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テラミスティカ 革新の時代ー属性別初期配置考察|①森林属性

はじめに

今回は『テラミスティカ 革新の時代』(Age of Innovation)、属性別の初期配置、及びそれぞれの展開戦略について考察していきたいと思います。

(本記事では、7色の地形:森林/湖/沼地/平原/砂漠/荒野/山岳 を拠点地形とする計画ディスプレイ[個人ボード]について「属性」という名称とさせていただきます。たとえば、「森林の○○」は「森林属性」と呼称します)
 
『テラミスティカ 革新の時代』(以下、革新)では、第一作『テラミスティカ』や第二作『テラミスティカ ガイアプロジェクト』と異なり、地形とキャラクターが連動しておらず、ゲームごとに選択されることが特色となっています。
『ガイア』では地形(宙域タイルの組合せ)もランダムなため、地形に応じてキャラを選ぶ、というキャラ選択も作品の魅力の一つでした。
一方、今回の第三作『革新』では、『原典』同様マップは固定ではありますが、キャラと地形が分離されたことにより、勢力(キャラ)と地形の2つの要素は別個に検討される必要があると考えます。

本記事では「属性」という要素に着目して、マップを見つめながら『革新』について考えていきたいと思います。
あくまでひとつの指針に過ぎませんが、各属性のオススメ初期工房建設地についても考えていきたいと思います。
この記事を参考に、皆さんがご自身の得意な「属性」を見つけ、様々なキャラ・宮殿・革新タイルの組合せを発掘していき、より『革新』を楽しんでプレイしてもらうことが、私の狙いとするところです。
 
※注意書き:本考察は本ゲームの普及、ならびにあくまで本ゲームをより楽しくすることを目的としています。以下の記事の内容はあくまでひとつの考え方としてまとめたものであり、筆者が何ら責任を負うことはございません。この記事を読んで『革新の時代』を遊んでくれる人が増え、より楽しく遊べればいいなと思っています。また、本記事は個人的な意見・偏見が多分に含まれます。予めご了承ください。本記事の画像は筆者が作製したものであり、利用される場合は常識の範囲内でご活用ください。

本記事の目的

本記事を読むことで、

  • マップのどこに初期配置すればよいか

  • 相手プレイヤーはどこに初期配置してきそうか

  • 初期配置したあと、どのように建設エリアを拡げていくか

  • 自分はどの「地形」を拠点としてゲームを始めるか

について知見を広げる一助となればと思っています。もちろん本記事をもとに読者の皆様の中で考察を深めるのもよいかと思います。
また、自分の得意/好きな「属性」も見つけてもらえれば、『革新』をプレイするためのハードルが下がり、もっと遊んでくれる方が増えればいいなと思っています。

本記事の基本情報

マップを見つめていくうえで、本記事では地形について以下のように定義することといたします。

A1の森林(緑)地形は「森林A1」と呼ぶこととします
各ブロックについて「大陸」と呼ぶこととします

それでは早速、それぞれの地形について、検討していきます。


①森林属性

森林属性の基本情報は以下のとおりです。地味にも見えますが、柔軟な戦略をとりやすいのが森林属性といえると考えます。

  • [開始時] 全科学Lv+1、パワー4-8-0

次に森林属性のマップをみていきます。それぞれ、各属性の拠点地形+近隣地形(スコップ1本で変換可能な地形)+反対地形(紫)を表示します。

森林属性の拠点(緑)/近隣の山岳;湖(灰/青)/対立地形(紫)

森林属性のマップ配置の特徴として、北/北東/東半島/南半島/西 が都市化候補地として優秀であること、およびこれら5エリア間の船でのリンクが比較的容易な点が挙げられます。
革新マップでは、北大陸・南半島の2エリアは、熾烈な領土争いが勃発することがしばしばです。逆に考えると、お隣が多い状況となりやすく、ギルド建設や受動パワーチャージ(他プレイヤーの建築によるパワー獲得)が起こりやすいといった利点があります。
森林属性がはじめから持つ初期パワー(Ⅱに8パワー)を活かして要所を先に獲得し、初期の全科学Lv+1を活かした科学ボーナス収入、そして能力タイル収入も適宜整え、都市ボーナスで足りない資源も確保する。これらの戦略をうまくとることができれば、4都市だって決して夢ではありません。

1箇所目:北大陸 B4 or B2

森林属性の初期配置候補の1箇所目は、北大陸のB4又はB2です。

橋不要で都市化しやすく、次の都市に向け隣の大陸へも◎

利点①-1R目に追加2軒建築→都市化が狙える

北大陸は拠点地形&近隣地形の組合せで、5へクスが連続しています。
B4又はB2に隣接する湖B3さえ取れれば、3棟建設はまず確実で、山岳A6又は山岳C4にも建築できれば、この時点で都市化要件の4棟を満たします。
しかも湖B3は湖属性が最初に初期配置しなければ、他属性は土地改良に2スコップ以上要するため、比較的取られにくい土地となっています。
逆に言えばこの湖地形は必須といっても差し支えありません。何としてでも押さえたい場所となります。

 B3奪取を後押しする森林属性の特長が、「初期4-8-0パワー」となります。Ⅱに8パワーがあることで、いきなり4パワーを廃棄して1スコップがパワーアクションで獲得することさえ可能だからです。
もちろんB3が取られる心配がなければ、相手の建設からパワーをじっくりためてからパワー廃棄せずスコップを得る戦略もとれます。
もし1R目に学校へ改築するのであれば1道具が余ります(初期資源6道具15金→ギルド・学校改築で残1道具7金)ので、しっかりと工房を建てていきましょう。
B3に工房を建ててから学校へ改築し、もう一方の森林地形(B4開始ならB2)に中立建物である「塔」を建てる戦略も魅力的です。うまくいけば、2R目に早速都市化も狙えます。

利点②-隣の大陸へ侵略しやすい

北大陸のB4とB2はそれぞれ北東大陸・西大陸に侵攻しやすい点で魅力的です。北東大陸にしても西大陸にしても、近隣地形が4箇所以上連続しているため、都市化を進めやすくなっています。
 
B4から山岳A6を押さえた後、船Lv1で湖A7、船Lv2で森林B6へと到達可能で、そこから北東大陸に拡げていくことが可能です。北東大陸は近隣地形が多く魅力的です。B4に初期配置するのであれば、狙っていきましょう。
注意点として、北東大陸の入り口部分(湖A7・森林B6)は湖属性に先に支配されてしまう恐れがあります。また山岳属性に東大陸半島(山岳E6など)から荒野C7→山岳B7と先に押さえられる可能性もあります。隣の属性が相手プレイヤーにいる場合は、注意していきましょう。
 
一方でB2からは、船Lv1で湖A2→森林A1から拡げたり、船Lv2で湖C2をとって残りの山岳と森林をとったりすると、悠々と西大陸を開拓可能です。
弱点は山岳属性で、山岳C4から荒野D3→山岳D2と押さえられ、西大陸上陸の旨味が薄れる心配もあります。
また、山岳属性がいない場合、西大陸北部(特に森林A1・山岳B2)は過疎地となることがしばしばで、ギルド建設・受動パワーチャージが難しくなることが多いです。
もし湖属性にB3を初期配置される場合、湖A2・沼地A3・森林B2・山岳C4の4箇所でなおも都市化可能なB2配置が優れます。B2に配置してやることで湖属性はもはや西には進めず、前述の南西方向への侵略が無理なく可能となります。

2箇所目:東半島E5 or 南半島G4

初期配置2棟目のオススメ箇所は、東大陸半島に位置するE5、または南大陸半島に位置するG4です。
北大陸とのリンクのしやすさを考えるのであれば東半島E5、東が空いており、南大陸が人気で皆からパワーをもらえそうであれば南大陸G4がオススメです。
北大陸とのリンクを狙いつつ、東大陸半島や南大陸でも都市化を十分狙える見込みがあります。

(左)南大陸G4-まずは北東へ、無理なら西へ| (右)東大陸E5-東2棟を押さえ、北や南へ

東半島E5-東・南東で都市化、北大陸とのリンクも容易

E5からは山岳E6→湖E7へと伸ばしていきます。E7まで届けば、もうひとつの都市化候補地である南東エリアへの侵攻も見えてきます。森林H9から進んでいきます。
この山岳E6・湖E7が、それぞれ山岳・湖属性に初期配置された場合、北東大陸に逃げるか、南大陸に逃げるとよいでしょう。湖A7か森林B6まで北大陸から届けば、船リンクのためにE5に建築する価値がでてきます。
また、沼地D6を押さえられれば船Lv1で北東大陸の森林B6には到達できますので、一旦北東大陸侵略は安心して進められることでしょう。
そして、後述する南G4よりも北大陸とのリンクが容易な点も魅力です。慣れないうちは北大陸1棟とE5のペアが安定するかもしれません。

南半島G4-受動パワーを得やすく、都市化候補地に多くアクセス

G4からは湖F2と山岳F3を押さえて都市化を狙いたいところです。山岳F3が取れれば前述の東半島E5を目指します。
E5まで押さえられれば北大陸とのリンクは問題ないと思いますが、もし北大陸から東に抜けれなかった場合、西方面でリンクを繋ぐしかありません。その場合、湖F2は何とか確保したいところです。
G4から船Lv2で湖H2まで到達できれば、南西大陸も十分開拓可能でしょう。直下の砂漠I3への侵攻には注意が必要です。
冒頭にも触れましたが、南大陸は初期配置エリアとしてかなり人気で、しばしば熾烈な領土争いが勃発します。すなわち南大陸で一人孤独な配置となることはまずないと思われます。

第3の選択肢:西大陸E2

他の選択肢として、西大陸のE2も候補地です。

西大陸E2|西を固めて悠々開拓。南も狙い目?

北大陸でB3を押さえられれば西・北・北東エリアで安定的に3都市を狙っていくことができます。南大陸G4や東大陸E5よりも過疎地を開拓していくことになり、受動パワーチャージの機会も減るため、比較的魅力に劣ります。
初期配置の人気エリアではありませんが、平原E3に初期配置された際などに狙っていけます。湖B3を取られるリスクを考え、北B2とのセットが安定です。
E2&G4のセットもありえますが、開拓・別大陸への侵略が非常にしやすい北大陸を捨ててまで取るべき魅力はさほどないと思われます。なお、山岳D2に初期配置された場合は北に延伸していけず、北大陸とのリンクはほとんど不可能ですので避けるのが無難です。
北西征服後、あえて船Lv2で湖G1→森林I1・山岳I2を狙えれば、4都市目も見えるかもしれませんが、無理は禁物です。

まとめ

まとめると、森林属性の初期配置案として、以下の場所を検討してみてはいかがでしょうか。
・1棟目:北大陸B2 or B4
・2棟目:南半島G4 or 東大陸E5 (or 西大陸E2)
都市化が狙いやすく、科学レベルの点でも勝負しやすい森林属性はどんなキャラとの相性もよく、柔軟なゲームメイクを目指せるポテンシャルのある属性です。4都市構築し、革新タイル点もバッチリ! 科学競走も制する完璧な森林属性を目指し、遊んでみてください。

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