読解の技術⑳~接触節~
関係代名詞の目的格は省略できる。その結果、
“名詞 S V”
という形ができる。この形を見たら「SがVする名詞」と訳してもよいが、以下の点を押さえておく。
名詞とSVの間には関係代名詞の目的格)が省略されているので、後ろのSVは必ずO(目的語)がない不完全文になる。
後ろのどこが抜けているのかを必ず確認すること。
次の形でよくだまされる。
ex. He mentioned the anxiety he had to please his family.
誤訳→彼は家族を喜ばせなければならない不安を述べた。
“the anxiety he had to please his family”の部分が“名詞 S V”だが、
「後ろはOがない不完全文でないといけない!!」
という観点がないと上記のような誤訳になりやすい。
実は以下のような構造。
the anxiety (he had) (to please his family)
→抜けているのはhaveの目的語。
元の文に戻すと、
He had the anxiety to please his family.
(彼は自分の家族を喜ばせたいという願望を持っていた)
→to Vと一緒に使うanxietyは「願望・熱望」
したがって、
He mentioned the anxiety he had to please his family.
の正しい訳は、
「彼は自分が持っている、家族を喜ばせたいという願望について言及した」
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