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テラミスティカ 革新の時代ー属性別初期配置考察|⑦山岳属性

※こちらの記事は前回の⑥荒野属性の記事の続きとなります。

記事内の用語の概要や注意点などは、①の記事からご確認をお願いいたします。

山岳属性の基本情報は以下のとおりです。

  • 基本収入に1道具2金、1ギルド目収入に1パワー・3金

山岳属性の拠点(赤)/近隣の荒野;森林(赤;緑)/対立地形(紫)

属性・地形考察もいよいよ山岳属性で最後です。
山岳属性は金収入が優秀で、4パワー7金を必要とする場面が相対的に少なく、その結果、余ったパワーを資源やスコップ獲得に回すことから、かなり扱いやすいキャラなのではないかと考えています。
一方で船Lvを上げただけで川沿いに山岳があるわけでもなく、結局スコップが必要となる心憎いマップ配置となっています。また、南大陸が不得意地形で南北に分断されていたり、自地形・近隣地形が4連続した都市化候補地が少なかったり、得意な地域が外郭に集まっていたりと、マップ全域支配を目指すのは難しいかもしれません。とはいえ、コンパクトでも3都市は目指して初期配置を検討したいところです。
お金の多さを利用してスコップLvを早めに上げる戦略もありですが、過度にスコップLvアップにとらわれるのは要注意です。

南大陸F3

初期配置候補地の1箇所目は南大陸先端のF3です。
開拓戦略は南西ルート(森林G4→荒野H3→山岳I5)と北東ルート(森林E5→山岳E6)があります。周りの初期配置に応じてどちらの開拓戦略を経るか検討します。

南西ルート

南F3南西ルート|他勢力を妨害・活用しつつ南西大陸へ

南西ルートを取る場合、森林G4→荒野H3と届けば安泰です。森林G4を取った時点で、湖属性は南半島単独での都市化が不可能となり、沼地属性は西抜けが困難となるため、初期パワーで早めに奪われてしまう前に先手を打ちたいところです。
カットされることなく山岳I5を取れれば都市化は極めて容易なため、不足しがちな3道具を都市化で得るのも中盤の折り返しに最適です。
船Lv2まであげれば、南西の外郭エリア(森林I1・山岳I2・荒野I3)までアクセスでき、都市化も狙うことも可能です。北東から来た平原属性や砂漠属性をギルド改築に利用も可能です。
注意すべきは砂漠属性が南大陸から西に進んでくる場合もあります。先に南大陸の荒野H3や山岳I5、南西大陸の荒野I3を奪われないようにしたいところです。

南F3北東ルート|他勢力の努力もよそに悠々開拓

北東ルート

北東ルートを取る場合、橋を架けてでも森林E5を押さえられれば山岳E6は確実です。沼地D6は沼地・湖・平原属性が、砂漠F4は砂漠・平原・荒野属性が狙ってくることでしょうから、受動パワーチャージ・ギルド改築に利用できます。
開拓や船リンクの要所であることから、F3-E5-E6の周りには誰かしら建物を建てていることと思いますので、無理なく大学を使っての都市化も可能です。
山岳E6からはさらに北東大陸が目指せます。北東大陸を押さえられれば東大陸中腹を目指すことも可能です。北東が押さえられている際など、湖E6も取ることでも東大陸中腹を目指せます。湖・沼地属性への攻撃力も甚大です。

他属性に応じたルート選択

南F3への初期配置のメリットは、森林属性を相手取る場合でも、E5かG4のどちらかはまず空いているはずですので、どちらかのルートは取り得る点です。もし両方埋まってしまっても、その分北大陸ががら空きとなっているはずですので、北エリアでの開拓に力を入れた方がよいです(森林の物見を相手取る場合は注意を払いましょう)。
荒野属性に南の西岸H3を置かれた場合南西ルートの魅力は薄れますが、その分北東が空いているはずですので、北東ルートをとります。東エリア(東中腹E8や南H6等)に初期配置されたなら、南西ルートです。H3と東エリアの両方に配置されれば、早々に対岸の荒野D5を押さえ、リンク不可能にして反撃します。
他には湖属性が湖F2から、沼地属性が沼地H4から森林G4を狙ってくる可能性があります。北東ルートに切り替えましょう。

おまけ:南東ルート

南F3南東ルート|外郭エリアで点稼ぎ

最後に、ラウンド中盤以降に荒野H6が空いている場合に南東ルートも可能です。南西ルート・北東ルートと両立するので、どちらにしても余裕があれば狙えます。
見てのとおり得意地形が連続しているため、革新タイル「機械仕掛けの神:スコップスイッチ」や「ジャイアント宮殿:2スコップスイッチ」を手にしたとき、「工房2点」や「外郭3点」で点数を稼ぎに行くのに有効かもしれません。
もし北から沼地属性・湖属性が来てくれるなら積極的に利用し、ここでも都市化を目指していきたいところです。

北大陸西岸C4

初期配置候補地の2箇所目は北大陸の西岸C4です。無難な戦略としては南西ルート(荒野D3→山岳D2→森林E2)です。相手勢力からのカットを考え、北大陸自体で開拓を狙っていくのも面白いと思います。

北C4南西ルート|D3を確実に確保し北西・南西へ

南西ルート

川を越えれば西大陸の荒野D3→山岳D2→森林E2まで順に掘っていけます。E2まで達すれば砂漠H1を確保後、南西外郭(森林I1・山岳I2・荒野I3)を取れれば完璧です。
船Lv3まで達すれば北西外郭(森林A1・山岳B1・荒野C1)も狙えます。もちろんイラストのように森林B2が取れれば船Lv2で届きます。
ただし南西ルートは砂漠・荒野属性に注意が必要です。
そもそも荒野属性がD3に初期配置された場合は諦め、次の北大陸ルートを狙っていくといいと思います。そのほか砂漠属性がD4からあえて荒野D3を狙ってくる可能性もあります。
南の南西ルートの森林G4もそうですが、はじめに取られてはいけない地形を先に取られないようにすることがテラミスティカ全般で極めて重要です。多少無理してでも頑張る価値はあると思います。

また、はじめの必要スコップ数は増えますが、北大陸そのものを掘っていく戦略も有効です。これらのルートは開拓力こそ劣りますが、他勢力への攻撃を考えた開拓ルートと言えるかもしれません。
北大陸の開拓ルートとしては以下の2つが考えられます。

  • 湖B3→森林B4→山岳A6 ⇒北東大陸へ

  • 砂漠D4→荒野D5 ⇒ 東大陸へ

北東ルート①:湖B3

北C6→湖B3ルート|森林属性へダメージ、余裕があれば北東大陸へ

湖B3を取るルートですが、その後荒野A5/森林B4→山岳A6と柔軟に開拓していけます。B2かB4に初期配置した森林属性への攻撃力は甚大なため、森林属性の勢力選択が明らかに強ければ、攻めていくのも面白いと思います。
(逆にいえば山岳属性が湖B3を狙ってきそうであれば、森林属性はパワーを廃棄してでも湖B3取得を急ぐ必要があります)
ただし、森林B4から始めた森林属性には大抵山岳A6を先に奪われてしまうので、その場合は荒野A5・森林B2・湖B3・山岳D4の4箇所で都市を目指します。
平原C5に初期配置した平原属性とも仲良くやっていけるはずです。

北C6→砂漠D4ルート|砂漠・荒野属性に対する東西分断を

北東ルート②:砂漠D4

砂漠D4を取るルートですが、砂漠属性や荒野属性が西大陸に初期配置し、砂漠D4のみならず荒野D5も空いている場合に狙っていくことができます。
西大陸に初期配置した砂漠属性や荒野属性にとって、連結の要となる北半島をまるごと押さえられることから、西と東を分断することができます。もう一方の初期配置で、南F3→北東ルートに進んでおけば、完全に東西分断を成し遂げられることでしょう。

余談ですが、砂漠属性や森林属性は随所で強い属性という印象・データが出ているそうです。場合によっては、これらの属性は積極的にカットしていくのも勝つためには必要な戦略となってくるのかもしれません。

その他

ここまでで何度か登場しましたが、山岳属性も「外郭3点」を狙いやすい属性となっています。南F3からは南西外郭(森林I1・山岳I2・荒野I3)や南東外郭(森林I8・山岳I9・荒野I10)、北C4からは北西外郭(森林A1・山岳B1・荒野C1)や北外郭(荒野A5・山岳A6)、うまくいけば東外郭(荒野C8・森林D9)も狙えるかもしれません。
後半ラウンドで開拓が得点になる(工房2点/スコップ2点/外郭3点)際に、合わせてこの方法での点数獲得を狙いにいくとよいでしょう。その場合、優れた資金収入を用いて予めスコップLv上昇をしておくのが無難です。

なお、北C4・南F3の初期配置セットとした場合、2工具を確保後、初期宮殿で「リバーウォーカー宮殿:2橋2スコップ2冊」を入手し、それぞれの対岸に工房2棟を建てるのも面白いと思います。1R目にこの戦略がうまくいけば資源の豊富さを加味し、4都市も見えてきます。

また詳しく言及はしませんが、他属性の初期配置で開拓戦略が見えにくい場合、南大陸外郭の山岳I9スタートもあり得ます。もう1棟は南F3あたりが無難でしょう。

まとめ

基本的には初期配置のセットとしては、南F3&北C4が理想形と考えます。
本記事では開拓を中心に考察していきましたが、山岳属性の有効な戦略としては、資源の多さを利用し、ラウンド得点が要求する行動を確実に遂行、得点化していくことで着実な勝利を目指すべきなのかもしれません。

最後に

結果的にかなりボリューム満点な連載になりましたが、一連の記事を読んでくださった読者の皆様に感謝申し上げます。
本記事では地形・属性をベースに『テラミスティカ 革新の時代』を俯瞰してみましたが、本作の魅力は地形×キャラ×宮殿×革新タイルのあまりに膨大な非対称性と、12枚のラウンド得点タイル&4枚の最終ラウンド得点タイルの組合せの妙にあります。また、ともすれば軽視されがちである、それぞれ特性をもった属性色を自由に選べるという本作の特性に切り込んだ内容と考えています。
今回は初期地形工房2セットで考えましたが、塔と合わせて3棟置ける物見はどうするか? 逆に1つの大学しか置けない哲学者はどうするか? トンネル掘削ができるモールはどうか? このあたりは本記事から一歩先の考察となりますので、皆さんと考えていければと思います。
また、属性の考察は今回したが、どのキャラや宮殿との組合せがいいのか? についても同様です。たくさん『革新』を遊んで、深く考えていければ僥倖です。

冒頭でも説明しました通り、この記事を読んで『革新の時代』を遊んでくれる人が増え、より楽しく遊べればいいなと思い、本記事をしたためました。
『革新』発売からそれなりに時間もたち、最初のブームは去ったようにも思いますが、それでも遊んでくれる人が増えればいいなと思い、このあたりで筆を置きたいと思います。
また気が向いたら何か考察してみたいと思います。改めてここまでご覧くださいまして、ありがとうございました!

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