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オーストラリア アデレードの旅2

(2013/2/8のブログより) 写真増量の改訂版

さあ 目指すは ここ!! 
Flinders Ranges National Parkへ

車で行く道中は見渡す限りの牧草地域 日本ではお目にかかれない
地平線なるものが 延々と続きます。パースとは違い 小さな山が
いくつかあって 丘状になった低い土地に挟まれたり
また湾の海が見えてきたりと ドライブにも最高に素敵です。

大変乾燥するので水は欠かせなく、そうなるとトイレも近くなりそうですが
時速110キロ制限で走って 一時間ごとくらいに休憩所があるので
安心して車の旅ができます。確かにお年寄りのツアー客もよく見かけました。 

どこまでも続く道と地平線
桟橋の見えるハーバーで休憩
ブッシュが続く平原
クロパパ運転の合間の体操
Rock Lime Kiln

ここフリンダーズ レンジーズ ナショナルパークは 
オーストラリアの国立公園になっていて
パーク利用料金として宿泊と別に10ドル払います。

まさにオーストラリアな岩肌をもつ
この巨岩から出来た おおきなすり鉢状の山中に
WILPENA POUND RESORT という宿泊施設が
完備されています。

ここはいくつものトレッキングコースがあり
30分で回れる500メートルの EASYのウォーキングコースから
23キロを9時間でまわる HARDのハイキングコースまであり

私達が挑むのは MODERATE のハイキングコース
距離にして7.8キロ たぶん欧米人の足で3.5時間 
そして その日の気温は40度まで上がるでしょうと説明を受けました。
ここの宿泊施設を拠点に早起きして すり鉢の際のトップを目指します。

Wilpena Pound Walking Trails


ここで思わず娘が口にしたのは「お母さんにはちょっと無理ちゃうかな。
倍の7時間はかかると思うわ。
つきあうの大変そうやし、私はどうしよう?」でした。
そしてリゾートに戻る道すがら 汗だくで真っ赤に日焼けし
ふらふらで歩く同年代の夫婦のトレッカーとすれ違いました。
(゚_゚;)う~~ ますます不安が・・・・

明朝7時出発!! とりあえず体力が続くところ、戻ってこれると
感じるところまで行くだけ行ってみるということになりました。
娘は やっぱり パス!! せっかくなのにもったいないなぁと思う半面
逆に二人のほうが負担が少ないかも と気を取り直しスタート。

まだ涼しい中を歩くのでとても心地よく これなら大丈夫そう
と思った時 目の前を野ウサギが横切って行きました。
しかも親子で・・・すご~い かわいい~!!

そして 広がった森から 急に狭い道の前に来たとき
何も書いてないけれど ここからが山に入る際の
目に見えない世界でのゲートだなぁと感じました。

散歩道のようなトレイルの入り口

森の入るときには 必ず森に許可をもらうことと 
シャーマン達のルールでもあるように 私はそこで立ち止まって
「京都から来た石屋の夫婦で、木の友達は銀杏のオーサとトーケン
パースにいるタイガーとホレイショー」と自己紹介しました。

入ってもいいですか?そして私達をサポートして下さい。
と唱えたとたん ふわ~~~っと目に見えないゲートが
開いた感じがしました。 

すると すぐその横に門番のように立っている木が
「オーサなら知ってるぞ どういう知り合いだ?」と聞いてきました。
「うん すごく 良くしてもらってるよ」と応えると
「わしはブロンブリーだ」「森を歩くときに体力が続くよう
みんなに助けてもらうように言っておくから 安心して行っておいで」
と声をかけてくれました。

ブロンブリー

はじめは 行けるかなぁ~と不安に思っていましたが 
急に身体がふわっと軽くなるのを感じて助けてくれてるんだと感じました。

森の中ではウサギだけではなく カンガルー、大カモシカみたいなやつ
山羊っぽいもの、エミューと美しい鳥たち、などの様々な動物たちに出会いました。
前回、京都の山でシャーマニズムを学んだときは、
動物どころか一匹のトカゲや鳥にさえ会えなかったのに、
山のサポートがあると こんなにも沢山の動物たちに
会えるんだと一人感動に浸っていました。

オオカモシカみたいなやつの説明看板
地層のようになった大きな岩肌


さて最後の砦のような 急な登り坂の入り口まで来ました。
太陽の暑さは少しずつ増し ペットボトルの水を飲む回数も増えてきました。
でも 登れる気がしたので とりあえず行けるところまで と
登り始めました。 すると どうでしょう!!まるで エルフ族のように 
すいすいと登っていくソフィーが・・・(^_^;)
というのは 誇張しすぎですが、何だか全然 登れてしまうのです。

エルフィーなソフィー
急な登り道

しかも 道は岩で出来ていてまさに石の道ですから 
石達も力を貸してくれているのか 
登るのが嬉しくて止まる気がしないくらいなのです。
確かに 息は上がってきてるし 無理せずに 
所々休んで行くことにはしました。 
でも 足は全くをもって 疲れを知らないのです。

通常 ちょっと歩くだけで ふくらはぎがパンパンになって 
座り込んでしまう私が なんとも軽快な足取りで 登れてしまうのです。
これには 本当に驚いてしましました。 自然界のサポート・パワーの
すごさに心から感動しました。
そして なんと頂上のLOOK OUTまで 辿りつけたのです。

Look out展望台
360度山に囲まれた盆地の見晴らし
なんとあそこまで行けたのだ

もちろん きちんとトレッキング用の公園として整備されているところ
ですから 危険はありません。でも 通常の私の体力ではとても
無理だと思うチャレンジではあったのです。クロパパでも結構きつい
と言っていましたから。

下りはさすがに太ももの前面にきましたが、きちんと歩いて帰れました。
森の枯れ木の魔女の杖をゲットして、ブロンブリーにお礼と挨拶をして
帰路につきました。驚いたことにかかった所要時間は 参考時間を
30分だけ上回った 4時間でした。そして不思議なことに 
多少、足はだるくなりましたが筋肉痛になりませんでした。

宿泊施設に戻ってからも素敵なプレゼントがありました。
夜空の星の美しさです。オリオン座の周りの小さな星まで観察できました。
そしてほんの戸口まで カンガルーが遊びに来たのです。

戸口まで遊びにきたカンガルー
つぶらな瞳
翌朝には子供を連れてくる

トマト風味のシチューを作っていたので 良い香りに誘われたのでしょう。
山には登らなかったけど この出来事で娘は大喜び。
来た価値が十分にあったようです。

車でまた5時間かけてホテルに戻ってきても 
倒れ込んだり寝込んだりすることもなく
残りの少ない時間を三人でたのしく過ごせました。
そして散歩がてらにオーサが言っていた エミリーを探すことにしました。


次回に続く

ソフィーママ

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