手に入ることは決してないのです。

そしてもう一つ
最大のあなたの思い込みと制限が肉体です。
あなたはアウトバックに魅せらはするものの
自分にはそこを歩いたり登ったりする体力は 
まずないだろうと諦めていました。
家族までそう思い込ませるほどにです。

しかし今回の旅であなたは
自然界のサポートという
素晴らしい恩恵を受けながら
山に登ることができました。
自分の体力に自信がついたことでしょうし 
また自然界の偉大なパワーを
身をもって感じたことでしょう。

やる前から諦めるのは美学ではありません。
それは逆に執着と化しあなたに制限をかけ 
「無理であるから出来ることだけ」という
その範囲内だけの世界に止まらせようとします。

全てにおいて「思い込み」は
単なる勘違いではあります。しかし
最も恐ろしい結果を招く要因でもあります。 
さまざまなことに囚われ、自分自身の首を絞め 
あなたを、未来の素晴らしい可能性から
締め出してしまうのです。・・・・」

すごい話でした。😮😳🫢
ここまでとは自分でも思っていませんでした。
確かに 山も登れてしまったし、
豊かさの価値観にも変化を感じました。しかも、
それを縛りつけていたのが自分自身だったなんて
情けないながらも本当に目から鱗でした。

だれもが頭ではわかっているんだと思うのです。
でもやっぱり 実体験は素晴らしいです。
納得せざるを得ない結果でしっかりと
体感させられてしまうのですから・・・

今回のアデレードの旅、
いえいえ やっぱりオーストラリアは
私にとっては本当に毎回驚きでしかありません。
大自然はいつだって何らかの知恵を授けてくれます。
ぜひ皆さんも自然を感じられる場所に行って
体感してみて下さい。
いまここに存在していることの素晴らしさを
身をもって実感されることでしょう。

アデレードの記念品 フリンダーズレンジの写真集、
トカゲの置物、拾った石(マグネサイト似) 森で見つけた魔女の杖😅

アデレードの旅 完

このブログは
2013年の世界情勢の元に書かれています。
大きな戦争もなく為替も物価も
現在2024年とは全く異なる状況であったことを
理解した上でご覧ください。

ソフィーママ

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